これからの暑い夏の味方「トマト」! 健康・美容面で効果的♡
「リコピン」とは、植物などに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分・カロテノイドのひとつ。トマトの赤い色素も、リコピンです。リコピンはカロテノイドの中でも特に抗酸化作用が高く、同じく抗酸化作用を持つビタミンEの100倍以上! 健康や美容の面からも、さまざまな効能が期待できます。
特に、ダイエット・美白・日焼け予防など、これからの季節に嬉しい健康・美容効果も。トマトのリコピンは、夏の大きな味方なのです♡
■リコピンの構造「シス体」の方が吸収率が高い!
リコピンの構造には大きく分けて「トランス体」と「シス体」があります。ほかのさまざまな研究で、「トランス体」よりも「シス体」のリコピンの方が吸収率が高いことがわかっています。
市販されているトマトに含まれるリコピンの多くは「トランス体」であるため、生のままでは、「シス体」のものよりも体内吸収性が低いということに!
■にんにく・たまねぎが「シス化」を促す
名古屋大学とカゴメ株式会社の過去の研究で、油と一緒に加熱調理することがシス体への変換を促進することは実証されていました。今回、新たに「にんにく・たまねぎ」といったユリ科野菜を入れて油で加熱調理することで、成分の「構造変化」が促進され、体内吸収性が高くなることが判明。
にんにく・玉ねぎを加熱調理するときに発生する香り成分「ジアリルジスルフィド」によって、シス体への変化が促されるそうです。
■トマトソースを使った料理がリコピンの比率を4倍に♡
「トマト」と「にんにく・たまねぎ」を油と一緒に加熱調理するメニューの例は、トマトソースを使った料理。実際に、にんにく・たまねぎが入ったトマトソースは、生のトマトと比べて、「シス体」のリコピンの比率がおよそ4倍になることが実証されています。
健康維持や美容効果に期待できるといわれている「トマト」。特にトマトソースを使った料理が効果的なのですね! 今夏は、パスタや夏野菜と一緒に煮込む「トマト煮」などトマトソースを使った料理を楽しみましょう。
情報提供元/カゴメ株式会社
初出:しごとなでしこ