チームワークの良さがうかがえた『太陽とボレロ』東京プレミア
――(司会。以下同)映画『太陽とボレロ』は水谷豊さんの監督・第3作となります。本作でも、自ら脚本を手がけました。その題材としたのが、地方都市のアマチュア交響楽団です。 そこで繰り広げられる音楽を愛する人々の人間模様を時にシリアスに、 そして時にユーモラスに描いた作品。
そして本日の上映会は、高円宮妃久子殿下にもご臨席を賜っておりまして、皆様と一緒に、作品をご覧いただきます。 高円宮妃久子殿下は、「日本アマチュアオーケストラ連盟」の総裁でもいらっしゃいます。 さあ、それでは監督・キャストの皆様にご登場いただきましょう。 まず、石丸幹二さん、町田啓太さん、森マリアさん、水谷豊監督です。そして最後に主演の檀れいさんのご登場です。大きな拍手でお迎えください。
大きな拍手が沸き起こる中、笑顔で登場するキャスト陣。凛とした印象で美しさが溢れる檀さんや、客席をキラキラした笑顔で見渡す町田さんがとても眩しい!

――それではまず、ひとりずつご挨拶をお願いいたしましょう。それでははじめに花村理子を演じられた檀れいさん、お願いいたします。
檀れい(以下、檀。敬称略):みなさま、こんばんは。檀れいです。 本日は、『太陽とボレロ』東京プレミアムにお越しくださいまして、ありがとうございます。この作品は2020年に撮影するはずでした。ですが、コロナ禍ということもあり、一年延期して昨年、2021年に撮影をし、そして今年2022年6月3日から公開いたします。その公開に先駆けて、本日皆様には、東京プレミア先行上映会ということで、本当に今ドキドキわくわく、幸せな気持ちでいっぱいです。2時間13分、 とても素敵な物語になっていると思います。皆さん、最後までどうぞ楽しんでください。本日はどうもありがとうございます。

――続きまして、鶴間芳文を演じられた石丸幹二さん、お願いします。
石丸幹二(以下、石丸。敬称略):はい。皆さん、どうもこんばんは。石丸幹二です。この映画はですね、クラシックの音楽が溢れています。私もクラシックをずっと学生の頃からやっておりまして。撮影期間中ですね、こんなに素敵な音楽に包まれた毎日を過ごしたことは、一生忘れないと思います。(水谷監督に向かってお辞儀をしながら)水谷監督、ありがとうございます。 今日は皆さま、映画が始まってから終わるまで、もうすばらしい音楽が皆さまを包んでくれます。その音楽に委ねて素敵な人間物語を体験してください。どうぞよろしくお願いいたします。

――続きまして、田ノ浦圭介を演じられた町田啓太さん、お願いします。
町田啓太(以下、町田。敬称略):(会場を見渡し、大きな声で元気よく)皆さま、こんばんは!町田啓太です!本日は足を運んでくださいまして、本当にありがとうございます。僕はですね、今回トランペット奏者に挑戦させていただいたんですけれども、実は小学校の鼓笛隊で少しだけ…少しだけ鳴らしたことがありまして。まさか、またこうしてトランペットと縁があるとは、思いもしませんでした。本当にうれしく思っております。皆さん、今日はありがとうございます。 あとはですね、本当にこの作品はもうなんて言うんでしょうか? 水谷さんの心の中を映したような、本当に暖かくてユーモア溢れる作品です。自分も出ているんですけども、大好きな作品です。ぜひ皆さんに今日その映画を観ていただけるということで、存分に楽しんでもらえればと思います。本当に今日はありがとうございます。
――続きまして、宮園あかりを演じられました、森マリアさんお願いします。
森マリア(以下、森。敬称略):皆さま、こんばんは。森マリアです。 (弾ける笑顔で)緊張で口から心臓が飛び出そうです。私はバイオリンを担当させていただきました。今回、映画初出演という俳優人生にも記憶に残るこの作品の舞台挨拶を皆さまの前でこうして迎えられたこと、本当にうれしく思います。今日はどうぞよろしくお願いします。
――では、本作の監督・脚本を務められました水谷豊さん、お願いいたします。
水谷豊(以下、水谷。敬称略):『太陽とボレロ』の監督、脚本をやらせていただいてます、水谷豊です。監督・脚本と紹介されましたけども、実は僕、ちょっと出ています(笑)。もうひとつ、 先ほど檀れいさんが“2時間13分”とおっしゃってましたが、正しくは2時間13分11秒です(笑)。

檀:笑
――ありがとうございました!。こうして東京でのプレミア上映会を無事迎えることができました。そして公開まであと2週間となりましたけれども、今のお気持ちはいかがでしょうか?まず檀さんから。
檀:そうですね。うれしいなと!自分の手元から旅立っていくちょっとの寂しさと、でも、 みんなでいろんな思いを込めて作った作品ですので、ひとりでも多くの方に観ていただきたいですし、かわいがっていただきたいですし、 とても複雑な気持ちがします。
―― 監督はいかがでしょうか?
水谷:やはりあの、撮影に入ろうとした時にコロナ禍で1年、延期になったわけですけれども、その時にたくさんの作品が延期や中止になっていたんですね。我々もこの先どうなるんだろうと思って。思い出すと今、作品が完成して感激しています。
――さて、キャストの皆さんにおうかがいしていきます。水谷監督の“水谷組”はいかがだったでしょうか?そして監督の演出で印象に残ってることがあればお聞かせください。では、まず檀さんからお願いします。
檀: そうですね。 水谷監督は、俳優(として作品に出られる)の時もそうなんですけれどもね。まずはみんなにグータッチで、「おはよう」と挨拶するところから始まります。スタッフの若い人達にまずご挨拶して、私たちもご挨拶して、それが朝の一番の儀式のような感じなんですけれども、そのグータッチからいただくエネルギーが本当に大きくて、「よし!今日も一日頑張るぞ」と。監督としての水谷さんは、「どこからこんなアイディアが生まれるの?このユーモアのセンスはすごいなあ」と演出を受ける度に、もう刺激とドキドキとワクワクと、いろんな感情が入り交じって本当に毎日楽しい現場でした。終わる頃にはまだ終わって欲しくないと現場の誰しもが思うぐらい、本当に楽しい現場を過ごさせていただきました。
――石丸さんはいかがですか?
石丸: 水谷豊さんは別のドラマで最初ご一緒させていただきまして、その時にも感じたんですけども、一緒に共演している私たちの心をホワッと緩ませてくれるんです。まるでね、「北風と太陽」の太陽のような。今回の作品のタイトルにもなっておりますけども、「水谷豊とボレロ」という感じですよ。
水谷:笑
(会場中から大きな拍手!)
石丸:ちょっとね、何を言ってるんだと思うかもしれませんけど、でもご覧になっていただければわかります。水谷さんワールドがあるんです、この映画は。檀さんもおっしゃってましたけども、一緒にいるスタッフとして俳優として、そこに参加してくださるエキストラとか皆さんの心をパーッと緩ませてくれる。それが水谷豊さんの一番好きなところだし、ここに参加してよかったなと思うところでした。
――本当に温かさが伝わってきます。 町田さんはいかがですか?
町田:(水谷さんのほうを向いて)いやーもう檀さんもおっしゃってましたけど、アイディアを毎回現場でいただく、その時間がもう本当に楽しくてうれしくて(満面の笑み)。演出を水谷さんが考えられて、僕のところに言いにこられるときにちょっと含み笑いをされているんです。それに対して何もまだ聞いていないのになぜだか僕も笑ってしまい…(笑)。ふたりでずっと笑っているという場面が結構あったんですけども、本当にそれぐらい楽しみでしたし、毎回、毎回刺激的でこんな時間をずっと過ごせたらいいなと本当に思うぐらい夢のような時間でした。

――そして、森さんは映画が初めてということでいかがでしたか?
森: 本当に不安はたくさんあったんですけれども、水谷監督の演出は実際に芝居を演じて見せてくださるんですよ。だから、こういうふうに演じたらいいんだっていうのも大スター自らが見せてくださるので、そのイメージを一緒に共有してくださって本当に助かりました。しかも、皆さんすごく温かいのでこんなに楽しい現場って本当にあるんだなと思いました!

――では、本当に最初からいいスタートなりましたね。ありがとうございます。で、そんなみんなのお話を聞いて監督はいかがですか?
水谷:いやあ、そんなことを皆さん思ってらっしゃったんだと知って、どうして現場で言ってくれなかったのかなって(笑)。
(キャスト陣、大爆笑!)
水谷:これは冗談ですけどね。いや僕は、皆さんにその監督としてやらなきゃいけないときに、どこに行きたいのかっていうことを皆さんに伝えなきゃいけない。そのイメージを伝えているだけで、あとやってくださるのは皆さんです。だから、撮影は皆さんがやってるのを見て楽しいっていう印象が一番強かったんですね。いやあ、皆さんありがとうございます。
(お辞儀をし合う、水谷さんとキャスト陣。和やかなムードでチームワークの高さがうかがえます)
――オーケストラのお話ということで、今回は本当にクラシックの名曲がたくさん聴ける映画ですが、その演奏シーンも見所のひとつ。そしてですね、吹き替えなしでの演奏シーンを担当された町田さんと森さん、いかがでしたか?
町田:試練でしたね。(と森さんに微笑みかける町田さん)
森:試練でしたね。毎日ずっと楽器に触ってました。
町田:ね、僕たちは交響楽団ということで、実際に…(しばし、考える様子の町田さん)。ちょっとこれネタバレになりそうなんで、いろいろ細かくは言えないんですけれども、はい(いつもながら、作品を楽しまれる方々にうっかりネタバレをしてしまわないか全力で配慮する町田さんの優しさ全開)。演奏シーンがもちろんあるんですけれども、実際にこういった舞台でちゃんと演奏させてもらうんですね。楽屋のほうで待機してるときも、ずーっとみんな練習してましたね、本当に。
森:(町田さんの言葉に深く頷きながら)冗談なしで練習してました。
町田:それがもう本当になんていうんですか。交響楽団の雰囲気といいますか、みんなでやろうという感じが出ていたその時間がすごく印象的で、僕も頑張らなくては!と。音を出したら絶対に誰かが続いて、もうずっとやっていましたね。
森:やってましたね。共通言語として、音楽っていう話題があったので、他の普通の現場よりもより一体感が感じられました。
――どのくらい練習されたんですか?
森:私は1日7時間ぐらいは、ほぼ毎日練習してました。
町田:僕も期間的に言うと多分1年以上やらせてもらったんですけれども。あのー、トランペットはすごく音が大きいもので、家でどう練習しようかと思ったんですけど…。 (思わず笑いながら)布団を被り…時にはマウスピースだけでやったりとか、 はい。そんな風に練習してました。
(隣で頷きながらお話を聞いてらっしゃる檀さんが印象的でした)

――おふたりの努力がスクリーンで輝いていますから、それもぜひ皆さんお楽しみにしていてください。そして、そのおふたりの演奏シーンをご覧になる形だった檀さん、石丸さん、いかがでしたか?
檀:客席でね、私たちは見たんですけれども。本当に触ったことがない楽器を担当された方も他のメンバーにもたくさんいまして、 イチからのスタートというかゼロからのスタートで。楽器の持ち方から、どういうふうに音を出すのか、そして曲を吹かなければいけないで、その上で役者として役を演じながら演奏するっていうのは、なんて大変なことをしているんだろうと。客席で見ているときに、交響楽団のオーナーの花村理子として、檀れいとしても、もううちの弥生交響楽団は本当にすごいんだよ!って、どこにも負けないくらい素晴らしい人たちなんだよ!って叫びたいぐらい、皆さんかっこよかったです。
――素敵な話ですね。そして石丸さんもご覧になっていかがでしたか?
石丸:最初に顔合わせをしたときに、その直後にオーケストラのメンバーが練習するという時間のあり方だったんですね。僕たちは演奏しないので帰ろうとしていたら、もう真剣なまなざしで楽器の練習が始まってまして、これは本気だなと。で、ラッキーなことに、とあえて言葉を使いますがコロナで(撮影が)1年延びたので、皆さん存分に練習してきてるんですね。だからそこで鳴っている音は、つい最近始めた音じゃないんです。もうしっかり練習してる音が鳴っていたので、そこでまずワクワクしました。皆さんもおっしゃってましたけども、実際に最後の撮影が会場で聴くんですけど、その時のこの鳴り響いてる音に、なんか父兄参観の親のような感じがしました(笑)。自分の喜びもすごく加わって、本当の意味でブラボーの演奏を聴かせてもらって感激でした。
――吹き替えでね、他の方にしていただくことももちろんあったと思いますが、それでもやはりこだわって監督が決められたそのまさにクライマックスシーンはどんな心境でしたか?
水谷:そうですね。クラシックの世界、音楽の世界ですね。これがテーマですから、どうしても吹き替えなしでやって欲しかった。テーマが他にあって、何かのシーンで演奏をするというのだったら、吹き替えを使ったかもしれませんね。だけど今回はとにかくオーケストラで演奏を全部見せたいと。で、そこからちょっと皆さんに頑張ってもらって、何としても吹き替えなしで、と。皆さん大変だったと思いますし、精神的に辛いという経験もしたと思うので。僕も楽器の経験がありますから、でもそれを乗り越えた先の世界というのを味わってますから。それもまた、みんなに味わって欲しかったっていうことも、どっかにありましたね。だからあんまり稽古中とか優しくしなかったんですね。なんかそこでこう、大変な思いでその世界を経験して欲しいなと思っていましたね。

――さて、ネタバレにならない範囲でのことにはなるんですけども、劇中のセリフで、心に残っているもの、好きだっていうのがもしあれば、皆さんにお伺いしたいです。
檀:ネタバレにならない? 何がネタバレになるのか…(笑)。私が脚本を読んで一番好きだなっていう点が、 「願えば叶う。願い続ければ叶う」っていう言葉があったんですけれども、まさにこの作品が延期になってしまって撮影するかどうかわからないっていうときに、やっぱり何度台本を読んでもその言葉が響きました。その気持ちっていうのは、いつどんな時でも持ち続けたいなと思いましたね。
――作品を通した大きなテーマでもありますよね。 石丸さんは?
石丸:そうですね。鶴間芳文として、セリフが素敵だなと思ったシーンがありましたけども、「音楽はマジックです。みんなで楽しみましょう」っていうその言葉をきっかけにみんなでワーッとなるシーンがどっかにあります。それはどこでしょう。その言葉がすごく深く心に残りますね。大好きな言葉でした。
――どこで登場するか楽しみですね。 町田さんはいかがでしたか?
町田:(じっくりと考える様子)はい。僕はですね、圭介がどこかで走っているんですけれども、「好きなことをやるには、何かを犠牲にしなきゃできないのかな」っていうセリフがあるんですけども、すごく考えさせられまして。それってそのまま受け取ると、そうなんですけれども、でも好きなことをやっていて他のことを失っているかいないかは、多分自分次第だなと思いますし、なんかそういうところがこの映画ではすごく描かれているので、ぜひそこにも注目していただければと思っています。

――森さんはいかがでしょう?
森:はい。これは、あかりとしてうれしかった言葉で圭介のセリフで、これちょっとヒントになるんですけどアインシュタインが言っていた言葉。
町田:あーはい!(頷きながら笑顔の町田さん)
森:もう、とてもロマンチックで、私にとっても理想のシチュエーションでした。皆さん、楽しみにしていてください!
――では、続いてですね、この登場する弥生交響楽団のメンバーは、音楽を愛しています。そのメンバーのように、皆さんにとってもずっと好きなことっていうのはあるでしょうか?また、そうなったことを続ける秘訣があれば教えてください。
檀:ずっと好きなこと…そうですね。この仕事ですかね。お芝居をしたり、歌ったり、踊ったりっていうことを、やっぱり長くしてきましたので。この表現すること、エンターテイメントの世界でお仕事をすることっていうのは、 何よりも好きなことですし、それを続けるにはやはりどんなに大変でも苦しくても、それ以上に好きっていう気持ちが一番かなと思いますね。
――石丸さんいかがでしょう。
石丸:そうですね。僕は子供の頃からずっといろんな楽器を演奏してきて気がつくと、いつも音楽に包まれていたんですね。だからやはり今振り返って言うと、音の中にずっと身を置くっていうのが僕にとって幸せだと思いますし、また今回の映画は音楽ざんまいですよ。 だからこの映画に出られて本当によかったと思ってます。水谷さん、ありがとうございます。

(客席から大きな拍手)
――町田さんはいかがですか?
町田:はい。僕はですね、いろんな現場に行くときに絶対思うことなんですけども。 いろんな方のいろんな感性に触れていくっていうのがもう本当に大好きで! だから、出会いが楽しいですし、今回だったらどういう形で皆さんがこの役を演じられるんだろうなとか、この物語を終えた時に僕はどういうことを思えるんだろうとか、はたまたこうやって皆さんの前で公開になったときに、皆さんがどういう風に思ってくれてどういう感情になっているのかなって。僕はそういうのをすごく知りたいし、触れることがやっぱり好きだなあと思うので、はい。そこかなと思います。

――ご覧になった皆さんの感想が伝わるような形でね、フィードバックがあると、よりワクワクしますね。そして森さん、いかがでしょう。
森:私は漫画が大好きです。小学生の頃から、今までほぼ毎日漫画を読んでいて、大人になるにつれて感情が動くことってちょっと少なくなると思うんですけど、漫画を読むことで、子供の頃のワクワクした気持ちだったり、 そういう感情を思い出させてくれるので、これは好きなこと続ける秘訣というか、もうやめられないことですね。
――ちなみに今はどんな漫画がお好きなんですか?
森:うわーこれは!やっぱり今、 流行ってるので皆さんご存知だと思うんですけど、『SPY×FAMILY』はアニメと漫画で見ています。
――お顔がキラキラされていて好きなのが伝わってきます。そして監督は好きなこと、いかがでしょうか?
水谷:いや、何が好きだろうって考えてたんですけれども、何が好きなんでしょうねえ。あの、いつもとにかく思っているのは「人って何だろう」って思っているんですね。人って何だろうって言ってそれが自分を動かしている原動力みたい。一番人ってわからなくて、ましてわかったような気持ちになるんだけどやっぱりわからないって言って、 素晴らしい人に会いたいっていつも思っています。いろんなことがある、辛いことも悲しいこともある。でもその先に必ずいい世界が待ってる、こう思いながら…。すみません。やっぱり最後、いろんなことを最後に必ずいい芝居が待ってるって思いながら、生活をしてますし、仕事をしてるんですけど、それが好きなことですね。
――ありがとうございます。 お話お聞きして参りましたが、これよりフォトセッションのお時間とさせていただきます。
(フォトセッション中、端にいた森さんがきちんと映るように、と一歩前へエスコートするスマートな町田さんでした! )

――それではフォトセッションの時間は終了とさせていただきます。ということでいよいよ上映会の時間が近づいて参りました。最後に檀さんと水谷監督より、皆さまにメッセージをいただきます。檀さんからお願いします。
檀:この作品はクラシック音楽を題材にしています。クラシックというと、敷居が高いと思うかもしれませんが、本当にこの作品は肩の力を抜いてゆったりと腰をかけて、本当にユーモア溢れる作品なので、存分に楽しんでいただけたらいいなと思っています。個性豊かなメンバーたちに囲まれて、いろんな問題も起こりますが、最後には小さな小さな奇跡が起こります。見終わったら、きっと皆さんの心を幸せにしてくれることと思います。どうぞ最後まで楽しんでください。よろしくお願いします。

――ありがとうございます。水谷監督、お願いします。
水谷:今日は、『太陽とボレロ』公開前の特別な日、東京プレミアム上映です。そしてまた実は、高円宮妃久子殿下が皆さんと一緒に『太陽とボレロ』をご覧くださいます。まさに特別な日になりました。久子様ですが、現在30の団体や組織のお力添えをなさっています。 いつお休みになっていらっしゃるんだろうというほど忙しいと思うんですが、日本サッカー協会の名誉総裁を務めていらっしゃいます。そして、日本赤十字社で名誉副総裁も務めてらっしゃいます。そしてさらに、日本アマチュアオーケストラ連盟の総裁でいらっしゃいます。その久子さまがこの映画を観てくださいます。かといって、もう内容を変えるわけにはいきません!
(キャスト笑い)
水谷:ありのままを観ていただくしかないんですが、芸術と音楽情景を迎え、深く感謝しております。久子様、今日はありがとうございます。
それから、この『太陽とボレロ』なんですが、2018年僕にとっての3本目の映画を考えようとなったときにふとクラシックの世界だったらどうだろうとまさに舞い降りてきたと思うんですね。
最初にイメージをしたのが、世界的なオーケストラの演奏会。コンサートホールで演奏が始まって中盤に差し掛かった頃、いくつもの楽器、様々な仕掛けが施されて、音楽が盛り上がった時にバタバタと人が倒れて…と考えた時に、ちょっと待ってこれ(水谷さん主演ドラマの)『相棒』じゃないかというふうに思い直しましてね(笑)。
それで、そうだ。今回はちょっとユーモアを交えた作品を作りたいと思っていたので、何か経済的に逼迫している地方のアマチュア交響楽団の話はどうだろうと思って考えたのが今日皆さんにご覧いただく『太陽とボレロ』です。いい映画ってなんだろうと思うんですが、悪い映画ってそれぞれだと思うんですね。いい映画を観たっていうのは、幸せなことだなって思って、また何十年も経ってその映画を思い出して、また自分の人生を振り返って、何か得たり。 『太陽とボレロ』をご覧の方々にとって、そんないい映画になってくれたら、これ以上我々はうれしいことはありません。 皆さん、ありがとうございました。

深々とお辞儀をしてステージを後にするキャスト陣。町田さんはイベント中、喜びいっぱいという様子で、端から端まで、1階から2階までお客さまひとりひとりと目を合わせるように客席を見渡していたのが印象的でした!

映画「太陽とボレロ」
【STORY】
「今日、私たちは、解散をします。」
ある地方都市で18年間活動を続けてきたアマチュア交響楽団の解散が決まった。
それを期に超個性派の楽団メンバーの人生も大迷走!主宰者の花村理子は彼らに翻弄されながらも最後のコンサートを計画するが不協和音が響き、問題山積みの中、全員の様々な思いをのせたコンサートがはじまってしまう。理子はバラバラの楽団員を一つにできるのか?最後のそして最高の舞台となるのか?
【作品情報】
出演:檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア
田口浩正、永岡佑、梅舟惟永、木越明、高瀬哲朗、藤吉久美子、田中要次
六平直政、山中崇史、河相我聞、原田龍二、檀ふみ
水谷豊
監督・脚本:水谷豊
制作プロダクション:東映東京撮影所 東映テレビ・プロダクション 配給:東映
©2022「太陽とボレロ」製作委員会
撮影・取材/佐々木怜菜、岡野亜紀子



