『特別展 海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~』が大倉集古館にて開催!
オーストリア・ウィーン近郊にたたずむロースドルフ城の陶磁器コレクションの展覧会が、東京港区・大倉集古館にて開催されます。会場では、第二次世界大戦の悲劇により破壊されてしまった陶片を含むロースドルフ城の陶磁器コレクションが日本初公開。
また、国内の有田磁器の名品も楽しむことができ、見逃せない展覧会になっています。
▲ロースドルフ城・陶片の間
【みどころ1】ロースドルフ城の悲劇のコレクションが海外初公開!
ロースドルフ城には、日本の古伊万里を中心とした磁器が多く所蔵され、かつて調度品として城内を美しく飾っていた歴史があります。ところが、第二次世界大戦の悲劇により、その大半を損失。城主であるピアッティ家は、粉々に破壊された陶片を捨てずにあつめ、城の一室にインスタレーションするとともに、平和への祈りを込めて一般公開していました。
展覧会では、国内にある有田磁器の名品とともに、陶片を含むロースドルフ城の日本、中国、西洋の磁器コレクションを海外初公開! さらには日本の技術により修復した作品が展示され、波乱にとんだロースドルフ城コレクションを楽しめます。
▲ロースドルフ城・陶片の間
【みどころ2】古伊万里従来の研究の新たな資料も展示
ロースドルフ城コレクションとともに、佐賀県立九州陶磁文化館所蔵の江戸時代時代から明治にかけての有田磁器も展示。日本磁器の成立から技術の完成へ、そして海外輸出によって世界へと広がる「IMARI」の姿を観賞できます。
ロースドルフ城コレクションの陶片調査により明らかになった、中国製やヨーロッパ製の「古伊万里写し」の存在にもクローズアップし、世界を魅了した古伊万里を知ることができます。
【みどころ3】修復によりよみがえった、ロースドルフ城コレクション
この展覧会に合わせ、ロースドルフ城コレクションの修復も行われ、一般には知られることのない陶磁器の高度な修復工程や技術について紹介。
修復によって改めて姿を現す美しき魂の再生に触れることができる、貴重な機会となっています。
▲色絵松竹梅鶴文八角大皿(修復)有田窯 1700~1720年代 ロースドルフ城
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今回の展覧会では、ロースドルフ城のコレクションは、日本の古伊万里や明治有田のほか、中国・景徳鎮窯や、ドイツ・マイセン、オーストリア・アウガルテンなど様々な産地のものを観ることができます。またとないこの機会をお見逃しなく。
【特別展 海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~】
会期:2020年11月3日(火・祝)~2021年1月24日(日)
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/毎週月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12/28〜1/1)
会場/公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
住所/東京都港区虎ノ門2-10-3(The Okura Tokyo前)
入館料/一般 1,300円、大学生・高校生 1,000円、中学生以下無料
※同会期中のリピーターは200円引き
※20名様以上の団体は100円引き
※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方とその同伴者1名は無料
特別協力:一般社団法人 古伊万里再生プロジェクト
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況によって、展覧会およびイベントが中止、または変更となる場合がございます。最新情報は、公式HPをご確認ください。