都内でN.Y.気分を満喫「キンプトン新宿東京」
2020年10月2日にOPENした「Kimpton Shinjuku Tokyo」。前回は、ホテルのアウトラインとフード篇をお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ▶︎黄金ステーキを堪能! N.Y.気分が味わえる【キンプトンホテルズ&レストランツ】日本初上陸!
今回は、キンプトン新宿東京が取り組む、アートへのこだわり、お部屋、サービスなど紹介します。
◆館内に点在する N.Y. MEETS SHINJUKU アートシーンへのこだわり
キンプトン新宿東京のコンセプト「最新のアートシーンとファッションの発信地N.Y.が新宿に現れ、その景色を東京のクリエイティブシーンへと変える」。もう一つのコンセプトが「N.Y. meets SHINJUKU」です。これは「マンハッタンのアート、ファッションが新宿に姿を表し、東京のクリエーティブシーンへと変える」ということらしいです。なので館内の至るところにアート(とそれを感じさせてくれるなにか)の作品やグッズを見ることができます。
先ず甲州街道側の入り口のドアを開けると、正面の壁にドカンと飾られているアートは、様々な国の言葉で「おかえりやようこそ」と書かれた作品。
▲様々な国の言葉が隠されているのがわかりますか?
一階レセプション奥には“プロップスタイリスト”という言葉を世界に広め、雑誌で活躍するKEIKO HUDSON (よく知らないという人はこちらをチェック。自分のインスタ撮影のヒントもたくさん拾えると思います)のスタイリングによる、ギャラリーのようなコンセプトストア。
壁には湘南出身、COACHのイベントにてライブアートやTシャツペイントなどのパフォーマンスをしたSHETAの作品が掲げられ、館内で使用されているTOBALIのキャンドルや、THE PUBLIC ORGANICのデフューザーほかアーティスティックな商品を買うことができます。
スタッフのスニーカーにもご注目。adidasのスタンスミスには、SHETAによるアートが描かれているという、足元にまでアートへのこだわりを見せています。
館内のテーブルや椅子他は全てオリジナルデザイン。
デザインを決めるにあたり、キンプトン新宿東京を利用する顧客ターゲットを想定(マーケティングにおけるペルソナみたいなもの?)、その人物の好み、趣味、センスなどを徹底的に追求し、絞り込んでいくという、そんな手法らしいのです。詳しくは「企業秘密」ということで教えてくれませんでした。
▲宿泊者は無料でレンタサイクルを利用可能。ペットを乗せるシートボックスもレンタルOK。
◆アートへのこだわりは、部屋のアメニティの細部にまで
ウェルカムドリンクで出迎えられたら、部屋へ。
▲ウエルカムドリンクの抹茶にジャスミンとレモングラスのスプレーをかけ、香り付けでございます。
カテゴリーは「デラックスツイン」「プレミアムツイン/キング/コーナー」「エグゼクティブキング」「ジュニアスイートキング/ツイン」「プレミアスイートキング/ツイン」「シンジュクスイート」があります。足元から天井まで全面窓なので、狭いタイプの部屋でも開放感があり、狭さを感じません。ここから高層ビルが見えたら「おおおお! まるでマンハッタン!」と、かなりN.Y.感アガるのですが、ホテルのロケーション的に無理なのが、少し残念。
アートへのこだわりは室内の細部にまで徹底されています。浴衣は「着物の伝統を革新する」アーティスト高橋理子氏によるデザイン。
バスアメニティ類はキンプトンのために「MALIN+GOETZ」が開発した「アトリエブルーム」が用意されています。
ドライヤーはダイソン製(部屋カテゴリーによります)、リネン類はガルニエ・ティボー、ベッドサイドにはかんざしをイメージしたデザインのランプと北欧デザインが美しいデンマークVifa製ブルートゥーススピーカー、モレスキンのケースには館内のサービスやルームサービスのメニューなどの案内が表示されるタブレットが収納。
テレビは値段を抑えたホテルにありがちなテレビではなく、SONYの4K(Android内蔵なのでNetflix、YouTubeも視聴可能)。さらにすべての部屋に用意されているヨガマットはルルレモンという、こだわりのダメ押し&徹底ぶり!
◆ペットと一緒にチェックイン! 食事も宿泊もペットWELLCOME
「ペットは家族」という考えを持つキンプトンは、ペットフレンドリーなホテル。ザ・ジョーンズ カフェ&バー、ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジのラウンジやテラスではペットと一緒に食事ができ、一部の部屋では一緒に泊まることも可能。ペットフードやケージ、トイレシートなどのルームサービスまで用意されていて、家族同様ホテル滞在が可能です。
◆ダイバーシティN.Y.&東京 ボーダレスなホテルにエスケープ
ブラッスリー・バー・ラウンジでは毎日夕方5時〜6時の間、GM以下ホテルスタッフも参加するイブニングソーシャルアワーが開催されます。宿泊者は無料でミクロジストによる日替わりのオリジナルカクテルや、ワインとおつまみ(ホテルではピンチョスと呼んでいます)が楽しめます。
ソーシャルシャワーは文字通りソーシャル=語り合い互いに知り合う場。ちなみにスタッフのマニュアルを持たないキンプトンは、この時間をゲストとの交流の場として、自分たちのサービスや改善に役立てていいます。
スタッフといえば、ここに世界各国から集まってきているスタッフは、総支配人の41歳を筆頭にみんな若く、「自分たちとゲストとでこのホテルを作っていく」という思いとホスピタリティをたくさん感じることができ、そのことがこのホテルの最大の魅力だと感じたのは本当です。「ホテルは人」っていうじゃないですか、まさにそのとおりだと思いました。
英語と日本語が飛び交う、ダイバーシティ東京を感じるプチパーティのようでもあり、「あれ? 今自分はどこにいるんだっけ?」と海外にいるような錯覚は、まさに自宅からも会社からも電車で行けるN.Y.!? 思い立ったらエスケープ。当分海外には行けそうにないし… それならいっそ、ホテルに逃げ込むというのは断然ありだと思います。
◆来春BALIのアマンヌサドゥアがKIMPTONに生まれ変わって誕生!
多くのアマンファンにとって、バリのアマヌサがクローズしたことはショックでした。ところが、来春キンプトンに姿を変えて復活するという情報が。以前のアマヌサのアイコンでもあったメインの建物と36棟のヴィラはほぼそのまま残し、インテリアなどをキンプトンスタイルに変える“AMAN MEETS KIMPTON”という、新しいコンセプトに生まれ変わる姿に期待大です!
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.