外国人のお友達をお連れしたいNewオープンの和食ビストロ「山田チカラHonolulu」!
分子調理を取り入れたいわゆるイノベーティブな和食屋さん。南麻布本店に続き、最近ではニューヨークのお店を監修、JALのビジネスクラスのミールも担当する山田チカラ氏が監修する和食ビストロ。
2018年6月に、アラモアナショッピングセンター近くにプレオープンしていましたが、この8月ついにグランドオープン!
元々、和食の「大漁」、「コウノトリ」があった場所が、「山田チカラHonolulu」としてリニューアル、という形式です。
場所はピイコイ通り沿いのお鍋屋さん「一力」の並び(アラモアナショッピングセンターの「スーパーニジヤ」や「Eggs’n Things」、「フードランドファームズ」が面している通りがピイコイ通り。ちょうど信号挟んで向かい側の斜め前あたりにあります!)。
黒の板塀がシックなお店。看板が小さく、隠れ家的です。プレオープンの際にうかがったお食事をご紹介しますね。
スペインは「エル・ブリ」のフェラン・アドリア氏の元で修行した山田チカラ氏らしいディテールが楽しめるプリフィクススタイル$80(税・サービス料別)の和食は、外国人のお友達と一緒に行ったらとっても喜んでもらえそう。
■1.今日のお凌ぎ
茶懐石のスタイルで最初に一汁三菜の折敷が手渡されます。
ご飯、胡麻豆腐入りの白味噌椀、向付(この日は牡蠣のエスカベッシュ)。※ご飯にキャビアをプラスすると(+$15)。
■2.カクテル
すいかのカクテル風ガスパッチョとオリーブボール(アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムを使用してイクラのようなプチッとした球体に)。
■3.前菜
6種類から2品チョイス。私はトリュフビシソワーズ、そしてトマトとボタンエビのカッペリーニを。
ほかにお刺身盛り合わせ/お醤油のヌーベ(泡状)(+$15)、スパニッシュオムレツ(+$10)、カニとウニのスープロワイヤル(+$10)、アナゴのスモークなど。
■4.冷温前菜 キノア
液体窒素で凍らせたフォアグラに熱いスープを注いで冷たさと温かさを同時に味わいます。
■5.主菜と温野菜
6種類からチョイスします。私はタンシチューを。
ほかにオナガ鯛のウロコ揚げと梅スープや魚の幽庵焼き、和牛ステーキオリジナルソイソース&ゆずシトラスペッパーソース(+$20)など。
■6.締めごはん
4種類からチョイス。私は明太子クリームうどんをいただきました。
ほかにボロネーゼうどん、和風オムライス、トリュフカルボナーラ(+$10)なども。
■7.デザート
3種類から選びます。私はメロンソーダフロート。ほかにクレームブリュレ、ほうじ茶ティラミスとほうじ茶アイスクリーム。
■8.お茶
山田シェフご実家の緑茶ややぶきた茶、麦茶、抹茶(+$10)など、4種類からチョイスします。
個室もあるので記念日や家族ご飯で行くのがおすすめ!
私たちがうかがったときはシェフの山田さんはご不在でした。山田さんはいらっしゃらなくても、せっかくならご説明の上手な日本人の方がうやうやしくお料理を運んでくだされば雰囲気が出ると思うのですが、そういったサービスについては少し残念だったかな。ぜひとも要再考!
またやはり山田さん自らがお作りになるときとそうでないときでは味に差が出るのかなと思います。
どちらかといえば、日本から来た観光客の方というより、現地のローカルの方や本土からの外国人ツーリストの方々にとって、新しい和食として新鮮に映るはず。今度は外国人のお友達を連れて行こう!
個室や茶室、カウンターバーもあり、席数も60席(南麻布はわずか8席)! 日本人旅行者の方も、ご両親、祖父母など、和食好きの家族と一緒のときによいかもしれません。大晦日やお正月に何か特別なお料理を出してくださるならそういう時期も楽しいですね。
お手軽にミシュラン和食の雰囲気を楽しめるという立ち位置ではあるものの、今後は、山田シェフが不在時のお料理の安定感や、サービスの高級感があるかどうか、コース内容がいつも同じではなく旬の感覚を取り入れて振り幅を出せるか、客層がステキかどうか。そういった点が充実し、永く愛されるお店になるといいですね。
新店もいいけれど、ハワイの老舗店にもいつまでも頑張ってほしい
最近は、新しいお店のオープン情報を聞くのと同時に、残念ながら老舗店の閉店情報も相次ぎます。
つい先ほど、古くからある24時間営業のワイラナコーヒーショップの閉店が発表されました。TVドラマHawaii5-Oのロケ地やコーヒーが美味しいとして知られる、ヒルトンハワイアンヴィレッジそばにある24時間営業の古き良きダイナー。
アラモアナBvd.沿いの角にあるわかりやすくて風情あるお店だから、待ち合わせや打ち合わせをしたり、運転のときに目印にしたり、以前パンケーキの食べ放題に行ったことも。だからやっぱり寂しい(涙)。
またワイキキ店に時々食べたくなって訪れるスペアリブの「トニーローマ」のアイエア店が閉店になり、かつては何店かあった「トニーローマ」ももはやワイキキ店のみに。そういえば、カイムキで22年も営業していたケーキ屋さん「カフェローファー」も今年の頭に閉店したし…。
昔ながらのお店がなくなるのってなんだか寂しいな。
ブランニューなお店は、大箱やチェーン店がやはり多いけれど、昔のような小ぢんまりとしたお店や何かの専門店など、個性豊かであるといいのに。ふと思うワタクシです。
初出:しごとなでしこ
武田麻衣子/Maiko Takeda ファッションエディター
大学在学中よりファッション雑誌の編集者としてキャリアをスタート。以降、Oggi、Domani、Precious、和楽などで活躍。ゴルフ、歌舞伎鑑賞、ドライブ、クッキングなど、趣味を生かしたカルチャーなページづくりにも定評あり。遊びや仕事で訪れるたびにハワイ愛が膨れ上がり、3年前、ついにオアフにコンドミニアムを購入。行ったり来たりのデュアルライフをエンジョイ中。
instagram→@maikotakedaogawa