みなさんはご自分の「髪の色」に、こだわりはありますか?
私はここ数年、意識してわりと明るめのカラーを入れています。
きっかけは、数年前、友人たちと撮影した夜のレストランでのスナップ写真。
周りの女性と比べて、自分の印象が、なんだか重~く、くすんで見えたんです。
白トップスを着ているし、メークもそれなりにちゃんとしているから、顔色が悪いわけではない。
「あ、髪色が暗いせいかも…」と、はっとしました。
ちょうど夏休みのあとで日焼けした肌に、白の服。そこに黒い髪が乗っかると、それぞれが主張しあって、かっちり重たく、ともすると真面目すぎ? な印象に陥っていたんですね。
それまでは、「明るい髪色は派手に見えて、自分らしくない」という思い込みもありました。
いい年をして、ギャル風といいましょうか、ヤンキー風(?)に見えるのも避けたいし…。
でも、“大人がおしゃれに見える”明るい髪色を探ればいいんですよね。
そう思い直して以来、美容院では「赤みを抑えたアッシュ系ブラウンで、程よく明るめに」というオーダーをしています。
「赤みを抑えたアッシュ系」というのがポイント。
「アッシュ系」がなんのことか、私もいまいちわかっていないのですが、
日本人の黒髪を染めるとだんだん浮いてくる「赤み」、それを抑えてくれるカラートーンのことをいうようです。
個人的には、「マロンブラウン」という表現がぴったりな色味だなぁ、と思っています。
(染めた直後は暗めに感じますが、だんだんまろやかなマロン色になってきます)
さらに、4~5か月に一度、ハイライトを入れるようにしています。
ハイライトとは、ベースの髪より一段明るめのカラーを部分的に入れること。
立体感が出るので、ボリュームが出やすい私の髪質も、軽やかに見えるんです。
ハイライトを入れると髪がパサつきがちになるので、
ヘアオイルやトリートメントでちゃんとケアすることが大事!
そう、大人が髪色を明るくするなら、髪のツヤ感キープはとっても大切。
パサついたままだと「やつれた生活感…」が漂ってしまうので注意です。
こうして、だいぶ大人になってから、ヘアカラーの重要性に気づいた私。
ベーシックカラーのシンプル服を地味に見せないためにも、「明るめの髪色」はかなり効果的だと実感しています。
愛用しているヘアアイテムはこのふたつ。
左:「毎朝ブロー後に毛先につけているオイル。
“ロレアル セリエ エクスパート リスアンリミテッド シャイニング オイル”」
右:「くせ毛でドライヘアの方におすすめなのが”アリミノ アクアモイスチュア”!
これなしでは私は生きていけません。髪を洗ったあと毛先につけてから乾かすと、
ツヤが出てしっとりまとまりやすくなります」
撮影/勝岡もも子(人物)
初出:しごとなでしこ
Oggiエディター 三尋木奈保さん/Naho Mihirogi
上品でベーシックなスタイルで30歳前後の働く女性に支持されているファッション誌『Oggi』でファッションエディターとして活躍する三尋木さんは、Oggi誌面にもたびたび登場。ベーシックで誰もが持っているであろうプレーンなアイテムをファッションエディターとしてのセンスと経験で「好感度の高い」おしゃれな着こなしに見せる三尋木の私服のおしゃれセンスは読者から厚い信頼を寄せられています。著書『My Basic note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』(小学館)は、10万部を超える人気ぶり!