夏の流星群を楽しむ! 今年の見ごろをチェック✔️
梅雨明けしてからうだるような暑さの日が続いていますね。
それでも8月にはその暑さを吹き飛ばしてくれるような壮大な天体イベント、ペルセウス座流星群が見られます!
今年は月明かりの影響もなく最高の条件です。
そもそも流星群とは?
流星は、宇宙空間にある直径1mm~数cm程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて光る現象です。
宇宙には数年~数百年おきに太陽に近づく「彗星」があり、彗星は太陽に近づくと小さなチリを帯のように残していきます。このチリの帯の中を地球が通るタイミングで、たくさんの流れ星が見られるというわけです。
地球は1年をかけて太陽の周りをまわっているので、毎年同じ時期にチリの帯に近づき、同じ時期に特定の流星群が出現します。
今年の見ごろは?
今年のペルセウス座流星群の活動は、8月13日4時頃に最も活発になります。なので11日~13日の夜21時頃~翌明け方にかけて特に多く見られるチャンス。
夜遅くなればなるほど、薄明に近づくにつれて流星の数が増加していくので、できるだけ遅い時間に観察するのがオススメです。
最も多く流星が見られるのは、13日の夜明け近く、東京では3時台と考えられます。この時の流星数は、空の暗い場所で観察した時には1時間あたり50個程度、街中でも10個程度も!
また今年は月明かりの影響もほとんどなく、とても良い条件で観察することができます。
山奥の方が街の明かりもなく多くの流星が見られますが、自宅でも十分に楽しむことができます。
夜はだいぶ暑さも落ち着いてくるので、1時間くらいは夜空を眺めるつもりで気長に待ちましょう。
流星群は夜空のどこにでも出現するので、観察する際に方向は気にしなくても大丈夫です。また観察する際に望遠鏡や双眼鏡は必要ありません。肉眼の方が広い範囲を見渡せて観察しやすいです。
自宅にいながらも星空観察は楽しめます。とても明るく輝く流星に心癒やされてみてはいかがでしょうか。
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。