菊地未来さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、全国有数のマグロの水揚げを誇る漁師町、神奈川県三浦市三崎で、地元の人や観光客を虜にする朝めし「あるべ」の店主・菊地未来さん。
「あるべ」の定食は、地元でとれた魚や干物などメインのおかずにご飯と味噌汁、野菜の付け合わせと漬物がつき、価格も500円からとリーズナブルだ。
ほとんどの常連客が注文する人気メニューは、「ベーコンが肉厚でおいしい」と評判のベーコンエッグ定食。土日は観光客も多く、朝6時の開店と同時にお客さんが入り、午前10時の閉店まで客足がほぼ途切れない。
ーー朝めし「あるべ」の店主になった理由とは…
この地元で愛される店を1人で切り盛りする彼女は、神奈川県三浦市三崎の出身。大学院まで建築を学んだが、町の課題を探る授業で地元を歩いたときに、人口減少による「空き家」の多さを目の当たりにした。
「路地の町並みや雰囲気がすごくいいし、残していきたい」と思っていた古い庄屋の建物や蔵が取り壊され、「いま、自分たちがやらなきゃいけない」と感じたという。
その後一度は横須賀市役所に就職したが、3年前に退職。地元の同志と一緒に三浦への移住支援活動を始め、築60年の民家を改修して、朝めし「あるべ」をオープン。
菊地未来さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 付け合わせの野菜は日替わり
付け合わせの野菜は、日替わりにするのがこだわり。毎日来てくれるお客さんに、できるだけ同じものを食べさせたくないから。
■2. 店の時計は5分進めておく
店内の時計は、あえて5分進めておく。仕事前に来店するお客さんにも、時間に余裕をもって過ごしてほしいという彼女なりの心遣い。
■3. 日曜日は空き家を改修する
地元の有志たちとともに、ぼろぼろになった空き家を改修する活動を行なっている彼女。それぞれ本業があるので、改修は日曜日に。
■4. 週に1度はおばあちゃんの顔を見に行く
週に1度は、三浦市で一人暮らしをする祖母の顔を見に行くという彼女。掃除など、祖母ができないことを手伝っている。
■5. 移住相談は対面で
三浦への移住支援にも注力する彼女。移住の相談を受ける際は、町の雰囲気を肌で感じてもらうため、対面で行なう。
■6. 三浦に住むデメリットも伝える
移住の相談に乗る際は、三浦に住むデメリットも必ず伝える。デメリットも伝えたうえで最終的に移住を決断する人は、自分で不便さを解消できる人だという考えから。
■7. 三浦で買える食材を使う
店で出す料理は、次の消費行動につながるように、三浦で買える食材を使うのがポリシー。自分の周りの好きな人たちが暮らす、この生まれ育った町をただ守っていきたいという。
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次回の「7ルール」の放送は、6月8日(火)よる11時00分~。主人公は、『鬼滅の刃』など人気アニメの音楽を手掛ける作曲家・梶浦由記さん。新作アニメ「劇場版 ソードアート・オンライン-プログレッシブ-星なき夜のアリア」の作曲現場に密着し、そのストイックな素顔と彼女の7つのルールに迫ります。
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