こんにちは。
今年の3月から香港に住んでいる、エディターのスーと申します。実は私、生まれも育ちも日本の“純ジャパ”で、海外に住むのはこれが初めてです。
なので、主人から香港に転勤になったと聞かされた時は、「百万ドルの夜景が有名」、くらいしか知識はなく…けれど、せっかくの機会なので、友達100人つくるぞ♡と、楽しみに引っ越してきました!
住んで、はや半年、まだ半年ですが、ローカル&モダンな文化がミックスされている街、喜怒哀楽がハッキリしていて、子供やお年寄り、家族を大事にする人々、とにかくエネルギッシュな香港が大好きになりました。
新参者だからこそのフレッシュな視点から、香港のオススメ観光スポット、文化などをご紹介していきますので、みなさんが香港に来る時の参考にしていただけたら嬉しいです♡
連載の第一回目は、香港の行列店についてです!
香港人は総じてせっかち。
赤信号は待てないので堂々と横断、地下鉄のエスカレーターはものすごい早さで動き、香港に住み始めた当初、私は何度も転びそうになりました。みなさん基本的に前へ前へと、待てないのです。しかし、そんなせっかちな香港人でも、わざわざ行列をなすレストランがあると聞き、興味津々! しかもリーズナブルという情報を入手。さっそくおいしいご飯を求めて、行ってきましたよ♡
行列店1 雨ニモマケズ、牛バラ麺を、私は食べたい!
まず1件目はセントラルにある「九記牛腩(ガウゲイ)」。
創業70年を誇る、牛バラ麺の専門店です。屋台から始まったこのお店は、今のオーナーで2代目。
5時間以上かけて煮込むという牛バラスープが有名です。
噂には行列を聞いていたものの、私が向かった当日はスコールのようなひどい雨。
絶対他の人はこんな雨の中並ばないでしょー! と高をくくっていましたが、 到着してみると、がーん(死語)、20mには及ぶであろう行列…。
くじけそうな自分を励まし、びしょびしょになりながら待つこと1時間弱。
やってきました順番が! バンザーイ! とりあえずスタンダードな「上湯牛腩伊達」(48HKD=約625円)を注文。それがこちらでございます。
クリアなスープは季節に合わせた漢方成分が入っているとか。じっくりと煮込んだ牛肉の出汁がしっかりと取れています。コクがありながらもしつこくない絶妙なバランス! 麺の種類は4種類。河粉=お米で作ったツルツルとした白い幅広の麺、粗麺=縮れて、歯ごたえがある麺、米粉=透明で細い麺、伊麺=幅のある真っ直ぐな麺。ポーションがそこまで大きくないので、女子的にも頼みやすいこと請け合いです。私の後ろにいたシンガポール人は、「カレーヌードルが良いらしい」と話していました。周りを見渡すと、ローカルの人はクリアスープ、海外からの観光客はカレースープの麺(咖喱牛筋腩河粉)で頼んでいたのでご参考に。
[店名]九記牛腩 Kau Kee Restaurant
[住所]中環歌賦街21號地下 G/F, 21 Gough Street, Central
行列店2 隠れたワンタン、それは香港流お・も・て・な・し♡
2件目は、ミシュランガイドブックで“ビブグルマン”として選ばれ続けているお店「沾仔記(ティム・チャイ・キー)」です。“ビブグルマン”とは、5,000円以下の食事を楽しめるレストランのことで、いわゆるコスパの良いお店ってことですね。こちらはワンタン麺が有名で、セントラルのメジャーな通り、ウェリントンストリートにあります。いつ見かけても人が並んでいますが、メニューは麺だと3種類だけなので、注文も簡単、頼むとすぐに出てきます。そのお陰か、お客さんの回転がとても早く、行列の見た目よりは早く入れるのが良いところ!
もちろん名物の招牌雲吞麺(ワンタン麺)を注文。メニューは日本語表記もあるのでご心配なく。
早速出てきたワンタン麺、あれっ、ワンタンどこ??と思うかもしれませんが、実は麺の下にあるのです。これも、麺がスープに浸って伸びないための気遣いであり、麺を先に食べてね、というアドバイスなんだとか。麺はモチモチ、味はミシュランお墨付きなのに、1皿28HKD=約365円と激安でございます。
トッピングを増やした3種類麺もあります。ワンタン、魚のつみれ団子、牛肉がお皿からあふれんばかりに盛ってあるのもご愛嬌。こちらはお値段38HDK=約496円で、女子的にはお腹いっぱい!でした。
[店名]沾仔記 Tsim Chai Kee Noodles
[住所]香港中環威靈頓街98號 98 Wellington St, Central
香港の麺は日本のラーメンに比べて、どんぶりが1回り、2回り小さいのが特徴です。ローカルなお店で何を頼むか迷ったら、食べきれそうな麺から注文してみてはいかが?
ではまた、再見(ヂョイギン)♡
初出:しごとなでしこ
スーれいな 香港在住エディター
モード系、コンサバ系のファッション誌の編集を経て、フリーエディターとして活躍中。国際結婚を機に香港に移住し、現地で地元フリーペーパーに執筆や、日本の女性誌のライター、翻訳を行う。只今、ノマド海外ライフを送りながら、二歳の娘の育児に奮闘する日々。