業界内にもファン多数、人気ヘア&メイクアップアーティスト小田切ヒロさんと、本誌の美容ページを毎号手がける美容エディター大塚真里さん。自分の肌や骨格の特徴、老化のメカニズムやエイジングのサインなどを熟知した、カリスマふたりだからこそ信頼できる美容の話は、きっと、キレイになりたいと願うアラサーのみなさんの道しるべになる!
お題|今っぽいメイクについて
年を重ねると、似合う服が変化するように、似合うメイクも変化するもの。若づくりに見えず、老けても見えない、年相応の今っぽいメイクって?
第一に抜け感を覚える、第二に3つの顔を持つ… それができる女性は魅力的
Oggi:いつもの〝盛り〟メイクがイタくなってきているのを実感する日々です…。
小田切:肌が一面陶器のようにツルっとしていて、シュッとしたアイラインに、色つきのリップで華やかに仕上げて…って、アラサーがしていると、そりゃお面っぽく見えてイタいですよね。この世代からどんどん老いていくわけですから、ファッションと同じく、メイクも〝抜け感〟を勉強しておいたほうが、今後の老い感をコントロールできるかも。
Oggi:ぬ、抜け感!? ファッションはわかるけど、メイクの抜け感とは…。
小田切:たとえば、ベースをマットに仕上げるならツヤっぽい部分をつくってあげるとか、濃いリップをつけるなら目をナチュラルに仕上げるとか。顔の中にいろんなコントラストをつくってあげるの。
大塚:ファンデーションを塗らない、とか決してそういうことではないですから。そこはアラサーとしてのエチケットの問題だと心得て!
小田切:あとは、3 パターンの顔を持つことが大事! たとえば、少女のような愛らしい顔、包み込んであげられるような優しい顔、エッジの効いた小悪魔な顔、とか。3つの顔を上手く使いこなして、違う雰囲気をかもし出せる人は魅力的。
大塚:似たようなアイテムばかり使ってしまい、いつもの自分から抜け出せない人や20代のときからメイクが変わってない人は要注意!
小田切:3パターンの顔を持つのにいちばん手っ取り早いのは、リップを替えること。簡単に落とせるから印象をチェンジしやすいと思う。
大塚:「強い色のリップが苦手」という人は、新しい色のアイシャドーを細めに入れるっていうのも手。カラーライナーも、変化がつけられるのでいいですよね。
小田切:メイクが変われば、自然と内面も変わるから。アラサーこそ、振り幅の広い女性を目ざすべき!
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個性を引き出すおしゃれな質感。茶入りのリップに、目元のメイクを抑えれば、即、今っぽい抜け顔に。資生堂インターナショナル SHISEIDO ヴィジョナリー ジェルリップスティック 223 ¥3,600(編集部調べ)
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Oggi:リップやアイシャドウを替える、わかりました。けど似合わない色があるし、結局お決まりの色に落ち着いてしまいそう…。
小田切:今の時代はコスメが進化しているので、似合わない色なんて意外と存在しないんです! 「私はコレしか似合わない〜」とか意固地になっていたら、本当に古臭い顔になっちゃいそう。
大塚:いちばん似合うベストな色はもっていると思うけど、2番目に似合う色があってもいいですよね。
小田切:そんな状況を打破するのにオススメしたいのは、月に1個プチプラコスメを取り入れること。これだけでも顔は今っぽく変わるから。
大塚:プチプラブランドって旬を押さえてるし、手ごろな値段で新しいものにトライしやすい!
小田切:visée AVANTやKATEは、色使いが上手で、簡単に旬顔になれていいかも。あと、大人の女性に伝えたいことは、是非三面鏡でメイクをしてもらいたい!
Oggi:それは…なぜですか?
小田切:顔って正面以外から見られていることのほうが多いでしょ? その意識をもってメイクができるようになると思うから。
大塚:その美意識が、ファッションの着こなしや日々の姿勢まで変えてくれそうですよね!
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小田切ヒロさん
LA DONNA所属。圧倒的な美容知識とオンリーワンのテクニックでビューティ界を牽引するヘア&メイクアップアーティスト。「SHISEIDOメイクアップ」カラーアーティストとして日本を担当。自身の著書は発売する度に重版が決定するなど快進撃が止まらない。
大塚真里さん
本誌でも数々のビュティー企画を担当する美容エディター。年齢を感じさせないキメ細やかな美肌は編集部でも話題。インナービューティーにも詳しく、近著『キッチンには3本のオイルがあればいい』(文藝春秋)が好評。
Oggi10月号「知ってからやれば、もっとキレイに!『美容の真実』」より
メイン画像/Shutterstock 撮影/向山裕信(vale.・人物)、金野圭介(静物) 構成/大椙麻未
再構成/Oggi.jp編集部