アラサーOL【婚活のリアル#29】初めて愛した男・ひろくん4
こんにちは、つかさです♪ 上京して今年で5年目。これまで出会った男性を振り返りながら、婚活のあれこれをお届けしているこのブログ。前回は、彼氏になった芸人・大ちゃんPart2をお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ♡
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2018年が幕をあけた。
元日の朝まで彼氏の大ちゃんと一緒だったのに、翌日から私は仕事。テレビ制作会社の仕事始めは早い。そのため上京してから、一度も実家に帰ったことがないし、お正月らしいこともしたことが無かった。そんなときだった。
◆初めて愛した男からデートの誘い
「築地においしいまぐろでも食べに行こうか」
不倫相手・ひろくんからの連絡だ。私は芸人の大ちゃんという彼氏がおりながら、既婚者のひろくんと不倫続行中。やめないといけないという正解に目を背けていた。およそ半年間付き合ったひろくんと、まだ2ヶ月ほどの交際期間の大ちゃんとは、体の相性もそうだけど、やはり愛情をそそいだ量が違う。ひろくんの方が愛着があって落ち着くのだった。
1月9日、晴天。
私とひろくんはお正月の雰囲気が残る築地でデートをした。ほんの1週間ほど前、年越しを大ちゃんとここで過ごしたのに。縁も無かった築地に、年明け早々連発して居るなんて想像していなかった。
初売り! 初物!! と威勢のいい掛け声が響く市場は、それはそれは大勢の人が。彼はしっかりと私の手を握って離さなかった。おぜんざいを食べながら、彼は仕事の話をし始めた。
ひろくん「4月から部署が変わる。今度は国内ばっかり出張するところや」
彼は数年海外事業の部署にいて、タイやベトナムを中心に出張することが多かった。と言っても2、3ヶ月に一度くらいだったため、1ヶ月に2回以上はデートできてたけど。それが4月から難しいという。
ひろくん「多くて週に3回の国内出張があるし、全く出張がないっていう週はない」と、今より過酷な勤務になることを教えてくれた。
私「ほな今より会えへんくなるん?」
そうだ、という彼は私以上にさみしい顔をしていた。
ここで食事を取ろうと向かったのは築地場内市場 天ぷら『天房』。※今は豊洲に移転されたようですよ♪
めっちゃ並んでたけど、どうしても天ぷらが食べたい私たち。待ったよ待った。40分くらいかな。お店に入ると、ひろくんと横並びの席に案内された。私は天ぷら定食とビール。彼はいくつかアテを注文。もうね、ほんと空腹が最高の調味料と言った人天才。本当に美味しい♡♡
高級なお店でカウンター越しに揚げてくれるお店も好きだけど、ダウンコートも着たまま、肩を寄せ合って食べるこの天ぷらは何倍にもおいしく感じた。
また注文したまぐろのぶつ切りのお刺身がまぁ絶品で。本当に幸せな食事でした♡
◆ひろくんとお花見デート、そして…
2018年3月
私は翌月に引っ越しを控えていた。それまでゲイカップルのお兄さんと3人の共同生活をしていたのだが、そのお兄さんたちが家を購入した。現在の2LDKのアパートから、3LDKの新築マンションへ。
「一緒においでよ♪」というお兄さん。はじめこのタイミングで、私はひとり暮らしを始めようと思ったけど、家賃据え置き、光熱費と晩御飯代にたまに揃っての外食を含んでの賃料コミコミには逆らえず。その上、新築マンションで千代田線の駅まで徒歩6、7分。
足立区という未開拓な町への生活は腰が引けるところはあったものの、たくましいがっちり兄さん二人もいるのだから問題ないと思い、引っ越しを決めた。
休日はもっぱら引っ越し準備に追われている中、ひろくんから「上野に桜でも見にいこか」と誘ってくれた。
そう、もう温かい春が近づいてきたのだ。
やっぱりまだ五分咲きくらいかなと思った上野恩師公園。行ってみると、満開に近く、すさまじく晴天の日だった。どこを撮っても絵になる天気で、さくらは見事なピンク色だし、空は絵具をこぼしたような青。それにいい匂い。
屋台定番の焼きそばからおだんご、広場ではたくさんの屋台があってね、ホタテのバター焼きとか食べた♪ 空いてる席なんてなく、その辺の段差に座って食べることに。でも桜の真下♪
「来月から俺は部署異動で忙しくなるから、今日は一旦デート収め」とちょっぴりさみしいことを。まあでもまたすぐ会えるよね♪ とあんまり深く考えてなった。その後ホテルに行くと、「来月30歳の誕生日やろ? コレ」と何かプレゼントをくれた。
開けてみると黄色のジュエルリングだった。ってご存知でしょうか? なんともなつかしい、ダイヤの形をした大きなアメがついている指輪です、アメの! まだ売ってたのこれ!? とびっくりしつつ嬉しかったなぁ(笑)
が、本当のプレゼントはこっちと完全なリングボックスを渡してくれた。そこにはマットなピンクゴールドの指輪が。すっごく嬉しかったけど、嬉しかったけど。。
私は既婚者のひろくんから指輪を受け取った。お小遣いからこの指輪を買ってくれたんだと思うと無性にいじらしく、なんて可愛いんだろうと思った。
正直複雑でもあったけど、男性から指輪をもらうのが初めてだったし、大好きな人からの指輪。なんとも言えない表情の私に「ダイヤ付きは将来の旦那からもらえよ」その言葉で胸いっぱいになって泣いてしまった。
その言葉の反動か、絶対ひろくんと離れ離れになりたくない。そう強く思うのでした。わたし20代最後の思い出はこれです。。そのあと銀座方面に帰り、スタバで甘い飲み物飲んで帰ったとさ。
彼から家族の話をすることはほとんどありませんでした。けど、私も気になりますやん。たまに聞くんだけどね、奥さんの事絶対悪く言ったりしないし、二人の子供大好きみたいだし。やっぱり家族になると家族愛が勝つから、奥さんは家族みんなのお母さんになるんだって。それは彼も同じでみんなのお父さん。だから色気づくこともないって。
でも男の人っていくつになっても色気づきたいのね。いや女の人もか。私たちの間には愛の結晶もなにも残らない。やり場のない、会えないときの「大好き」はどこに置いておけばいいのかな。
そしてこの感情は、悔しさへ変わっていったのでした。
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つかさ
昭和最後の生まれで、現在31歳。東京・丸の内にある会社にて受付勤務。素敵なお嫁さんになるべく、2015年関西から上京し、絶賛婚活中でございます♪