ふだん、自分が口にするものをどんなふうに選んでいますか?
そう聞かれると、「なんとなく」とか「コスパのいいもの」とか「健康にいいもの」「おいしければいい」など、さまざまな意見があるかと思います。
自分や家族に直接関係することなのに、毎日当たり前のように食べているものがそもそもどうやってつくられて店頭に並んでいるのか、意外と知らないもの。
そこで、書籍『食の選び方大全』(サンクチュアリ出版)より、食にまつわるさまざまな知識・疑問から、選び方のポイントまで解説!
※書籍より一部引用・再編集してお届けします(全10回の8回目/7回目はこちら)
おいしい野菜は色が薄い!?
「おいしい野菜」と考えると、どんなイメージをするでしょうか?
たとえば「おいしいピーマン」と考えると、色が濃くて、大きなもののほうがよさそう! と思わないでしょうか。
でも実は、そうではないのです。
野菜には本来の大きさがあり、本来の色があります。野菜の色というのは、そんなに濃いものではありません。
道端に生えている雑草をイメージしてみてください。濃い緑というよりは、薄い緑色をしていますよね。
実はあの雑草の色こそが、植物本来の緑色なのです。
品種改良などで色が濃くなった野菜はありますが、それ以外の場合、自然に近い状態で育てられた野菜は緑が濃くありません。
また、大きさも同じです。
大きければおいしいというわけではなく、肥料を与えすぎた、いわゆる“メタボ野菜(書籍参照)”はえぐみや苦味が出てしまいます。
こうした色が濃い、サイズの大きい野菜というのは、実は肥料の与えすぎである場合が多く、不健康な野菜である可能性が。
ですから、野菜選びで大事なのは「野菜本来の形に近いもの」だと言えます。
* * *
次回は、野菜の選び方のコツについて解説します。
TOP画像/(c)Adobe Stock
食の選び方大全(サンクチュアリ出版/著者:あるとむ)
あなたの体は、選んだ食べ物でできている。調味料・野菜・果物・肉・魚・加工食品… あらゆる食品の選び方を、この1冊で完全網羅!
健康的な食事をつくるのは大切ですが、それ以前に、どういう食品や調味料を選ぶかは、意外と盲点。みなさんは普段、自分が口にするものをどうやって選んでいますか?
安くてコスパのよいもの?
「国産」や「オーガニック」と書かれたもの?
なんとなく健康によさそうなもの?
そもそも、私たちは毎日あたりまえのように食べているものが、どうやってつくられて店頭に並ぶのか、意外と知らないのではないでしょうか。
たとえば、
・醤油やお味噌はどんなふうにつくられているのか?
伝統的な製法と、一般的な市販品との違いって?
・「有機野菜」や「オーガニック」という言葉は、
漠然といいイメージがあるけど、どういうものなのか?
農薬や肥料とは、いったいなんなのか?
・よく聞く「添加物」とはどんなもので、どうやって付き合えばいいのか?
こうしたことは、自分や家族に直接関係することにもかかわらず、スーパーやコンビニで買いものしているだけでは、なかなかわかりません。
この本では、そんな食にまつわるさまざまな知識・疑問から、選び方のポイントまで、1冊でわかりやすくまとめています。
さらに、選び方を3段階で紹介。無理なく、自分のライフスタイルや状況に合わせて、実践することができます。
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