二宮千鶴さんってどんな人?
東京・三鷹駅から歩いて10分ほどの路地に店を構える「餃子のハルピン」。名物は、一口食べると中から肉汁が溢れ出す餃子。本場・中国の香辛料を約10種類ブレンドした秘伝の粉を使い、一つ一つ皮から丁寧に作り上げている。
「タレをつけなくてもそのまま食べられちゃう」「他のお店の餃子が物足りなくなっちゃうくらいおいしい」と、お客さんの胃袋をつかんでいる。
1982年の開店以来、この絶品餃子を作り続けているのが、今回ご紹介する中国出身の二宮千鶴さん。
−−「餃子のハルピン」店主になった理由とは?
中国・ハルビン市で、中国人の父と日本人の母の間に生まれた二宮さん。小さい頃は「中国が本当に貧しい時代だった」といい、食糧不足で空腹に耐える日々を送っていたという。そんな時代に餃子はご馳走だった。「1年間我慢して我慢して、旧正月だけお腹いっぱい食べられる」(二宮さん)。
その後22歳のときに母の希望で、一家で日本に移住。そのとき口にした餃子が、人生を変えた。
「本当の餃子はこの味じゃないと感じた。小さくてもいいから餃子店をやりたい」と、必死に働いて資金を貯め、「餃子のハルピン」をオープン。
二宮千鶴さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 餃子にニンニクとキャベツは入れない
二宮さんが餃子をつくるときに絶対に入れない具材、それは意外にもニンニクとキャベツ。ニンニクは香辛料の香りをかき消し、キャベツの強い甘味は味の邪魔になるため、餡には入れないのがこだわり。
■2. 焼き餃子の油は最後に入れる
彼女が教える簡単に真似できる餃子の焼き方は、油を最後に入れる方法。餃子が半分くらい浸かるたっぷりの水を加え、蓋をして蒸し焼きに。皮が膨らんだら余分な水を捨て、仕上げに少量の油をたらしたらできあがり! 水だけで蒸し焼きにすると、皮がもっちりとした食感になるそう。
■3. 売上金を数えて疲れをとる
65歳の体にはハードな仕事が続く日々。しかし、1日の終わりに売上金を数えることで、疲れがとれるのだとか。彼女にとって売り上げは、自分の味が日本で受け入れられた証。
■4. 朝食は夫のサンドイッチ
昨年、定年退職してお店を手伝い始めた夫の英隆さん。時間にゆとりができたため、妻の提案で朝食のサンドイッチをつくっている。まったく料理はできなかったというが、いまではパンから手作りするほどの上達ぶり。
■5. 夫婦喧嘩は翌日に持ち越さない
仲のいい夫婦だが、仕事のやり方などを巡って喧嘩をすることも。しかし、いつも一緒にいるからこそ、喧嘩は長引かせないのが二宮さん夫婦のスタイル。
■6. 誕生日は母に感謝する
二宮さんの家では、自分の誕生日に「生んでくれてありがとう」と、母に感謝をするのがお決まり。子どもからも感謝されるし、自分も母に感謝の気持ちを伝えているそう。
■7. 娘にすべては教えない
中国から日本に渡り40年以上、その味は2代目候補の娘に受け継がれようとしている。しかし、娘にすべては教えないのが二宮さんのポリシー。自分から学ぼうとするほうが料理の腕があがるから。娘も「いつか母を追い抜く」という気持ちで餃子づくりに心血を注いでいる。
* * *
次回の「7ルール」の放送は、8月11日(火)よる11時00分~。主人公は、多くの著名人を支えるパーソナルトレーナー・三浦香織さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡