村田詩子さんってどんな人?
心臓病の治療で全国トップクラスの実績を誇る、東京・府中市にある榊原記念病院。小児外来を訪れる患者には、先天性の心臓疾患を抱え、常に酸素ボンベをつないでいなければならない子どもたちも多い。
今回ご紹介するのは、その小児外来で看護責任者を任されている村田詩子さん。看護師歴20年の彼女は、長い闘病生活を余儀なくされている親子に寄り添い、支え続けている。
そんな彼女には、実は看護師の他にもう一つの顔が…。20年前、当時まだ普及していなかった“授乳服”を考案し、「発明主婦」としてメディアを賑わせた。
さらに今春新型コロナの感染拡大で医療用物資が不足するなか、“ゴミ袋で作る防護服”を考案。作り方を病院のホームページで公開し、最前線の医療現場で反響を呼んだ。
−−看護師になった理由は?
子どもの頃から赤ちゃんや子どもが大好きだった、村田さん。困っている子どもたちの役に立ちたいと、医療短期大学を卒業し、新生児集中治療室の看護師に。
しかし結婚を機に3年で退職。子育てに奮闘するなかで授乳服がないことに困っていたことから、授乳服を考案。いまでは一般的になった授乳服だが、元は彼女のアイデアだった。
これをきっかけに、発明主婦として話題になり、メディアにもたびたび登場することに。
村田詩子さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 子どもには「合コンさしすせそ」で接する
子どもたちと話すのも大事な仕事。その際、「さすが」「知らなかった」「すごい」「センスいい(かっこいい)」「そうなんだ」という〝合コンさしすせそ〟を活用するのが彼女流。
■2. その日の医師の色に染まる
医師によって求めることもテンポも違うから、その日の医師の色に染まるのがルール。いかに医師が実力を発揮できるかを考えることで、ひいては患者のためにもなると信じている。
■3. 自分が困ったときは発明する
彼女が発明をするときは、決まって困っているとき。自分のアイデアやちょっとした工夫により困りごとが解決できたり、楽しく過ごせたりするのが喜びなのだとか。
■4. 調理家電は惜しみなく使う
調理家電など便利な家電を見つけると、すぐに買ってしまうという彼女。最初は「自分も考えられたのに」と悔しかったが、最近では「恩恵にあずかろう」という気持ちに変わったそう。
■5. 家の各所に掃除機を置く
彼女が家でこまめにする習慣、それは掃除。大掃除の負担を減らし、思い立ったらすぐ掃除できるように、掃除機を家の各所に置くのがこだわり。
■6. 子どもは「天才」と言って育てる
子どもには「天才」と褒めながら育てるのが、ポジティブな子に育てるための彼女なりの秘訣。みんなそれぞれが自分らしく生きていけるように育ってくれるのが一番の願い。
■7. 患者の母を「私の娘」と考える
彼女が患者の親子と接するときに決めていること、それは患者の母を「自分の娘」と考えること。患者の母を自分に置き換えると、冷静に考えられないことも。病気に立ち向かっているのは親も同じ。だからこそ、祖母のような包み込む優しさで親子を見守り続けている。
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次回の「7ルール」の放送は、12月8日(火)よる11時00分~。主人公は、世界の一流大学を首席で卒業した才女とその娘を育てた母。「もともとの才能より高みに導ける指導法」を実践した廣津留(ひろつる)真理、すみれ親子。12/8、15の2週にわたって放送。来週は「天才を育てるルール」前編です!
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