香港の人口は約730万人。土地面積も人口も東京都の約半分。決して大きくない土地をベースにする航空会社はキャセイパシフィック、キャセイドラゴン、香港航空、香港エクスプレスとなんと4つ。それすなわちかつてアジアの貿易拠点だった背景から現在も世界三大金融センターにまで発展し、世界中から多くの人が香港を訪れることを表している。
ここ数年の円安続きで、お買い物がちっとも楽しくないと女子たちの悲鳴に近い声が上がっているなかで香港は前提が違う。そもそも香港には消費税がないので、免税という概念がない。旅行者が払わないといけない税金は、ホテル料金にかかる5%の税金程度。免税してもらうために旅行者であることを証明するパスポートを持ち歩くことも、わずらわしい免税手続きも一切ない。輸入関税もかからないので、こんな円安時代でもお得なお買い物が出来る。ブランドコスメはアジアの中で香港が最安値で手に入る。
今回も魅力を語ると陥りがちな理屈っぽさ全開なことを恥じつつ、端的に言えばとにかく香港は楽しい。台湾の親密さも、韓国の若者っぽさもない。インド、フィリピン、マレーシア、ネパール、などから出稼ぎに来る人たちと一緒に往来を歩くと、自分がいかによそ者なのか、孤独なのかを喧噪のなかで突きつけられる香港。そこがイイ。
東京からでは行きが夏場は4時間弱、帰りは約3時間半と日帰りするには長め。フライトタイムが長ければ長いほど睡眠時間にあててしまうのがLCC利用の日帰り海外のポイント。今回の目的にぴったりなタイムスケジュールをディグれば、旅の翼は香港エクスプレスで決まりです。
20:55 チェックイン開始
香港エクスプレスは3時間前からチェックインを開始。じゃあ、21時には空港にいないと? と思うけれど、香港エクスプレスはLCCには珍しくオンラインチェックインを取り入れています。オンラインでチェックインをしたら、そのままゲートへ。羽田空港ではゲート前のカウンターでチケットを発券してもらいます。オンラインチェックイン済みで余裕があるとはいえ、出発の20分前にはゲートへ。この時間は厳守です。
23:55 UO623 羽田空港を出発
「とはいえそんなに簡単に眠れないよー」という方も多いはず。日帰り海外に睡眠導入という名のもとの飲酒や睡眠導入剤はやややりすぎ。ここはやはり快眠アイテム「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」一択! 羽田空港内のキオスクは、これを置いているお店多目で用意し忘れても安心。人気のほどがうかがえます。
4:10 香港国際空港到着
町に向かう電車の始発は5:54(空港バスは24時間運行しています)。ここでは到着ホールにあるラウンジを使って身支度を整えましょう。PLAZA PREMIUM LOUNGEは搭乗券と提携カードがあれば入国審査後にも利用が可能な便利なラウンジ。トイレ付きのシャワールームが、タオルとアメニティがついて30分間利用可能です。フライトで滞った足の血流をシャワーでほぐして、寝乱れたヘアとメイクもさっぱりイチからやり直せます。
このラウンジを利用するには、トラベラー必携のプライオリティ・パス、キャセイパシフィックのアメックス・エリートカードやダイナースなどをお持ちの方が対象。提携カード会社は流動的なので、自分のクレジットカードを一度チェックしてみてください。このプライオリティ・パス、「サクッと海外」には必須の素晴らしい特典カード。日本では楽天プレミアムカードの付帯特典として有名です。このカードの恩恵を数え出したらキリがないので、後日特集します。
プラザプレミアラウンジの公式サイトはこちら
プライオリティ・パスの公式サイトはこちら
次回はヘアもメイクも整ったら、いざ街へ! 「サクッと日帰り・香港」第2部です。