ふたご座流星群の見ごろや観測のコツ、天気を気象予報士が解説!
冬は澄んだ空に星空が輝く季節。今月一番のビッグイベントは、なんといっても、ふたご座流星群! 私も絶対に見逃さないようにしたいなと思っています。
「ふたご座流星群」は、「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」と並ぶ「三大流星群」の一つで、毎年ほぼ安定してたくさんの流星が見られます。一晩に見られる流星数としては年間最大の流星群なんです。
▲国立天文台ホームページより
ふたご座流星群の見ごろ
今年のふたご座流星群は、12月14日10時頃に極大(流星群自体の活動が最も活発になること)を迎えると予想されていますので、13日の夜~14日明け方に観察するのがおすすめです。今年は15日が新月のため月明かりの影響もなく、とても良い条件で観察できます。
14日に日付が変わる頃、街明かりなどのない空の暗い場所で観察すれば、最大で1時間あたり55個前後の流星が見られると予想されています。なんと1分~2分に1個ほどの数が見られるんですよ!
また12日と14日の夜も、1時間あたり20個程度流れる可能性があります。どの日にちでも20時頃から現れ始めますが、本格的に流れるのは22時頃から。夜半過ぎに最も多くなり、夜明け前まで流れ続ける見込みです。
ふたご座流星群を眺めるコツ

できるだけ、街明かりが少なく空が広く見渡せる場所を選びましょう。空をより広く見渡すことで、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。見られる方角は、空一面に出現するので、どの方角を見てもOKです。
また、目が暗さに慣れるまで時間がかかりますので、最低でも15分間は観察するのがおすすめです。かなり冷え込みますので、防寒対策は念入りにしましょう♪
肝心のお天気は?
▲気象庁より 12月8日午前5時発表
13日は残念ながら雲が多く、雨の所もありそうです。14日の夜は太平洋側ではなんとか見られる可能性も…! 見られることを祈りましょう!
心が落ち着かない日々が続いていますが、流れ星観察はステイホームでも楽しめます。夜は一桁まで冷え込んでいる所も多いので、温かい飲み物を片手に、しっかりと着込んで楽しんでくださいね。
参考:国立天文台ホームページ
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。