『レスラーYAMATOの筋肉キッチン』が発売して2ヶ月弱ほど経つが、みなさんの手元にも行き届いただろうか。
ツイッターやプロレス会場などで「早速作ってみた」「面白く役立つ本だった」などとうれしい声が多数寄せられているぞ。もっともっと拡散してくれ。そして家族やお友達にもすすめてみてくれ(笑)。第二弾を出版するのが今の新しい目標になってる。そのためには第一弾を売らねばならぬのだ!!(汗)
さて、書籍に関するツイートを見ていて気になったことがある。
それは・・・「材料にある出汁って何?」という声だ。
俺は愕然とした!
が、しかしわからない人がいるのであれば無視するわけにはいかん。というわけで今回は、出汁の取り方から学んでもらうべく、基本的な「豚汁」の作り方をレクチャーしようと思うぞ。
では材料から紹介しよう。
「基本の豚汁」、材料はこちら!
■材料(5〜6人前)
出汁… 1500cc(昆布25g、鰹節20g)
みりん… 大さじ5
合わせ味噌… 大さじ5
しめじ… 1株
大根… 1/4本
人参… 1/2本
ゴボウ… 1/2本
こんにゃく… 1枚
長ネギ… 1本
豚バラ肉… 200g
柚子胡椒 … 適量
強靭な肉体… 随時
豚バラでこってりいくのが漢たるもの!
では作っていこう。
「基本の豚汁」作り方はこちら!
1. 常日頃からトレーニングし、強靭な肉体をキープしておく。
冬のだらけた体に鞭を打つぞ!
2. 出汁を取り、粗熱を取っておく。
出汁の手順はこうだ。お水の状態で昆布を投入。少しおく。鍋を弱火でじっくり10分ほどかけてゆっくり加熱していく。
沸騰したら鰹節を加える。
中火で1分ほど加熱したら弱火にし、アクをすくって火を止める。目の細かいざる(あれば目の細かいサラシや布巾など)で濾す。
3. 大根、人参は薄いいちょう切り、シメジは小房に分ける。長ネギは斜めに薄切り、コンニャクは親指大に千切る。
うすーく切るのがYAMATO流だ!
コンニャクは包丁を使わない、これが鉄則。なぜなら手で引きちぎることで味が染み込むようになるからだ。
4. 綺麗に洗ったゴボウをささがきにし、お酢を入れた水でアク抜きする。水分を切ったゴボウと大根、人参を油を引かずにフライパンでから炒りする。
ゴボウはささがきにして、お酢を入れた水でしっかりとアク抜きを。
野菜の水分を飛ばすことで旨味を増幅させ、香ばしさもプラスするぞ。
5.粗熱を取った出汁に大根、人参、ゴボウを入れて火にかける。一煮立ちしたらしめじ、コンニャクを加えて、一口大に切った豚バラ肉も加える。
野菜や肉から出たアクを取り除いたら、弱火に!
6. 出汁にみりん、合わせ味噌・柚子胡椒を加える。沸騰しない程度の火力にし、長ネギを加える。お椀に盛る。
味噌はゆっくり丁寧に溶いていこう。
完成だ!
どうだ。出汁から丁寧にとった汁はうまいだろ?
顆粒のだしの素を使うのも忙しいときや手を抜きたい時はかまわないと思うが、やはり自分でとった出汁の旨さをたまにはしっかりと味わってほしいと思っている。
YAMATOレシピは基本が命!
これからも奇をてらうのはビジュアルだけにして、質実剛健な料理を紹介していくから楽しみにしていてくれ。
撮影/菊竹 規 取材/吉田奈美
YAMATO
1981年9月10日生まれ。B型。調理師学校を経て、和術慧舟會で総合格闘家となる。2006年、プロレス団体DRAGON GATE所属のプロレスラーに転向し、人気実力とも兼ね備えた選手として活躍中。試合予定はDRAGON GATE公式ホームページを参照。調理師免許、フードコーディネーター3級を持ち、日本テレビ系朝の情報番組「スッキリ」に出演するなど、料理のできるプロレスラーとしても注目が集まっている。
2019年12月、待望の書籍『レスラーYAMATOの筋肉キッチン』(小学館)を出版。
ブログ:http://ameblo.jp/yamato-oldtype/
料理ブログ:http://ameblo.jp/dragon-gate-deli/
ツイッター:@yamato_oldtype
Instagram:@yamato_dg_oldtype