働く30歳からは、どうメモをとり、どう活かすかによって仕事の結果に差が出ます! 考えを深めるメモ、アイディアを生み出すメモなどを駆使する「メモのメソッド」を教えてもらいました。
堀 宏史さんが指南!
情報を記憶に定着させる「メモのメソッド」
広告クリエイター・堀 宏史さん
広告会社勤務。クリエイターとしてこれまで数々の広告作品を手がけ、「ロンドン広告祭」「文化庁メディア芸術祭」など国内外の広告祭での受賞歴も多数。著書に『すぐメモする人がうまくいく』(自由国民社)など。
掘さんの「メモツール」
メモはスマホ1台で完結。アプリは、書きたいときにすぐ立ち上がるiPhoneにデフォルトで入っているメモアプリを活用。
掘さんの「メモルール」
【1】思いついたらとにかくスマホにメモ
【2】情報と自分の感じたことを一緒に記録してシェアする
【3】メモを自分の「外部脳」として活用する
【Rule 1】気づいたことはなんでもスマホのメモアプリへ!
特に仕事のひらめきや「面白い」と思うことを、なるべくその場でメモすることを心がける。その日の予定や買い物リストなど、覚えておくべきTo Doリストもメモして。
✔︎ 相手とのコミュニケーションが円滑になるメモ
相手との信頼関係を築くのにもメモは有効。贈り物を記録して贈り忘れを防いだり、クライアントとのささいな約束もメモして必ず実行すれば、コミュニケーションも円滑に。
✔︎ PCと同期すれば編集・検索しやすくなる!
スマホはすぐメモできるのが利点だけれど、後から情報を補足したり、整理するのはPCのほうが効率的。PCと互換性のあるアプリを選ぶと管理しやすい。
【Rule 2】SNSニュースや役立ちそうなネタをシェアしてアウトプット
✔︎ 要約&感想をひとこと添えて
ニュースサイトなどで気になる記事や動画を見つけたら、短いコメントをつけてTwitterなどのSNSにシェア。インプットした情報を自分のフィルターを通してアウトプットする「スループット」で、記憶に残りやすくなる。
【Rule 3】1か月に1度メモを見返して不要な情報は消す
定期的に自分に必要な情報かどうか見返し、いらない情報を消去。膨大な情報の中から、自分の仕事や趣味に役立つ情報を絞り込む力を養うトレーニングにもなります。
情報をすぐに外部に出して【脳をストレスフリーに】
「僕が実践しているのが、情報を外に出すこと。思いついたらすぐにメモして、必要なときに見る。『外部の脳』をもつことで脳の容量を増やすイメージです。面白いと思った情報にコメントをつけてシェアするのもオススメ。僕は拡散力が高いTwitterを使っていますが、インスタグラムなどでもOK。
この方法のメリットは、興味のある分野を発信し続けることで周囲から『この人はこの領域に強い』と認識されること。趣味のコミュニティができたり、仕事でその分野から声がかかったりと、自分の可能性が広がります。仕事だけではなく、レシピを考えるなどプライベートの場面でもクリエイティブな発想は必ず役に立ちます。まずは気軽にメモして、仕事や日々をよりラクに、豊かにしてください」(広告クリエイター・堀 宏史さん)
Oggi6月号「冴えてる人の『メモ』はすごい!」より
構成/酒井亜希子、佐々木 恵、赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部