今回は、バッグの「サイズ」のお話です。
みなさんは、大きめ派ですか? それとも小さめ派?
私は仕事柄、A4のファイルが入るものが必須でして、昔から大きめバッグ愛好者。
背が高くないので、バッグが大きい方が、着こなしに迫力が出ていい、という理由も。
デザインは、大きく口が開くトート型がほとんど。
でも、数年前にハタと気がついたんです。
「トートバッグばっかり持ってると、おしゃれが進化しないかも」ということに。
実用的で便利なんだけど、どうしても、カジュアルな印象にとどまってしまうんですよね。
たとえ女らしいワンピースを着ていても、バッグが大きいと、やっぱり何かちぐはぐな印象になってしまう…。
以来、わりと意識して、「小さめバッグ」をそろえるようにしています。
持ってみて実感するのは、小さめバッグの「きちんと感&女っぷり効果」はすごい! ということ。
きれいめなスタイルにマッチするのはもちろんのこと、カジュアルなデニムのときに小さめバッグをもつと、「カジュアルだけど女っぽい」という奥行きが生まれます。
ちょっと素敵なレストランで食事、という場面でも、小さめバッグなら格好がつくんですよね。
きっと自分で思っている以上に、遠目でみたときの「こぎれい感」が違うと思うんです。
おすすめのデザインは、持ち手がチェーンのタイプ。
チェーンがアクセサリー感覚で映えるので、よりいっそう女っぽさが上がります。
さてここで、「入りきらない荷物はどうするんだ問題」ですが、これはもう、サブバッグを持つしかない、と割り切っています。
バッグがふたつになるのは煩わしい部分もあるけれど、それでも小さめバッグのおしゃれ効果は価値あり、と断言します。
私が愛用しているサブバッグは、代官山のセレクトショップ〝ハウント〟で、買い物したときにいただけるノベルティのショッピングバッグ。
グレーの色味がおしゃれで、どんな着こなしにもなじむのがいいんです。これを手に入れて以来、小さめバッグを持つ機会がいっそう増えたような?
と言いつつ、仕事が忙しいと荷物量も増えるわけで、大きめバッグの出番がまだまだ多いけれど、
「私には、小さめバッグの選択肢もある!」という進歩は、自分の中でなかなか新鮮な感覚です。
初出:しごとなでしこ
Oggiエディター 三尋木奈保さん/Naho Mihirogi
上品でベーシックなスタイルで30歳前後の働く女性に支持されているファッション誌『Oggi』でファッションエディターとして活躍する三尋木さんは、Oggi誌面にもたびたび登場。ベーシックで誰もが持っているであろうプレーンなアイテムをファッションエディターとしてのセンスと経験で「好感度の高い」おしゃれな着こなしに見せる三尋木の私服のおしゃれセンスは読者から厚い信頼を寄せられています。著書『My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』(小学館)は、10万部を超える人気ぶり!