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2018.09.10

信州の【伝統野菜】“幻のきゅうり”を知っていますか|小山香織のおじさんのすゝめ

今回は幻のきゅうりの話。社会の荒波にもまれながら働いてきたおじさん達の教えてくださるいろいろなことが、働く女性の毎日を更に面白く充実したものにしてくれる。おじさん達にまみれながら働き、日々そう実感しているアラサーOL小山香織さんの体験記です。

Oggi.jp’s 小山香織

もう夏は終わりですが、皆さん夏野菜はお好きですか? 私は大好きです。

トマトやナス、きゅうり等、夏の間は毎日食べています。その中でもきゅうりは、カロリーが低く、ビタミンCを摂取することができ、日ごろの悩みのむくみを解消してくれる効能があり、そのまま食べても、料理に入れても、漬物にしてもよいのでよく食べます。

今回は、この夏に数年前から探していた幻のきゅうりを入手して食べることができたお話です。

信州の伝統野菜! 幻の【八町きゅうり】を初めて食べました

数年前、長野県にご実家がある職場の先輩のお父様から「八町きゅうり」というきゅうりを教えていただきました。

「毎年夏に自分で糠漬けを漬けるようになってわかったのですが、良いきゅうりってなかなかないですよね。歯触りとか味とか、ものによって全然違うし、美味しいと思えるものになかなか巡り合えないんです」

と先輩にお話しすると、

「それなら是非『八町きゅうり』を食べさせてあげたいけど、あれは長野の実家の方でしか手に入らないのよ。宅配便で送ってもらいたいけど、足が早くて…。」

「私も父から『すごく美味しいきゅうりがあるぞ。見栄えは悪いけどあれ以上に美味しいきゅうりはなかなか無い。』と言われて実家に帰ったときに食べて感動したの。もう他のきゅうりは食べられないくらい…」

と、教えていただきました。

早速入手しようといろいろと教えていただいたところ、普通のきゅうりと比べるとずんぐりむっくりとした形で、皮が薄く、そのぶん実は肉厚で味が良く、種子数が少ないのが特徴。そしてあまり日持ちしないので、なかなか市場に出回らないとのことでした。

それ以来、都内でも旅先でも野菜を売っているようなところに行くと必ず探すようにしていました。毎年軽井沢に頻繁に遊びに行くので、地元のスーパーや市場のようなところも必ず探していたのですが、毎回見つけられず半ば諦めていました。

そして、今年の夏ついに入手することができました。

信州の伝統野菜 八町きゅうり

噂通り、ずんぐりむっくりしていて「ちゃんと歯ごたえがあるのかな。美味しいのかな…。」と不安になるような見た目ですが、歯切れがよく、味がしっかりとしていてとても美味しかったです。

ちなみに、今回八町きゅうりを売っていたのは軽井沢の「ツルヤ」という有名スーパーですが、「軽井沢発地市庭」という軽井沢農産物等直売施設もさまざまな地元野菜を取り揃えていて面白いです。

軽井沢発地市庭

これを機に、「伝統野菜」(ご当地野菜)というものを知りました。

「伝統野菜」とはその土地で古くから作られてきたもので、採種を繰り返していく中で、その土地の気候風土にあった野菜として確立されてきたものだそうです。

今回の八町きゅうりは信州の伝統野菜のひとつ。他には、「京野菜」や「加賀野菜」「江戸野菜」のほか、山形県や奈良県、福岡県、大阪府(なにわ)など全国各地にさまざまな伝統野菜があるようです。

今までは、旅先でいろいろなご当地グルメを味わったりグッズを集めたりしていたのですが、これからは、ご当地野菜を探してみようと思います。

秋の行楽シーズンの旅先での楽しみができました!

「ツルヤ」

「軽井沢発地市庭」

Oggi.jp’s 小山香織

年金関係の職場で働くアラサーOL。女子大を卒業し、大学院生時代から美容関係の会社を経営した後、現在の職場に転職。女性ばかりの環境に暫くいたことにより、働く男性(おじさん)達の素敵な価値観に関心を寄せる日々。最近の趣味は、おじさん達の影響もあって楽しく飲むこと、食べること、ゴルフ、競馬。そして、女性らしさを忘れないためのホットヨガ。今までおじさん達から教えていただいた社会を上手く生きる方法を綴ります。2018年4月からoggi.jpにてブログを執筆する“Oggi.jp’s(オッジ ジェイピーズ)”としての活動を開始。

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