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LIFESTYLE

2017.04.25

山崎育三郎&昆 夏美、初めての出会いを振り返る|映画『美女と野獣』対談(後編)

魔法により野獣に変えられてしまった王子と、美しく聡明なヒロイン、ベルが惹かれあっていく姿を描くディズニー・アニメーションの名作『美女と野獣』が現在公開中! プレミアム吹替版で野獣役とベル役を担当する、山崎育三郎さん昆 夏美さんによるスペシャル対談第二弾は、アフレコ時の苦労や、おふたりだけが知っているお互いのことをそれぞれ聞いてきました!

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声だけで気持ちを表現するのはすごく難しかった(昆さん)

――吹替えに挑戦されて、大変だったのはどんなことでしたか?

山崎:はじめは全部が大変でした。というのも、すでに出来上がっている作品に自分の気持ちを込めて声を乗せることがすごく難しかったんです。アフレコ中は、片方の耳にイヤフォンをして、野獣を演じるダン・スティーブンスさんの声を聞きながら、タイミングをあわせて声を乗せていたんです。あまりにダンさんの声が素敵で、思わずつられてしまうことも。初めての体験だったので、なかなか慣れずに大変でした。

昆:私もすごく大変でしたね。いつもは表情と声、そして身体を使ってお芝居をしているので、声だけで気持ちを表現するのはすごく難しかったんです。さらに、感情を出しすぎると、ベルの表情と声があわなくなってしまったりと、コツをつかむまでは大変でした。どこか冷静でいなくちゃいけない部分と、情熱をもって挑まなくちゃいけない狭間での表現がすごく勉強になりました。

Belle (Emma Watson) comes to realize that underneath the hideous exterior of the Beast (Dan Stevens) there is the kind heart of a Prince in Disney's BEAUTY AND THE BEAST, a live-action adaptation of the studio's animated classic directed by Bill Condon.

――すごく大変だったんですね。

山崎:そうですね。でも、回数を重ねていくごとに、野獣とひとつになる瞬間があったんです。実は今作はアニメーション版の野獣よりも、さらに繊細で愛おしい野獣になっているんです。だからこそ野獣が抱く切なさも表現されているので、必要以上に感情移入してしまいました。

昆:ベルも、アニメーションでの可憐なキャラクターとは違い、知的で聡明かつ、カッコイイ女性になっているんです。きっと、そんなベルに現代の女性はすごく共感できると思うんですよね。さらに、ベルと野獣のふたりの愛や、野獣とお城の住人たちの関係、そしてベルとお父さんの愛がしっかりと描かれていて、改めてこれは“愛の物語”だと気づいたんです。

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――今作には、そんな愛の溢れるキャラクターがたくさん出てきますが、おふたりが好きなキャラクターを教えて下さい。

昆:親子愛がたっぷり感じられるポット夫人とチップですね。お母さんのポット夫人が、「チップが走り回る姿をまた見たい」と言ったり、人間に戻った瞬間も、自分より息子のチップの姿を見て喜んだりと、無償の愛を感じるんです。

山崎:僕はルミエールかな。彼はエンターテイナーですし、常に人のことを考えて、ポジティブに乗り越えていくんです。見ているだけで元気になるはずです。

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『美女と野獣』は、ぜひ大切な人たちと見てください(山崎さん)

――さて、お話を聞いているとおふたりがすごく仲良しなのが伝わってきますが、お互いだけが知るお互いの姿はありますか?

昆:山崎さんを初めて観たのは客席からだったんです。山崎さんが舞台に出てきた瞬間、「王子だ!」って思ったんですよ。でも、共演することが増えるたびに、「この人は少年だな」って思うようになりました(笑)。いつもユーモアがあって面白いので、“王子の部分もあり、少年の部分も兼ね揃えている人”ということでどうでしょう!

山崎:僕に聞くの?(笑)

昆:あってますよね?

山崎:そうしておきましょう(笑)。昆ちゃんは初めて共演した『ロミオ&ジュリエット』の時に、まだ大学生で、ずっとおどおどしていていたんです。人見知りだからか、座る場所を探すのさえおろおろしていましたね(笑)。それがどんどんスターになり、いまや若手の中ではトップですからね。すごくうれしいですよ。

昆:もうおどおどしなくなりましたよ(笑)。

――ありがとうございました。では最後に、映画を見る人にメッセージをお願いします。

山崎:きっと、小さな頃にアニメーション版の『美女と野獣』を見た人は多いと思います。今回、実写化された『美女と野獣』は、子どもの頃に観たものとはまた違う感動を体験してもらえると思うので、ぜひ大切な人たちと見てもらいたいですね。

<PROFILE>
山崎育三郎 1986年1月18日生まれ。2007年にオリジナル演出版ミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢。甘く気品のある歌声、確かな演技力で多くの観客を魅了。『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』『プリシラ』など、ミュージカルを中心に数多くの舞台に出演。近年はドラマ出演やカヴァーアルバムリリースなど、活動の場を広げている。

昆夏美 1991年6月28日生まれ。大学在学中にプロ作品で初めて挑んだ『ロミオ&ジュリエット』のヒロインオーディションを勝ち抜き、ジュリエット役でメジャー作品プロデビュー。『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』『グランドホテル』『アダムスファミリー』などのミュージカルに出演。

文/高橋あや 撮影/渡辺まりこ

映画『美女と野獣』は4月21日(金) 全国ロードショー

監督:ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス
原題:Beauty and the Beast
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

初出:しごとなでしこ


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