マリメッコで400以上のデザインをした石本藤雄氏の大規模個展
2019年6月19日(水)~30日(日)に、表参道にあるスパイラルで、テキスタイルデザイナー・陶芸家の石本藤雄氏の大規模個展「石本藤雄展‐マリメッコの花から陶の実へ‐」が開催。
石本氏といえば、今春のマリメッコから、「Onni(オンニ/幸せ)」と「Kukkaketo(クッカケト/花畑)」が復刻され、さらに注目されているんです。
石本氏の今回の個展は、出身地である愛媛、京都と巡回し、東京へ。マリメッコ在籍中に手掛けた数々のファブリックや、色鮮やかな絵皿やレリーフ(陶器)が一堂に会します。
◆石本氏の功績を振り返る
石本氏は1970年にフィンランドに移り、1974年から32年に渡り、マリメッコのテキスタイルデザイナーを務めました。その間、手掛けたデザインは400以上。
今回の展示では、その中の一部を筒状に林立させています。現在は販売されていない貴重なファブリックもあり、これまで本などでしか見たことがなかったデザインのテキスタイルを見ることができます。表情の異なるデザインは、彼の創作の幅を感じます。
▲「Onni(オンニ/幸せ)」というデザイン。同じデザインでも色が変わると雰囲気も変わる
▲貴重なテキスタイルが見られる
◆近年の陶器の作品も
▲「冬瓜」の展示は夕涼みをイメージ。江戸時代の絵画からヒントを得ている。背景にあるのは、草をモチーフに四季を描いたマリメッコ製のテキスタイル「Kesasta kesaan(ケサスタ・ケサアン/夏から夏へ)」。
近年、石本氏が精力的に製作している「冬瓜」。数年前に温泉宿で冬瓜がお供物のように置かれているのを見て以来、冬瓜に興味を持ったそうです。展示されている「冬瓜」は色も質感もさまざま。ヘチマの下でゴザを敷いて夕涼みをする江戸時代の絵画からインスピレーションを得て、今回の展示の形になったそう。
▲色鮮やかな絵皿もあり、すでに売約済みの物も多数。
▲人気の草花をモチーフにした新作レリーフ。
▲テキスタイルを使った椅子は自由に座ってOK。
◆ここでしか買えない会場限定グッズは要チェック!
▲石本氏の作品をかたどったブローチ 2,400円。
展示を堪能したら、やっぱり気になるのが限定グッズ。お土産に購入したくなるものがラインナップ。付箋やブローチなど、新作の「オオイヌノフグリ」や「冬瓜」をモチーフにしたものが販売されます。
▲左から、エプロン 5,800円、ミラー 600円、マグカップ 1,800円、ポーチ 2,100円、トートバッグ 2,500円。マリメッコ製品も会場で販売
◆「カフェ・アアルト」のメニューが食べられる!
▲サーモンスープ&バケット 1,420円
フィンランド代表する建築家でデザイナーの、アルヴァ・アアルトが設計した、フィンランド・ヘルシンキの「アカデミア書店」の2階にある「カフェ・アアルト」。
映画「かもめ食堂」にも登場し、北欧ファンには憧れのスポットですよね。今回、石本氏の展示が行われる6月30日(日)までの間、なんと、スパイラルカフェで「カフェ・アアルト」のメニューが食べられるんです♪
▲左から、シナモンロール 単品670円、ブルーベリーパイ 単品670円、どちらもドリンクをセットにすると1,370円〜
石本氏の作品と限定グッズ、そしてフィンランドのグルメが一緒に楽しめる貴重な機会、マリメッコファン、北欧ファンは何としてでも足を運びたい!
スパイラルから徒歩10分! マリメッコでもスペシャルイベント
今回の個展を記念して、マリメッコ表参道店でも石本氏にスポットを当てたスペシャルイベントを開催。1つ目は石本氏デザインのテキスタイルを使った2019年秋冬のコレクションをいち早く展示され、先行予約の受付。
▲石本氏デザインのマリメッコ秋冬コレクションは先行予約を受付中
そして、2つ目は、石本氏デザインのファブリックを豊富に取りそろえて販売。現在全国のマリメッコストアで販売されている石本氏デザインのファブリックがフルラインナップで見られる他、ごく一部ながら保存されていた過去のファブリックのはぎれも含まれていて、売り切れ御免の貴重なファブリックは早い者勝ちですよ。
▲石本氏のデザインが揃い、貴重な過去のファブリックも
3つ目は石本氏デザイン「Kukkaketo(クッカケト/花畑)」の限定ラッピングクロスプレゼント。石本氏デザインのアイテムを含む10,800円(税込)以上の商品を購入または予約すると、先着100名にプレゼントされます。
▲Kukkaketoのラッピングクロスはぜひ手に入れたい
少しだけ足をのばして、こちらも絶対チェックしたいですね。
ライター Ayako
北欧大好きライター。特にフィンランドが好きで、7回のフィンランド旅行を経て、昨年初めて一人旅を敢行し、念願のサウナから湖へのダイブを体験。ほかには、蚤の市などでヴィンテージハントを楽しむ。