わかっているようで、実はわかっていない!? 基本的なご飯の炊き方。マスターすれば、いつものご飯が格段においしくなるはずです!
おいしいご飯の炊き方の基本
ご飯のおいしさは炊き方次第。おいしく炊くコツ、教えます!
【用意するもの】(ご飯3合を炊く場合)
・お米3合
・水
・ボウル
・ざる
・計量カップ
・土鍋or炊飯器
・しゃもじ
炊く前にすること
1_お米を水にさらす
▲ざるを重ねたボウルに計量したお米を入れ、水を注ぐ。最初に注いだ水では、付着したゴミなどを流すだけなので、すぐに捨てます。
POINT
ここでお米が洗米中に吸水する水の6~7割を吸うので、最初の水はミネラルウォーターが◎。
2_お米を洗う
▲ゴシゴシ研ぐと米が割れるので、ざるを揺らしながら、水の中をくぐらせる。水を替えながら、2~3回繰り返す。ここは水道水でもOK。
POINT
お米を傷つけないようにざるを揺らす程度でOK
3_水切りをする
▲ざるに上げて5分程度、水切りする時間をとる。この行程で、正確な水加減ができ、炊き上がったときにご飯がべたつかない!
POINT
長く置くと米が割れるので注意
↑↑↑↑↑ここまでは土鍋も炊飯器も同じ!
【土鍋の場合】
4_浸水させる
▲米を土鍋に移し、水(ミネラルウォーターが◎)を1合につき、180cc入れて約1時間浸水する。
POINT
新米は2時間、夏なら30分でOK
5_炊く
▲土鍋を火にかけ、強火で沸騰するまで8~10分、弱火にして10~15分加熱。早めに沸騰したら、その時間の1.5倍弱火で加熱する。
POINT
とにかくふたはしっかりしたままでキープ!
6_蒸らす
▲火を止め、そのまま10分間置く。鍋の中の蒸気がご飯に吸収され、よりふっくらとします。
7_混ぜる
▲しゃもじで底からご飯を持ち上げ、全体を空気に触れさせながら混ぜると、べとつかない。
【炊飯器の場合】
4_浸水させる
▲米を炊飯釜に移し、合数分の水(ミネラルウォーターが◎)を入れ、浸水。時間は土鍋と同様。
POINT
冷水を使うとうまみがアップ!
5_炊く
▲急いでいる場合はすでに吸水済みなので、早炊きなど、時短で炊けるモードで炊いてもOK。
POINT
炊飯器なら蒸らしは基本的に不要
蒸らしまでを含めて炊き上がり時間とする機種もあるので、その場合は蒸らし時間をとる必要はなし。
6_混ぜる
▲土鍋同様に底から持ち上げて全体に空気が触れるようにしっかりと混ぜることが肝心。
完成!
お米1合に、にがり1~2滴を加えるとツヤやうまみが復活! はちみつは小さじ1弱でご飯の甘みとツヤがアップ!【ご飯がもっとおいしくなるQ&A】
Q.1 おいしいお米の見分け方は?
A.1 できるだけ精米日が新しいものがベスト
お米は精米後から酸化し、鮮度が落ちていきます。精米済みのものは、できるだけ精米日が新しいものから選んで。可能なら購入時に精米してもらうのがおすすめです。
Q.2 お米はどこで保存するのがいい?
A.2 密閉できる容器に入れ、冷蔵庫の野菜室へ
湿気、高温、日光がお米の大敵。避けるには密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れておくのが最善。ガーゼに包んだ唐辛子を一緒に入れておくと防虫効果が。
Q.3 お米の賞味期間の目安は?
A.3 春なら精米日から3週間が目安
春は精米日から3週間、夏は2週間、冬や新米時期で1か月が目安。期間後も食べられますが、味が落ちるので、期間内に食べ切れる量ずつ、こまめに買えるとベター。
Q.4 精米日から少し経ったお米をおいしく炊くには?
A.4 炊飯時ににがり、はちみつ、お酒などを加えてみて
お米1合に、にがり1~2滴を加えるとツヤやうまみが復活。はちみつは小さじ1弱でご飯の甘みとツヤがアップ。お酒を小さじ1強入れるとうまみが出て、古米臭もオフ。
Q.5 一度に炊く量はどれくらいがベスト?
A.5 釜の容量の6~7割だとうまく対流しておいしく炊ける
1合など少量で炊くと、炊飯中にうまく対流できないことがあります。5合炊きなら3合程度、一度に炊いて、食べ切れない分は、すぐに冷凍保存しておくのが◎。
2014年AneCan3月号「食の基本! ご飯とお味噌汁は永遠なり」より。
本誌掲載時スタッフ:撮影/金子吉輝 フードスタイリスト/岩木みさき 構成/幸山梨奈
再構成:しごとなでしこ編集部
初出:しごとなでしこ