年賀状を送り忘れた人へのお返事はどうすべき?
年賀状を出していない相手から年賀状を受け取ったとき、どうしていますか? 失礼に当たらない対応を確認しましょう!
◆急いで返さなきゃ! とメールで返信は?
年賀状を出していない相手から年賀状を受け取ると、嬉しい反面、とても焦りますよね。一刻も早く対応しなきゃ! と年賀メールで返そうとしちゃうところですが、ちょっと待って! 年賀状をいただいたら年賀状で返すのが基本なのです。年賀メールで返すのは失礼にあたるので気をつけましょう。
◆「年賀状をありがとうございました」は失礼?
年賀状を送る際、「年賀状をありがとうございました」と書くと、年賀状を受け取ったからお返ししたという印象が強くなってしまいます。そこはあえてお礼は書かずに、「新年のご挨拶が遅くなり、申し訳ありません」にとどめると良いと思います。
年賀状として送れるのは松の内(1月7日)まで。年賀状でお送りできるよう、受け取ったらすぐに対応しましょうね。
◆松の内に間に合わない! そんなときは
三が日を過ぎて、年賀状を出していない相手から年賀状が届くことも、稀にありますよね。また、年始に出かけていて、年賀状の受け取り・確認が遅くなってしまうこともあります。
返信が遅くなってしまい、松の内(1月7日)を過ぎてしまう場合は、年賀状ではなく、寒中見舞いを送ります。
もともと寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手を気を遣って送るもの。暑中見舞いの冬バージョンにあたるのですが、年始を避けて出すものであることから、喪中の方へのご挨拶及び、自身が服喪中で年賀状を控えた場合のご挨拶、年賀状の返礼としても使われるようになりました。
◆寒中見舞いは1月8日以降に届くように送る
寒中見舞いは1月8日以降に届くように送ってください。文中には「このたびは丁寧な年賀状を頂き、ありがとうございました。新年のご挨拶が遅くなり、まことに申し訳ありません」のように年賀状をいただいたことへの御礼と、ご挨拶が遅れてしまったことへのお詫びを記載しましょう。
喪中であることを知らせておらず、年賀状を受け取った場合にも、寒中見舞いを返礼として使います。どのような場合も年賀状を受け取りっぱなしはNG。実は、喪中葉書を受け取った場合も、年賀状を出さないで済ませず、寒中見舞いや喪中見舞いを出すのがマナーなんですよ。
年賀状を送り忘れた人からの年賀ハガキを頂けるのは、嬉しい驚きですよね。だからこそ、失礼のないように対応したいですね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!