色持ちがよくて肌がキレイに見える「ブラウン系カラー」、個性的な立体感が出る「アンブレラカラー」が旬のキーワード
おしゃれな人がこぞって通う、人気サロン「LOAVE AOYAMA」のトップスタイリスト、KOBUKIさんにトレンドカラーをうかがいました。
「お客さまの反応を見ていて、注目されていると感じるのはブラウン系のカラーです。暖色系というだけでちょっとマイナスなイメージを持つ人もいますが、赤味を抑えたブラウンは日本人に多いオークル肌と相性がよく、肌をキレイに見せてくれます。
アッシュなどの寒色系カラーは色により肌がくすんで見えてしまうこともあるため、特に血色が悪くなりがちな秋冬は慎重な色選びが大事です」(KOBUKIさん)
この秋冬は、ベージュやパープルをブレンドすることでブラウンの赤味を抑えつつ、抜け感をもたらす「こなれブラウン」がイチオシとのこと。
デザインカラーでは「アンブレラカラー」のオーダーが急増しているそう。内側は暗く、表面の髪を薄く取って別色を入れた2トーンカラーで、傘をさしたように表面に明るいカラーが広がるのでこう呼ばれています。
「インナーカラーから変化を求める人や、カラーで個性を出したい人はぜひ試してほしいデザインです。表面はブリーチオンカラーで明るめにすると映えますが、表面と内側の色のコントラストを小さくすれば大人でも取り入れやすいですよ」(KOBUKIさん)
それではさっそく実例をお届けします。
◆【こなれブラウン1】暖色の中にも透明感のあるココアブラウンカラー
ココアブラウン=温かみのあるカラー、というイメージを持つ人は多いはず。「どっしり見えてしまうかな」と思われがちですが、そんなことはないようです。
「ブラウン系カラーの魅力は、肌色が血色よく見えることと、明るすぎないため品のあるツヤ髪に見えること。まさに『Oggi』世代にハマる色味だと思います」(担当の板井さん)
くすみのないブラウンにパープルを混ぜたカラーを使用。透明感を出すためにまずは14トーンまで明るくしてからカラーを入れ、11トーンのココアブラウンに仕上げます。
スタイルは、リップラインにプツッとした前上がりのカットを施したストレートロング。バストラインのベースの表面にレイヤーを入れて、ほのかなニュアンスを演出。
髪の量が少なめの場合はレイヤーをあまり高く入れず、毛先の厚みを残すこと。丸顔でフェイスラインが気になる人は、顔周りの毛束を鎖骨あたりからレイヤーにして入れると小顔効果が生まれます。
スタイリングにはストレートアイロンを使用。毛先は内に入れすぎることなく、サラッと通すのがコツ。1円玉量のオイルを両手に広げて、全体になじませます。ラフだけどツヤが映える上品さを損なわない仕上がりを目指して。
モデルの髪質&顔型データ
髪質:硬さ、太さ、量すべて普通・クセなし
顔型:卵型
担当/LOAVE AOYAMA スタイリスト 板井成弥さん(Instagram:@narumeeee)
◆【こなれブラウン2】作り込みすぎない上品さをもたらすナチュラルブラウンカラー
ツヤ感や品の良さを感じさせてくれるのがブラウンのいいところ。ウォーミーな色合いはまさに今の時期にぴったりです。
「ブラウンの魅力を生かすなら、あまり明るくしすぎないこと。そのほうが色持ちもいいです」(担当のKOBUKIさん)
カラーは9トーンのナチュラルブラウンでワンメイク。ブラウンに10%ほどピンクを混ぜることで、退色したときにオレンジになるのを防ぎます。ツヤ出しにも効果的。
スタイルは、前髪なしのバスト上ロング。レイヤーを入れず重さを残していますが、髪が広がりすぎないよういIラインのシルエットに整えます。
32mmのカールアイロンで全体をラフな波ウエーブにしたら、軽めのオイルをもみ込んでフレンチガール風のスタイルに。パーマをかけても素敵です。
モデルの髪質&顔型データ
髪質:軟らかい、太さと量は普通・クセあり
顔型:ベース型
担当/LOAVE AOYAMA トップスタイリスト KOBUKIさん
◆【アンブレラカラー】明るいカラーの隙間からダークな毛束がのぞいて立体的に!
表面は明るく、内側は暗くコントラストをつけたデザインカラー。ハイトーンカラーの隙間からベースの暗い色が見えて、カラーだけでも立体感を感じさせてくれます。顔周りに濃い色が入っているため、表面全体が明るい色でも膨張することなく締まって見えるのも特徴。
「インナーカラーは内側に鮮やかでカラフルな色を入れることもありますが、アンブレラカラーはベージュ系の明暗が人気です」(担当の西野可純さん)
表面の髪下ろしたときに内側の色がしっかり見える程度に分け取ってブリーチしてから、13トーンのナチュラルベージュに。内側の髪はブリーチなしで、地毛に近い5トーンのダークブラウンでカラー。
スタイルは、全体はあごラインで水平にぱつんと切りっぱなしにして、顔周りはリップラインの長さでやや前上がりの段差を作ります。前髪は目尻横1.5cmくらいワイドに取り、眉下でまっすぐにカット。
スタイリングは、ストレートアイロンを通しつつ毛先は軽く内側に入るように毛流れを整えて、毛先中心にオイルをなじませてできあがり。表面に少し束感ができる程度がベストです。
西野さんいわく「髪の量やカットライン、スタイルによって隙間から見える暗い色の見え方が変わってきます。毛量が多い人は表面のハイトーンを入れる量を少なくするなど、工夫が必要です」
コントラストが大きいと派手すぎると感じる場合は、表面と内側のトーン差を小さくするともう少しなじむ印象になります。
モデルの髪質&顔型データ
髪質:硬さ、太さ、量すべて普通・クセあり
顔型:逆三角
担当/LOAVE AOYAMA スタイリスト 西野可純さん(Instagram:@__ksmmm)
構成・文/斉藤裕子
LOAVE AOYAMA トップスタイリスト KOBUKIさん
日々の生活の中のふとしたかわいい瞬間を再現したような、ナチュラルでヘルシーなヘアが得意。とくに、重めなヘアスタイル、優しい印象になるクリアなベージュカラー、くりくりなクセ毛風パーマが得意ならおまかせ。
Instagram:@kobukids
SALON:LOAVE AOYAMA(ローブ アオヤマ)
住所:東京都渋谷区神宮前5-45-8 1F・3F・4F
電話番号:03-6427-7340
営業時間:平日11:00~20:30 土・日祝10:00~19:30
定休日:火(祝日営業)
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