単調だけど力強いモノトーンの世界
Jason M.Petersonさんという方をご存知ですか?私がアメリカに来てから気になっている、フォロワー数111万人越えのモノトーンフォトグラファーです。
25年間もモノトーン・モノクロの世界を追い求め続けてきたというジェイソンさん。作品はどれも一見シンプルながらも、モノトーンだからこそ余計なものが削ぎ落とされた、被写体の情景や感情が力強く伝わってくる写真ばかり。見る人に何を伝えたいか主張がはっきりしている。そんなジェイソンさんの世界に惹かれています。
モノトーンコーデで気をつけるべきは【バランス感】
ジェイソンさんの写真の魅力は、モノトーン色だけではなく、被写体のバランス感やモノトーンの配分率にあると思っています。彼の写真でよく見るのは、縦のライン、横のライン、丸の曲線美。黄金比がすごく美しい。
これはファッションにも通ずるものがあると思います。色味のある服は、色だけで視線を持っていけますが、モノトーンは見たままありのまま。体型すら目につきます。だからこそ黄金比・バランス感をしっかり理解しないと、モノトーンコーデにトライするのはすごく難しい。
私もまだまだ研究中ですが、普段からモノトーンコーデで意識をしているのは、【Iライン】と【一点見せ】。
1)【Iライン】
スタイルがよく見えるよう、頭の上〜つま先まで真っ直ぐなラインを意識するということです。
例えば、筋肉質な自分の体型の場合は、黒のストレートパンツが一番バランス感がよく、細見え出来るという結論に。足のラインを全部拾うスキニーパンツとは違い、ストレートパンツは腰から足首までのIラインをキレイに作ってくれるので、トップスに何を持ってきても、基本キレイな黄金比になります。
トップス・パンツ/バナリパ(着やせ効果抜群!【バナリパ】のきれいめレギンスパンツ)
バッグ/セリーヌ
サンダル/マノロブラニク
モノトーンコーデが好きだけど、バランス感がいまいちという方は、スキニーパンツではなく、黒のストレートパンツに切り替えてみて下さい。スキニーとストレートは同じ様に思えますが、履き比べるとかなり違います。
2)【一点見せ】
盛るべきポイントを、主張したい服一点、靴一点、小物一点など、必ずどれか一つに限定すること。シンプルだからこそ、あれもこれもとなりますが、何事もやり過ぎは禁物。主張したいお気に入りの一点が、モノトーンコーデと相まって、ますます素敵に見えるはずです。上の写真では、白トップスの裾半分が異素材のフリルになっています。私はここを主張したかったので、目線を上に持っていくべく、他の色をすべて黒に統一しました。
以上、モノトーンコーデで意識すべきは、黄金比・バランス感。そして盛るのは、主張したい一カ所のみ。
夏こそ、削ぎ落とされたシンプル服が映える季節。まだまだ暑い日が続きますし、真夏のモノトーンにどんどんチャレンジしたいですね!
吉田なぎ沙 Oggi Beauty Icon
2014年からOggi Beauty Icon(Oggi専属美容読者モデル)として活躍。