パティシエール・岩柳麻子さんってどんな人？
今回ご紹介するのは、岩柳麻子さん。
岩柳さんが生み出す独創的で芸術品のようなスイーツを目当てに、東京・等々力のパティスリーには、全国から女性たちが押し寄せるほどの人気ぶり！ しかし、スイーツ作りに関しては全て独学なのだそう！
スイーツに全てを捧げ、結婚についても、「夫の実家が山梨県のフルーツ農園を営んでいて、フルーツの高級品種を扱っているのが魅力的だったこともあり、結婚を決めた」という。
将来の目標を見失った時、幼い頃の祖母との記憶が救ってくれた
現在では人気パティシエールの岩柳さんですが、元々はデザイン系の専門学校で学び染色家を目指していて、このままでは生活していけないと気づき、将来の目標を見失ったそう。
その時、岩柳さんを救ったのが、幼い頃の祖母との記憶。祖母は、毎日のように手作りのお菓子を食べさせてくれ、「食べるもので幸せになるのは素晴らしい」ということを教えてくれていた。その祖母のように「お菓子を作って人を喜ばせたい」という目標ができたのだそう。
しかし、調理師専門学校に通うお金がなかったため、スーパーで買ったお菓子を真似して作るなど、イチから独学でスイーツ作りの技術を習得。
その後、2005年に念願のお店をオープン。
最初は、全く売れず、作ったケーキが全て廃棄されてしまったという時期もあったそうですが、現在では、連日行列が絶えない人気店のパティシエールとして活躍されています。
岩柳麻子さんの「7つのルール」
さて、そんな岩柳麻子さんが「いつもしている7つのこと」＝「セブンルール」とは…
1.店に看板と段差を作らない
ケーキが主役。ショーケースの中のケーキが外から見え、「あっケーキ屋さんなんだな」と感じてわかるお店にしたかった。ノーストレスでケーキを運べるよう、店内には段差も作らない。
2.夫は尻に敷く
お店の設計や内装も手掛ける夫に無理なお願いもしている。夫には感謝しているけれど基本は尻に敷く！
3. 白衣の下はジャージ
ロードバイクで通勤しているので、すぐ調理現場に出られてすぐ帰れるように、白衣の下はジャージ。ケーキに関することは手間をかけるが、それ以外のことについては、とても面倒くさがり。
4. 子どもと一緒に宿題をする
「大人だけやらなくてずるい」と息子から言われた時から、息子と一緒に自分もフランス語の勉強などの宿題をする。
5.他のケーキ屋には行かない
他のお店のケーキを食べると、影響されて、自分が今作っている感じと違うものを作ってしまいそうな気がするため、他のケーキ屋には行かない。
6. 新メニューは即興で作る
新メニューは、悩むと延々と悩み続けてしまうので、買い出しの際に決め、即興で作る。
7. 引退しない
「ショーケースを置かず、お客様の目の前で調理して、その人のためだけのプレートを出すこと」が昔からの夢。祖母のように生涯お菓子を作り続けていたい。
「私はケーキを作る以外何もできないので、作り続けることによって、自分がここにいていいと感じている。最後の一皿を出してここで死ぬのが夢」という岩柳さん。人生を捧げたいというほどの思いで作る岩柳さんのお菓子。一度味わってみたい…♡
次回の「7ルール」の放送は、10月24日(火)よる11時～11時30分です。主人公は、雑誌＆テレビ業界でファン続出のロケ弁当を手がける、フードデザイナー・細川芙美さん。
しごとなでしこでは、番組の内容をもとに彼女にフォーカスしていきたいと思いますので、是非チェックしてくださいね♡
初出：しごとなでしこ
セブンルール（カンテレ／フジテレビ系列 全国ネット）
【放送日時】4月18日スタート 毎週火曜よる11時～11時30分
テレビに出ることはなかなかないけれど、様々な分野で、そのキャリアを輝かせている“今最も見たい女性” “最も見せたい女性”に密着。自身が課す“ルール＝いつもしていること”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ…など、人生観そのものを映し出す新感覚ドキュメント。そんな彼女達のドキュメンタリーをスタジオで眺め、縦横無尽にトークするのはスタジオキャストの4人。女性としても母親としても、人生経験値は申し分なしのYOUさんと女性の人生を痛々しくも愛おしく描く芥川賞作家の本谷有希子さん。バラエティ番組でも安定の司会っぷりを見せている芸人オードリーの若林正恭さん。そして、既婚者で番組の司会は初挑戦となる俳優の青木崇高さん。
【7RULES（セブンルール）オフィシャルWeb site／SNS】
岩柳麻子
東京都出身 40歳。桑沢デザイン研究所でテキスタイルデザインを専攻。2000年に卒業後、染色家を目指しながら飲食関係の勉強を始める。フランスを始め、さまざまな場所で活躍するパティシエから知識を得て、独学でパティシエールに。2005年にオープンした東京・武蔵小山の「patisserie de bon coeur（パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ）」でパティシエを務め、人気店に育てる。2015年には等々力に自身の名を冠した「PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI」をオープン。高級フルーツを使用した宝石のように美しいパフェを求め、連日行列ができる。
