塩野瑛久「座長としての説得力を出すことに試行錯誤しました」
現在放送中の火曜ドラマ『未来のムスコ』(TBS系/毎週火曜よる10:00~)。このドラマは、恋も仕事も夢も行き詰まったアラサー女子・汐川未来(志田未来)のもとに突然未来の息子だと名乗る男の子が現れたことから始まる時を超えたラブストーリー。息子の父親で将来の夫“まーくん”の候補には、元恋人・吉沢将生(塩野瑛久)、保育士・松岡優太(小瀧 望)、後輩俳優・矢野 真(兵頭功海)の3人が浮上し、“まーくん”探しが始まる。
主人公・汐川未来の元恋人で、劇団「アルバトロス」の座長・吉沢将生を演じる塩野瑛久さん。撮影秘話やドラマの見どころを教えていただきました!

――吉沢将生というキャラクターの第一印象は?
最初にお話をいただいた際、詳細を聞く前は3人のまーくん候補の中で松岡優太(※小瀧望さん演じる)役かと思ったんですよ。というのも、今回演じる吉沢将生は、劇団の座長として団員たちから頼られる存在。自分では演じたことのないキャラクター像だったので、すごく意外に感じました。漫画では、座長がコミカルにわかりやすく描かれているのですが、ドラマのお芝居に落とし込むことを想像すると、そこにいるだけで「この人はその道を辿ってきたんだな」と伝わる説得力がほしい。でも、今の自分がポツンといるだけではきっと説得力が出ないなと思ったんです。だからこそ、今回は雰囲気づくりからしっかり取り組みたくて、座長としての説得力が出せるかもとあえてヒゲを蓄えて衣装合わせに行ったら、「それがいい!」という話になりました。僕自身が、将生と向き合ったときにヒゲがあったほうがいいなと思ったので、原作とはちょっと違うけれど、足させてもらった部分です。
――台本を最初に受け取ったときから撮影していく中で変わったことや感じたことがあれば教えてください。
自分の中の将生像は大きく変わったかもしれません。3人のまーくん候補それぞれのキャラクターを立たせなくてはいけない難しさもある中で、将生像をつくっていく過程で井村監督と何度もディスカッションをして時間をかけました。つくり込もうとしすぎるとまた違う感じもあったので、あえて「演じることはやめよう」と決めて、リアルさを優先。今は“そこにいる説得力”を出すことに注力しています。

――現場で志田未来さんや天野優くん(颯太役)、まーくん候補3人での関係づくりで意識していることはありますか?
未来さんの役柄は、本当に大変だと思うんです。颯太、そして3人のまーくんそれぞれに見せる顔や雰囲気を変えないといけないし、気を使う部分も全てバラバラ。相手に合わせていろんな表情を見せないといけないので、きっと気疲れしちゃう瞬間もあると思います。
未来さんはごく自然体で楽しんでおられるのですが、颯太と将生との3人のシーンは少しでも気楽にいてほしくて、空き時間は僕が(颯太役の)優くんと遊ぼうと心がけています。優くんは、好きなことを話しているときが一番楽しそうなんですよ。「どの仮面ライダーが好きなの? 変身が好きなライダーは?」と話したり、一緒に動画を見たり、楽しく過ごしています。
兵頭功海くんは以前も共演した仲で「ごはん行きたいね」と以前から話していて、絶賛計画中です。彼は本質的な部分が近い人だと感じているので、このドラマの撮影が終わってからも仲良くしていきたいなと密かに思っています。小瀧くんとは現時点で残念ながらまだ一緒のシーンがあまりないのですが、せっかく同世代の男3人での共演だし、このドラマをきっかけに仲良くなれたらうれしいです。このドラマが皆さんから愛される作品になれるように、いい雰囲気をみんなでつくっていけたらいいなと思っています。

――自分の未来を知る誰かが現れたら、塩野さんはこの先の未来を「知りたい派」ですか?それとも「知らないでいたい派」ですか?
知りたいです! この先起きる悪いことがわかっていたら、回避方法もわかるかもしれないし、運命は変えられないかもしれないけど抗いたいです。いいことだったら、期待して楽しみに生きるひとつの目標になるし、僕はどんなことも知っておきたいタイプかもしれないです。もし、ひとつだけ質問できるとしたら? ……(しばらく考えて)そう思うと意外と思い浮かばないんですよ。何か特定のことについて知りたいわけでもないし。でも、あえて聞くなら、将来の家族構成とか?(笑)
――颯太がやってくる2036年までに手に入れたいものや叶えたいこと、克服したいことはありますか?
レッドカーペットを歩き、賞を獲りたいです。プライベートでは、今まで海外旅行はほとんどしてこなかったから旅行に行きたい。目標は10年後までに10カ国回ること! 10年間、1年に1度か2度海外旅行に行ったら実現できそうですよね。どこの国へ行っても楽しめそうですが、一人旅はまだまだ自信がないので友達と一緒がいいです(笑)。友達との旅行で徐々に肩慣らしをしていけば、10カ国目に到達するころには一人旅もできる気がします。
撮影/黒石あみ 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子
【撮影現場ビハインド♡〝しおらしい〟取材メモ 番外編】
・今回も連載『あきじかん』チームで取材させていただいたのですが、撮影現場では新作や珍しい飲み物を用意するといつも興味津々で喜んでくれる塩野さん。この日は新発売のミルクティーとチャイティーで迷った結果、チャイティーをセレクトしていました。
・コメント動画の最後に手を振っていただきたいとリクエストすると、オリジナルの手の振り方で現場の笑いを誘うおちゃめな塩野さん。撮影スタッフはカメラが揺れないよう笑いを堪えるのに必死でした。こちらの動画は、Oggi公式Instagramでぜひチェックしてくださいね!
・スタッフが録音するレコーダーを片手に持ちながらインタビューしていると遠くにあった椅子を持ってきてくださり、「大丈夫ですか?どうぞ、ここに置いてください」と気づかってくれる優しさと気配りの塊の塩野さん。
・2036年までに叶えたいことの質問の際、次々に叶えたい目標が浮かぶ塩野さん。細かい計画を立てるのは苦手だけど、この先叶えたい野望とか目標を考えるのは好きだそうです。
・取材時間ギリギリまでお話を聞かせていただいたのですが、「時間になったためインタビュー終わります」と突然終わりを告げる独特の取材スタイルに「いや、終わりかーい!(大声)」と鋭くツッコむ塩野さんに現場は爆笑。取材日で、たくさんのメディアの撮影後にもかかわらず、疲れを見せずに現場を盛り上げてくださる姿が印象的でした。
俳優 塩野瑛久
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。【公式Instagram @akihisa_shiono_official】どんな難役も演じ分けることから“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派俳優で、話題作に多数出演。2024年は大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を熱演し話題に。近年はドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」にてW主演、日韓制作のドラマ「魔物(마물)」、『終幕のロンド—もう二度と、会えないあなたに—』、『嘘が嘘で嘘は嘘だ』など注目作に出演。現在放送中の火曜ドラマ『未来のムスコ』(TBS/毎週火曜よる10時~)に出演中。ファッション好きとしても知られ、センスのよさから数々のファッションイベントなどに呼ばれる今、まさに旬の人。2024年1月より、Oggi.jpでファッション連載中!



