本多理恵子さんってどんな人?
全国の主婦たちの共感を呼び、今年「料理レシピ本大賞エッセイ賞」を受賞した本がある。その名も、『料理が苦痛だ』。
レシピサイトやSNSに見栄えがいいおもてなし料理が溢れるなか、それができない自分に焦り、自己嫌悪に陥っている女性たちに「料理が嫌なら一旦やめてみよう」と投げかけ、「これなら作れる」レシピも紹介。
読者からは「ほっとした」「救われた」という声が多数寄せられるという。この本の著者で鎌倉で料理教室を主宰するのが、今回ご紹介する本多理恵子さん(54)。
−−料理教室を始めた理由は?
本多さんは、東京の短大を卒業後に一般企業に就職。2歳年上の同僚と結婚して一人息子を授かる。
元々料理が苦手だという自覚はあったが、子育てに料理は欠かせない。ならば、少しでも楽に乗り切りたい、と自分なりに工夫し、簡単に済ますコツをつかんでいったという。
そして、「料理を苦痛に感じるという人に対して、私だったら私のやり方を教えらえるかもしれない」と、13年前に自宅の一部でカフェを開き、料理教室をスタート。参加者は料理に苦手意識のある女性たちで、中にはわざわざ北海道から訪れる人も。これまでの参加者はのべ1万2千人を超えるほど、人気を集めている。
本多理恵子さんの「7つのルール」
さて、そんな本多さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.レシピはイメージで伝える
料理教室で紹介するのは、「水・油・調味料は一切使わない」「計量はしない」など極力手間を省いた料理ばかり。レシピもイメージで伝える。毎日作り続ける料理だからこそ、労力は最小限に。
■2.生徒には作らせない
本多さんが目指すのは〝主婦の解放〟。そのため料理教室といいながら、生徒には一切作らせない。参加者は日々人のために料理をしているからこそ、このときくらい楽をしてほしいという。
■3.仕事終わりは家中を雑巾がけする
仕事終わりは家中を雑巾がけするのが日課。料理は極力簡単に済ませるが、雑巾がけは気持ちをリセットするためにも徹底。
■4.夫とは外食
多忙な夫と夕食をとるときは、外食をするのがルール。仕事で料理漬けのため家では料理を作らない。外食をすることで、夫婦に新しい風が吹き込むという効果も。
■5.週3回寺でボーっとする
何かモヤモヤすることがあったら、近くのお寺に行くのが本多さんのスタイル。境内でただボーッとしているだけで頭が軽くなるのだそう。
■6.余った食材は友人にふるまう
カフェで食材が余ったら、友人に手料理を振る舞う。一人だと適当に済ませてしまうので、人を呼ぶことで否応なしに料理を作る環境をつくっている。
■7.料理が嫌いな気持ちを大切にする
自分自身が料理が苦痛だという本多さん。だからこそ、これからもその気持ちを大切にして、同じように料理が苦手な人たちの役に立ちたいという。
次回の「7ルール」の放送は、11月19日(火)よる11時30分~。主人公は、男性でも過酷な伐採を行う林業従事者・中島彩さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡