容赦なく触手で刺してくるクラゲたち! もし刺されたら、それ以上刺されないようにすることが大切!
この時期、海水浴中によく刺されるクラゲは「アンドンクラゲ」という種類。触手が非常に長く、体長は約60cm程ですが、からだが透明なので、なかなか気付きにくいクラゲです。
そんなアンドンクラゲに刺されたら…どうしたらいい!?
■アンドンクラゲに刺されたときの対処法【痛いところにお酢をかける】
「アンドンクラゲに刺された場合、すぐに痛いところにお酢をかけてください。そうすることで、毒針を発射しなくなります。アンドンクラゲの毒にはお酢が効果的なんです! 基本的にクラゲたちは触手で刺し、毒を注入してくるので、まずはそれ以上刺されないようにすることが大切。腕や足にまとわりついている触手は、素手ではなく必ずピンセットなどで取るようにしてください。それを素手で触ると、また刺されてしまうことになります(中務さん)」
触手はちぎれやすいので、刺された後も気付いたら人間の腕に張り付いてるなんていうことも! ちぎれた触手は数日で再生するというから驚きです。
クラゲそのものが身体に付着していなくても、クラゲの触手が付いたままになっていないかをよ〜く確認して、これ以上刺されないようにすることが大切ですね!
「しかし、お盆シーズンに海で刺されたクラゲがアンドンクラゲである、とは言い切れません。もしアンドンクラゲでなかった場合、種類によっては対処法を間違えるとより刺された部分が悪化してしまうこともあるので、今からお伝えする、どのクラゲにも共通している【適切な対処法】を実行していただければと思います(中務さん)」
■クラゲに刺されたときの対処法1【触手を素手以外で取り、海水で洗い流す!】
まず、クラゲに刺された部分を見て、触手がまだついているようだったら海水で洗い流すこと。触手がついた状態で水で洗い流すと、再度毒を発射される可能性があるので注意してください。
■クラゲに刺されたときの対処法2【患部を冷やし、病院へ】
触手が取れたことをしっかり確認したら、患部を水で洗い流し、冷やして血の巡りを押さえてください。痛みや腫れを感じたら、病院に行きましょう。
水族館で見ている分にはとっても癒しの存在のクラゲだけれど、海に行ったときにはクラゲにはくれぐれも注意して!
取材・文/サワダユキコ
初出:しごとなでしこ