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LIFESTYLE

2021.09.14

ここは異国の牧場? 開放感あふれる「マザー牧場」でグランピング【山下マヌー】

旅行コラムニスト・山下マヌーさんの目的達成旅のススメ。今回は、行かなくても海外気分を味わえる、「マザー牧場 グランピング THE FARM」を紹介。前編をお送りします。【The Bucket List 旅行者のための死ぬまでにやっておきたいこれだけのこと】

行かなくても海外気分〜NO蜜&濃密牧場グランピング 前編〜

感染者数が減りそうで減らない日本。ワクチン接種が進んでいるとはいうものの、日本のワクチンパスポートが有効な海外渡航先はイタリア、フランス、パプアニューギニアなど34ヶ国のみ(9月3日現在 ※外務省HP)。現実的には行けそうで行けない海外、という状況。

まだまだ行けない海外なら、行けるその日まで「行かなくても海外」な国内の場所を求め、旅に出ようというのがこの連載。今回選んだのは、牧場。暑かった夏も終わり、牧場や高原でアウトドアするのには最高の季節がやってきた、というのがその理由。

マザー牧場でグランピング!

ということで、今回の旅の目的地でしたいことは、グランピング。数年前に始まったブーム以降、すっかり定着したグランピング。より高級化&お手軽化へと細分化と差別化が進む中、今回選んだのは、マザー牧場。

関東圏在住者なら「遠足で行ったあのマザー牧場?!」と、子供の頃の記憶が蘇る人も少なくない、あのマザー牧場です。その「あのマザー牧場」に2021年初夏にグランピング施設「マザー牧場 グランピング THE FARM」がOPEN。グランピングに一人というのは寂しすぎる? ので、男女3人で「行かなくて海外」旅に出かけることに。

ここを選んだ理由は新しいからというだけではありません。なによりとにかく敷地が広大。250ヘクタールという敷地(って、東京ドーム何個分?)に、一般入場客と交わらないよう設けられたグランピングエリアは、蜜とは無縁。このことは今の旅スタイルの中で何よりも重要です。

山の頂上の見晴らしの良い場所に設計された、グランピングテントのデッキからの見晴らしは最高! 広大な敷地であるというのに加えて、この場所は南房総国定公園に位置し、牧場以外見渡す限り人工物はほぼなし。牧場閉園後は灯りも消えて、空にはドッカーン天の川…!

そんな素晴らしいグランピング環境にもかかわらず、東京から約1時間30分(東京駅からJR→君津駅からバス→到着)って、凄いです! 穴場です!

ちなみに横浜方面からなら、マイカーでもバスでも久里浜からフェリーを利用すれば約70分(久里浜→金谷港からバス→到着)。

東京湾の潮風にあたりながらのプチクルーズは、「遠くへ来た」感も味わえ、旅感をググっとアガるんです。

そうそう、久里浜フェリー乗り場近くにある揚げ物の名店、三富屋で売り切れ必死の人気チキンメンチとパンを買って乗り込むと、さらに旅情がアップします。

「マザー牧場 グランピング THE FARM」の設備やサービスは?

目の前に広がるグリーン、グリーン、グリーン。見上げれば広がる空のブルー、ブルー、ブルー。グリーンとブルーの間の空間でするグランピングは、昔行ったヨーロッパの高原列車から見たどこかの山あいの風景、はたまたオアフ島のクアロア牧場、もしくはハワイ島のパーカー牧場か? まさに「行かなくても海外」な風景が展開されているんです。

とはいえ、どんなに素晴らしい環境だとしても、あくまで旅の目的はグランピング。環境同様、施設や設備にも素晴らしいものを期待してしまいますが果たして…。それが、期待以上の内容なのでありました。

クラブハウスでウエルカムドリンクを飲みつつ、チェックインを済ませたら、グランピングエリアへ。山の尾根(のような場所)に建てられたテントは、全てテラス付き。

テラスにはBBQコンロが備え付けられ、調理する食材も調理の後の煩わしい後片付けも全てスタッフが行ってくれるという、万全のサービス。つまりあなたは肉と野菜を焼きつつ、飲むだけというスーパーお気軽&お手軽感が最高です。

ドリンクはクラブハウスのバーにオーダー。テントまで持ってきてもらうことも可能。これはもう、ホテルのサービスを備えたおしゃれテントに泊まるという感覚じゃないですか。「手ぶらで行ける」とはリアルにこういうことなんですね。

テントの内部はこんな感じ。

テントって見た目以上に広いんです。大きめのベッド、デロンギのポット、エアコン完備で夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせるようになってます。

※写真左のテラスは、グランテラス(定員4名)。そのほかニュージーランドコテージ(定員5名)など10タイプあり。

グランピングやキャンプで女子が最も気になるのは、バスルームではないですか? どんなにゴージャスなテントでも、シャワーが共同というのは、ちょっと(かなり)イヤかもしれませんね。

でも大丈夫。ここでは自分たち専用のシャワールームがあり、アメニティもバスタオルも用意されています。

▲ここが「シャワー・トイレ棟」

▲自分の部屋の番号と同じブースが自分たち専用のシャワールーム

余談ですけどシャワーをチェックしたところ、高級メーカーのグローエ製。そんなところにもこだわりと好感度を感じさせてくれます。

夕食までの間、童心に帰ってブランコなんかを漕いでみたりして。お腹がクゥ~と上がるこの浮遊感、いつぶり?

一方マヌーはかけつけの一杯をクラブハウスのバーで、展望デッキで。その後テラスのハンモックに揺られてまどろんでみたり…。

次回は、「マザー牧場 グランピング THE FARM」で楽しめる夕食&朝食を中心にグランピング体験をお届けします。

今回初グランピングに参加してくれた二人

藤江れいなさん

AKB48・NMB48メンバーとして約10年間活動し、卒業後は女優・タレントとして幅広く活動。自由が丘のカジュアルブランド「AS Rabbit」とコラボをして自身のブランド『and R』を展開中。千葉県出身で過去にマザー牧場イメージガールを務める。

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笹丘明里さん

子役から活動しておりミュージカル「アニー」にも出演。その後、まつもと市民芸術館企画・製作「K. ファウスト」や、劇団★新感線「髑髏城の七人」「Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン~」に出演など、舞台・ミュージカルを中心に役者として活動。最近ではYouTubeチャンネルを開設し自身のライフスタイルを積極的に発信。

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マザー牧場 グランピング THE FARM

撮影/中島正男

山下マヌー Manoue Yamashita

雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。

Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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