広田思乃さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、障害馬術選手・広田思乃さん。
東京オリンピック正式種目の障害馬術は、コース内に置かれた障害物を決められた順番に飛び越え、タイムと落とした障害の数で競うレースで、オリンピックで唯一の男女混合競技。
2018年に全日本チャンピオン、翌年にはアジア人女性初のワールドカップ決勝進出と、トップアスリートとして輝かしい成績をおさめる彼女の相棒は、マダラ模様の馬“ライフ・イズ・ビューティフル”=愛称ブチくん。
「ブチくんと出会っていなかったら、ワールドカップは無理だった」と、自分の人生を変えてくれた愛馬への思いを語る。
ーー障害馬術選手になった理由は…?
秋田県大仙市出身の彼女が乗馬を始めたのは、選手としては遅すぎる高校の部活動だった。馬と心を通わせるのが重要な競技で、誰よりも馬との時間を優先させ、高校3年生で国体優勝という異例の上達を果たす。
夫は障害馬術の師匠であり、選手としてシドニー五輪にも出場したトップ選手の龍馬さん。周囲からは、夫婦そろっての東京オリンピック出場も期待されたが、コロナで1年延期になって状況が一変。彼女はオリンピックを断念した。
広田思乃さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 練習は1頭30分まで
乗る馬は、連日にならないようにローテーションを組み、1頭あたりの練習時間も30分までと決めている。馬に負担をかけないための配慮。
■2. 馬に新しい名前をつける
馬の世界の常識として、オーナーが変わろうが、馬の名前が変わることはめったにないという。しかし彼女は、名前を新たにつけ、家族のように迎え入れる。
■3. 週に3回は馬の授業をする
競技者とは別に、週に3日、地元の小学生たちに馬の授業をしている彼女。馬と接することで得られる癒しの効果を子どもたちにも体験してほしいという。
■4. 息子の部屋は厩舎の2階
プライベートでは、ジュニア日本選手権で優勝し両親の背中を追う高校1年生の息子を育てる彼女。息子が馬と接する時間を増やすため、馬たちが生活する厩舎の2階を彼の部屋に。
■5. 大事な大会の前には青いネイルをする
大事な大会の前には、青いネイルをしてげんをかつぐ。青いネイルにする理由は、優勝した馬にもらえるリボンの色が青色だから。
■6. 馬に「1・2・3! ハイ!!」の掛け声をかける
コースや、障害物の位置は、競技スタートの直前に発表される。そのため、障害までの歩数や飛ぶタイミングは、その場で「1・2・3! ハイ!!」という掛け声で指示を出す。
■7. 五輪の夢は息子に託す
オリンピックが1年延期になり、馬の生活や費用などのために予選出場を断念した夫婦。しかし、息子の競技人生はこれからまだまだ続く。果たせなかった夢を息子に託し、人生を変えてくれた馬とともに生きていく。
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次回の「7ルール」の放送は、7月27日(火)よる11時00分〜。居酒屋「世界の山ちゃん」代表取締役・山本久美さんをご紹介!
5年前、カリスマ経営者だった夫の急逝で、専業主婦から約1,000人の社員・アルバイトを率いる代表取締役に。伝統を守りながらも、異色の経歴から生まれる新たなチャレンジで、夫が遺した会社を発展させる彼女の7つのルールとは。
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