上田美和さんってどんな人?
鹿児島本土からフェリーでおよそ4時間、樹齢数千年の屋久杉と、こけむす森で知られる世界自然遺産の島「屋久島」。
この離島にある唯一の県立高校でもあり、全校生徒およそ230人の屋久島高校演劇部で顧問を務めるのが、今回ご紹介する上田美和さん。
上田さんが屋久島高校に赴任した5年前、演劇部の部員はわずか1人と廃部寸前。そんな演劇部を全国大会2位にまで導いた。
屋久島高校 演劇部顧問になった理由は?
大学卒業後、出版社勤務を経て国語教師となった上田さん。鹿児島本土の高校で演劇部の顧問に抜てきされたことで、高校演劇の世界に魅了された。
18年間にわたり、さまざまな高校で演劇部の指導にあたったが、大会に出場するたびに「もし離島に赴任したら本土に負けない舞台を作ってあげたい」と感じていた。
そして5年前に夫と子どもを本土に残して屋久島へ赴任。大会が近づくと自宅に帰れないほど忙しいが、朝と夜にかける家族への電話を楽しみに、部員たちと向き合いながら演劇にかける青春を演出し続けている。
上田美和さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 脚本の舞台は必ず屋久島
彼女が脚本を手掛ける物語の舞台は、決まって屋久島。屋久島で生きる人々のリアルを丁寧に描き出す。
■2. 他の部からも役者を探す
部員集めにも難航している彼女。時には、他の部に所属している生徒を勧誘することもあるのだとか。
■3. 授業に演劇を取り入れる
彼女の授業では、演劇を取り入れるのがお決まり。口で説明するより演じたほうが早いという考えから。
■4. 大会前に屋久島の人に舞台を見せる
大会前には、まず屋久島の人たちに舞台を見せる。地元の人たちからの応援を受け、モチベーションもアップする。
■5. 朝晩、本土の家族と電話する
単身赴任中の彼女の楽しみが、本土で離れて暮らす家族との電話。朝晩の近況報告が、なによりの励み。
■6. うまく演技できないときは現場へ連れていく
生徒がうまく演技できないときは、実際に現場へ連れていき体験させるのが彼女流。部の思い出作りも兼ねているそう。
■7. 本番直前に生徒全員の眉毛を描く
本番直前に彼女がすること、それは生徒全員の眉毛を描くこと。一生懸命頑張ってきた生徒たちを信じて送り出す。
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次回の「7ルール」の放送は、1月12日(火)よる11時15分~。天然鯛に劣らないモチモチの食感と甘みを持つ高級ブランド鯛「穂州鯛」の養殖・加工を手掛ける「渡邉水産」社長・渡邉美保子さん。
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