寒い季節がやってくる
先月気象庁から、2021年12月〜2022年2月までの冬の天候の見通しが発表されました。
地球温暖化の影響もあり昨シーズンまでの3年間は沖縄・奄美、西日本、東日本は暖冬が続いていましたが、今年は特に西日本と沖縄・奄美では平年よりも気温が低くなる、つまり例年よりも寒い冬となる可能性がでてきました。
◆平均気温
詳しくは後述しますが、冬の気温は西日本と沖縄・奄美では寒気の影響を受けやすく、平年並みか低い予想に。
北・東日本では、ほぼ平年並みの見込みです。ただ、寒気の影響を受けにくい北日本では高温の確率がやや大きく、寒気の影響を受けやすい東日本では低温の確率がやや大きくなっています。
◆降雪量(太平洋側と沖縄・奄美は予報しません)
冬の降雪量は、冬型の気圧配置がやや強いため、西日本の日本海側では平年並みか多い予想に。
また北・東日本の日本海側では、ほぼ平年並みの見込みです。平年並みといっても強い寒気が流れ込むタイミングで大雪となるおそれはありますので、雪への備えは欠かせません。
なぜそうなる?
上空を流れる西風・偏西風は、ユーラシア大陸上で平年に比べて北に蛇行しますが、日本付近では南へ蛇行しやすくなります。そうなると西日本を中心に、寒気の影響を受けやすくなるというわけです。
今年はここ数年と比べると冬らしい冬になる所が多くなりそうです。冬物アイテムが活躍する機会も増えるかもしれませんね。
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。