大人のご褒美時間にご指名したいラグジュアリーホテル
東山の静かな一角に位置するフォーシーズンズホテル京都は、約800年の歴史を持つ名庭「積翠園」を抱き、伝統とモダンが調和する京都屈指の高級ホテル。世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor®」の2024 トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト ホテルの部門(日本)第13位に輝くなど定評があります。
今回は、Oggi.jp編集部がフォーシーズンズホテル京都で至福の宿泊を体験。ホテル内の様子やお部屋、食事まで、詳しく紹介します。
秋めくロビー・ラウンジ
エントランスでは、木製の骨組みがなされた屋根が一際目を引きます。こちらは「舞妓さんが持っている和傘」をモチーフにしており、おもてなしの心を表現しているのだそう。
足を踏み入れると、季節感たっぷりのアレンジメントがお迎えしてくれました。違う季節に訪れたらどんなアレンジメントがお迎えしてくれるのか、などと楽しみが広がりますね。
ロビーの向かい側にはラウンジがあります。
ラウンジの床はたゆたう水面を表現しているのだそうです。京都にまつわる本などがあるので、旅の合間の休憩やホテルステイの気分転換にもぴったり。
ホスピタリティあふれる客室
今回宿泊したのは「プレミアルーム」。和紙のランプや襖など、職人がこだわり抜いた工芸品で彩られた和モダンな空間です。
窓が大きく、吹き抜けのような空間となっているため、開放感がたっぷり。日中は光が差し込み、とても気持ちよく過ごせます。
ソファの座り心地も最高。ゆったりリラックスしていると、ついついまどろんでしまいます。
ワークデスクとチェア2脚が設置されているので、ワーケーションしたいときにも向いていそうです。私もここで少し仕事をしましたが、とても快適でいつもより捗った気がします!
広々と使える洗面台、バスルームも魅力。サステナブルなアメニティも充実しています。個人的には、じっくり体を休められるバスソルトがあったのもうれしいポイントです。
洗面台側から見て左側にシャワー、右側にバスタブが設置されています。木製のバスチェアもあり、ゆっくり全身ケアすることが可能。入浴の合間のひと休憩にも活用できます。
フォーシーズンズホテル京都では、2023年8月からフレグランスブランド「DIPTYQUE」のポンプ式バスルームアメニティを導入しています。全身リッチな香りで満たされてうっとり♡
フォーシーズンズホテル京都にはそのほか、プライベートキッチンなどの各種設備が備わった「レジデンシャルスイート」、ホテルスイートとして市内最大の広さを誇る「スペシャルティスイート」といった14タイプからなる全180室の客室を構えています。
プライバシーと心地よさにこだわったレジデンシャルスイートでは、〝禅〟を感じさせる大理石のバスルームやプライベートキッチン、ランドリー設備などが備わっているのが特徴です。
▲1ベッドルームヘリテージガーデンレジデンス
散策したくなる、名庭・施設
庭園「積翠園」
約800年もの歴史を持つ名庭「積翠園」は見逃せないポイント。なんと平安時代末期の特徴が確認されたのだとか。
春の桜、夏のサルスベリ、秋のイロハモミジ、冬のカンツバキや梅など、四季折々の花々をはじめ、シダレヤナギやアカマツ、クロマツ、樹齢約200年といわれるクスノキが庭園を彩ります。
また、池では鯉やカモを発見。鯉に餌やりをすることもできるようなので、興味がある方はスタッフに声をかけてみてください。わたしは運よくサギが休んでいる様子を目撃しました!
数奇屋造りの茶室
石畳の小道を進んだ先には、数奇屋造りの茶室が構えます。京都出身の建築家・山本良介氏が手がけた、京都産の檜を主に使用して釘を使わずに建てられた匠の技は必見です。
茶室内のラウンジ『楓樹』では、日中はお重に入った積翠園甘味重やお抹茶を、夕暮れ時はテラスで日本酒やシャンパンなどを楽しめます。お花見や紅葉を見ながらゆっくり過ごすのも素敵です。
京都の伝統を嗜む夕食
「京都の街と同様に、京都の伝統、料理や自然の美しさをご体験いただけます」という総支配人の言葉通り、フォーシーズンズホテル京都ではフレンチやステーキハウス、テイクアウト商品などを提供する多彩なレストラン&バーがあります。どのレストラン&バーも洗練された空間で、お祝い事など特別な日の食事にもぴったり。
今回は、2024年10月にオープンしたばかりの『鮨 銀座おのでら フォーシーズンズホテル京都店』で夕食をいただきました。
職人技が光る江戸前鮨|鮨 銀座おのでら フォーシーズンズホテル京都店
「銀座から世界へ」をコンセプトに鮨や天ぷらといった日本食を世界に伝え、現在3か国20店舗を構える「銀座おのでら」ブランド。『鮨 銀座おのでら フォーシーズンズホテル京都店』では、京都の市場のみならず、東京・豊洲市場や北海道の市場などから食材を取り寄せ、卓越した鮨職人たちにより握られる「江戸前鮨」を提供しています。
ディナーメニューは料理長おまかせのコースが2種類用意。目の前で盛りつけたり握ったりとライブ感が満載で、ついつい手元に注目してしまうこと間違いなしです。
またドリンクペアリングとして、ワイン、日本酒、ティーペアリングから選ぶことが可能。メニューに合ったドリンクを提案してくれるのはうれしいですよね。厳選されたドリンクがそろい、各ドリンクの説明を聞くのも楽しい時間でした。
どれも新鮮、かつ絶妙な握りで口福の限り…。日頃のあれこれが吹き飛びました。中でも驚きだったのがボタン海老。一尾を余すことなくいただける一貫です。海老の握りでここまで丸ごと食べた経験がなかったので感動しました。
個人的に愛してやまないウニもこんなにたっぷり! 握る前にフレッシュなウニを見せてくれたので心待ちにしていましたが、はるかに期待を超えるおいしさ…。また心が満たされます。
握りが終わりほんのり寂しい気持ちになったところに、「本日の小丼ぶり」が提供されます。この日はなんといくら丼。上にのった金粉と相まってまるで宝石のようにキラキラでときめきます。
最後は『鮨 銀座おのでら』オープン時から国内外で提供しているというシグネチャーのデザート「抹茶のブランマンジェ」。見るからに濃厚な抹茶ソースがココナッツベースのブランマンジェと相性抜群! 抹茶好きゆえ、たまらない締めくくりでした。
料理長自らこだわって選んだ、『銀座おのでら』を象徴する器ともいえる岡山の備前焼や京都の清水焼が、お料理をいっそう引き立てます。
『鮨 銀座おのでら フォーシーズンズホテル京都店』では、個室席も完備。格式張った雰囲気かと身構えていましたが、板前さんたちが和やかな雰囲気だったので、ほどよく肩の力を抜いて楽しむことができました。
光が差し込む空間で優雅な朝食
朝食は『エンバ・キョウト・チョップハウス』にて、その日の気分によって選べるスタイルが魅力。まず、室内かテラス席かを選ぶことができます。
とても天気がいい日だったので、わたしは迷わずテラス席を選択! テラスには、テーブル席やソファ席などが並びます。
メニューは、アメリカンブレックファースト、ヘルシーブレックファースト、数種類のおばんざいが付いた和朝食などがラインナップ。
アメリカンブレックファーストでは卵を使った5種類のメインメニューから1つ選び、ビュッフェを楽しむことができます。
悩みに悩み、わたしは「エッグベネディクト」に。ベーコンかスモークサーモンかを選ぶこともできました。また最初にコーヒーか紅茶の好きな方が提供されます。カフェオレやカプチーノに変更も可能というのがうれしい!
ビュッフェには、和食から洋食、中華と幅広いジャンルの料理が並びます。パンの種類ひとつとっても選択肢が豊富で、ライフスタイルやその日の気分に合った朝食を楽しめるはず。
積翠園を眺めながらの朝時間は至福の限り。朝食をいただいた後、庭園の周りを散策するのもおすすめです。
フォーシーズンズホテル京都でのホテルステイは、日々の忙しなさから離れ、心ゆくまでリラックスできる時間でした。またここに宿泊したい、そのために日々また頑張って働こう、と活力を与えてくれるホテルです。