マチルダ(小黒奈央)さんってどんな人?
300もの酒場が軒を連ね、「呑兵衛(のんべえ)の聖地」とも言われる新宿ゴールデン街。かつては劇作家・寺山修司や、俳優・松田優作など多くの映画人が愛したこの地で、2年前にオープンしたバー「シーホース」。
本格的な家庭料理に、ハーブやスパイスを漬け込んだ自家製の酒でお客さんをもてなすこのお店を切り盛りするのが、今回ご紹介するマチルダさん。
−−バー「シーホース」店主になった理由とは?
マチルダ(本名・小黒奈央)さんは、東京・調布市生まれ。大学を辞め、芸名・マチルダとして、演劇やダンスパフォーマンスなど表舞台への道を目指した。
しかし、活動を続けながらも少しずつ限界を感じるように…… そのときすでに、新宿ゴールデン街で働いていた彼女。パフォーマーとしての道は諦めたがこの街で過ごす日々が、喪失感を埋めてくれた。
その後、老舗の有名店でのバイトや雇われ店長を経て、34歳で自分の店を持つまでになった。
マチルダさんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. お通しにはスープを出す
お通しでは、野菜をたっぷり使ったお惣菜やスープを出すのがお決まり。罪悪感を感じやすいお酒を心置きなく楽しんでもらうための心遣い。
■2. 看板は控えめに
彼女のお店では、一見さんお断りではないが、常連客を守るためにも悪酔いして空気を乱す人はお断り。そのため、看板はあえて控えめにするのがポリシー。
■3. 朝は8時に起きる
仕事を終え自宅に帰るのは、日付が変わる頃。それでも朝は8時頃に起きるのがこだわり。1日の終わりに来るお客さんと、同じテンションで向き合うため。
■4. 最低週1でキックボクシングジムに行く
週に1度は必ずキックボクシングジムに行くという彼女。キックボクシングを続けることで、パフォーマーをしていた頃に感じたコンプレックスを克服できているのだとか。
■5. 木曜日は母からお菓子作りを学ぶ
お店が休みの木曜日は、パン・お菓子の研究家である母からお菓子作りを学んでいる。コロナの影響でお店の売り上げが落ち込むなか、母が作ったお菓子の通信販売を目指しているそう。
■6. お客さんの名前・職業・住所は聞かない
お客さんには、好きなときに好きな場所でおいしいお酒を飲んでほしい。そんな想いから、お客さんの名前や職業、住所などは聞かないのがルール。
■7. ずっとゴールデン街のお客さんでいる
ゴールデン街は、かつてパフォーマーの道から居場所を見失った自分を受け止めてくれた場所。いつまでも好きでいたいから、自分のお店を持ってからも、この街で飲み続ける。
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次回の「7ルール」の放送は、10月20日(火)よる11時00分~。主人公は、世界屈指の霊長類専門動物園、日本モンキーセンター飼育員の田中ちぐささん。
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