あなたは何問正解できる!? お風呂博士監修「お風呂とスキンケアの新常識クイズ」
12月も近づき、本格的に寒くなってきて、そろそろお肌の乾燥が気になり始めてきた方も多いはず。
日本健康開発財団 温泉医科学研究所では、20〜40代の女性を対象に「お風呂とスキンケアの新常識に関するアンケート調査」を実施しました。
調査結果の概要は、以下の通り。
【調査結果の概要】
・現代女性のお風呂事情、1日の入浴時間は20分未満が6割
・20代女性にみられる「湯船離れ」。シャワーのみで湯船につからない人が5割
・お風呂に保湿効果を期待する人はわずか1.8%で、入浴中の保湿ケア効果を知らない人は5割
・「お風呂とスキンケアに関する新常識クイズ10問」全問正解者は1%以下
「お風呂とスキンケアに関する新常識クイズ」では、全問正解者が1%以下という驚きの結果…!
早速、しごとなでしこの皆さんも一緒にクイズにトライしてみましょう♡
1.毎日お風呂に浸かるよりも、シャワーの方がスキンケアには良い。
→×。お風呂に浸かることで、血行促進作用により、肌の新陳代謝がよくなると期待できます。2.肌を洗う時にはボディータオルよりも素手で洗う方が良い。
→○。ボディータオルで強くこすると、肌のバリア機能を壊し、肌の保湿成分の流出を促進させます。3.一番風呂に入るのが肌にとっては良い状態をキープできる。
→×。一番風呂は湯に溶け込んでいる成分が少なく、肌へ刺激になることがあり、二番風呂の方が肌には優しい。4.入浴は肌を清潔にする効果もあるが、肌を乾燥させてしまう。
→○。詳しいメカニズムは次項参照。5.熱いお湯で入浴するのは、スキンケアにはお薦めできない。
→○。熱いお湯程、肌のバリア機能を壊し、肌の保湿成分の流出を促進させます。6.引き締めの冷水で皮膚の毛穴が引き締まるから良い。
→×。冷水で冷やすとせっかくの血流改善などの温熱効果がなくなってしまいます。7.長時間お風呂に浸かることで、血行もよくなり肌の新陳代謝が進むので肌に良い。
→×。長時間お風呂につかると体が温まり、肌の新陳代謝が進むような気がしますが、逆に大事な保湿成分がどんどん流出していってしまいます。8.入浴前に緑茶などカテキンを含む飲料を飲むと吸収が高まるので効果的である。
→○。入浴前に飲用すると血行促進作用により、吸収が高まります。9.入浴中にストレッチをすると体が温まっているので肌の調子が良くなる。
→○。温まると体が柔らかくなるので、ストレッチによって、血行促進作用が進み肌の新陳代謝も高まります。10.入浴中にスキンケアをすると発汗作用で流れてしまうので効果が期待できない。
→×。湿気のある浴室で肌に水分がある方が、スキンケアの効果が高いと考えられます。
クイズは以上です。皆さんは、何問正解できましたか?
今回、温泉医科学研究所でクイズを実施した際、最も正解率が低かったのは、「7.長時間お風呂に浸かることで、血行もよくなり肌の新陳代謝が進むので肌に良い」は○か×か、というものだったそう(図1)。
たしかに、お風呂に浸かる時間が長いほうが肌に良いと思っていた人も多いのではないでしょうか。逆に保湿成分が流出してしまうというのは恐ろしい!
入浴中の保湿ケアがお風呂上がりの乾燥予防に効果的!
お風呂上がりに浴室を出ると、急激なスピードで乾燥が始まり、やがて入浴前よりも水分量が低くなる過乾燥の状態に陥ります。これは皮脂やNMF(天然保湿因子)、角層細胞間脂質といった、本来肌に備わっている保湿物質が一時的に流出し、肌の水分を保てなくなることが原因で起こるのだそう。
こうした過乾燥による肌へのダメージを防ぐためには、お風呂上がりの保湿ケアが重要ですが、入浴医学の第一人者として活躍中の早坂信哉先生によって、お風呂上がりに保湿ケアをすべき制限時間=「保湿リミット」は、10分と科学的に解明されました!
でも、お風呂あがりって、化粧水や乳液などをつけたり、ボディケアをしたり、髪を乾かしたり…大忙しですよね。
そんな方におすすめなのが、入浴中の保湿ケア♪
温泉医科学研究所では、入浴中の保湿による皮膚乾燥予防効果を検証するために、入浴中に保湿化粧品を肌に塗布したかどうかで出浴後の皮膚水分量を比較。
その結果、保湿化粧品を塗布したほうが、高い水分量をキープ。お風呂の保湿ケアがお風呂上がりの過乾燥予防に効果的で、「保湿リミット」が延びることが判明しました!
これからの季節、湯船に浸かると疲れも癒されますよね。正しいスキンケアをして、乾燥知らずの美肌を手に入れましょう♡
初出:しごとなでしこ