春の京都は桜や文化遺産もいいけれど…”京丹波・美山”のグルメ旅はいかが?
京都旅行=京都市内におさまっていては、もったいない! 京都駅からちょっと北へ足を伸ばせば、海の幸、山の幸がたっぷりの“おいしい京都”=京丹波・美山エリアが広がっているんです。
今回は海の京都&森の京都で、グルメとフォトジェニックの両方が体験できちゃうおすすめスポットと名産品をご紹介します。
おいしいスイーツとゆったり過ごす。京丹波町のカフェ「bio sweets 菓歩菓歩」
京都駅から車で1時間ほどの場所にある京丹波町は、「丹波ブランド」と呼ばれるおいしい農産物が有名な町。そんなおいしい町の川沿いにある静かなカフェが「bio sweets 菓歩菓歩」です。
静かなロケーションに佇むカフェの店内は、周囲の自然とともに時間を過ごせる大きな窓が印象的。落ち着く雰囲気に、つい長居したくなります。
国産オーガニックや海外で有機認証を得た原材料を中心に、地元の食材も織り交ぜながらシンプルなお菓子を提供しています。数あるアイテムの中でも、見逃せないのが京丹波町の名産品である栗を使ったスイーツ。
京丹波町の栗は、平安時代に書かれた「延喜式」にも登場する日本最古の栗なのです。さらに江戸時代の丹波栗は、大きい栗を表す言葉だったとか。今の丹波栗も粒が大きく、糖度が高いことが特徴なんですよ。
そんな京丹波町の栗を使ったスイーツの中でもイチオシは、渋皮栗のモンブラン。大粒の栗が印象的なモンブランは、口の中いっぱいに栗の香りが広がります。
しっかりと食べ応えがあるスイーツが欲しいときは、栗のタルトを。ほっこりとした栗の食感としっかりとした生地感で、お腹も大満足です。
クリーム好きなら、栗のシフォンはいかがでしょうか。しっかりとした弾力がありつつも、シフォンらしい軽さもある生地でペロリといただけます。
もうひとつ忘れてはいけないのが、店主さんが「大好き!」という理由でたくさんラインナップされているバターサンド。常時7種類ほど用意されており、季節によっても変わります。
ザクザクとした粒感が楽しいピスタチオは、今一番人気。お店で粒を剥いて、砕いているのだそう。爽やかなピスタチオの香りは癖になります。
カカオバターはザクザク食感とカカオの濃厚さが楽しめる一品。王道のレーズンバターは、粒感を感じられるレーズンのおいしさがたまりません。
どのバターサンドも、具材を挟む生地がしっかりとした食感なのもGOOD。お土産にも喜ばれそうなアイテムですよ。
bio sweets 菓歩菓歩
所在地:京都府船井郡京丹波町坂原 ショウガキ 16番地
営業時間:11:00〜18:00
定休日:火曜日・水曜日 ※冬季(11月〜1月)は不定休
「森の京都」京丹波町エリアのおすすめお土産
ちなみに、この京丹波町エリアの道の駅では、不定期で「栗おはぎ」が登場します。ですが、地元の人でも滅多に手にすることができないレアアイテムなのだそう。見つけたら、迷わず手に入れて!
ほかにも栗を使った定番スイーツに、どら焼きがあります。中にはごろりとした栗が隠れており、しっかり食べ応えもあるので、道中のおやつや新幹線のお供にもおすすめですよ。
きのこ好きなら、大きくて肉厚の大黒本しめじがおすすめ。この1パックで1000円超えという、高級品なんです!
これひとつあれば、いつもと違う特別な食卓になること間違いなし。甘いものが苦手な人には、こんなお土産もチェックしてみてくださいね。
散策、ショッピング、コワーキングも!「舞鶴赤れんがパーク」
続いては、山を抜けて「海の京都」エリアへ。最初に訪れたのは、全部で12棟ある赤レンガ倉庫のうち、8棟が重要文化財に指定されているという「舞鶴赤レンガパーク」。
ショッピングやお食事だけでなく、コワーキングも併設されており、旅行中にちょこっと作業やミーティングが入っても対応できちゃう活用の幅が広い観光スポットなんです。
この場所は旧海軍の保管庫として使われていたもので、古いものは明治35年(1902年)に立てられました。海辺に並ぶ赤煉瓦の建物は、写真の映え度も高く、映画などのロケ地としても使われています。
中には素敵なショップも。スイーツ好きなら、瓶もかわいい「マイヅルプリン」がおすすめ。舞鶴市や宮津市といったご当地の食材を使っています。
缶詰専門店「CAN BRICK」には、お土産に買いたくなる缶がいっぱい! おつまみ系からご飯のお供系まで幅広いラインナップです。とくに海の近くならではの、お魚を使った缶詰は種類豊富で、見ているだけでも楽しめます。
そして、海軍と言えば、金曜日のカレー! ということで、カレーの缶詰も人気商品だそうですよ。お土産として渡しやすいサイズ感も高ポイントです。
そして、注目アイテムが「かまぼこ」。近海で採れたお魚の上質なすり身だけを使っているという、全国でも珍しい作り方なのだとか。地元の人も、贈答用に使っているとのこと。作っているお店によって食感や塩味も異なるので、好みに合わせてチョイスしても、あえてそれぞれを詰め合わせても、喜ばれそうです。
なにより、日本酒との相性も抜群なので、地元のお酒と合わせて、ぜひ選んでみて。
舞鶴赤れんがパーク
所在地:京都府舞鶴市北吸1039−2
営業時間:9:00~17:00
透明な海辺に並ぶ舟屋。フォトジェニックな伊根町のおしゃれカフェへ!
舞鶴からぐるりと海沿いを走り、丹後半島の伊根町へ。ここは海を囲むように舟屋と呼ばれる建物が立ち並ぶ、フォトジェニックなスポットとして人気の場所。なかには泊まれる舟屋もあるんです。
海側から町を眺めることができる遊覧船も運航しており、陸から、海から、町を眺めることができます。
訪れた日はあいにくの天気でしたが、海の透明度と景色のきれいさは抜群! 天気が良ければ、かなり映えること間違いなしです。静かな町並みと穏やかな海風に、心も癒やされます。
舟屋ガイドツアーを利用すれば、普段入ることができない舟屋の中の見学も可能。海に向けて斜めになっている床や釣りの道具、昔を偲ばせる写真にテンションがあがりました。
伊根町観光協会
所在地:京都府与謝郡伊根町字平田491
雰囲気のある街の中を歩くと、日本で一番海に近い蔵元と言われる「向井酒造」を発見!
中に入るとお酒がずらりと並んでいるのですが、スイーツ好きの目にとまったのは、マカロン! 赤い米を使った「伊根満開」というお酒を使っており、ピンク色でかわいいんです。
ほんのりお酒の香りがしながらも、しっかりとスイーツ。中のマカロンが壊れにくいパッケージになっていたので、持ち運びも安心してできました。
見た目で気になったのは、「徳利いか」。ちょっとかわったお土産を探しているなら、日本酒と合わせて贈れば喜ばれるかも!?
向井酒造
所在地:京都府与謝郡伊根町平田67
散策を楽しんだあとは、海沿いのカフェ「INE CAFE」へ。ワーケーション…とまではいかなくても、ちょっとしたメール返信ならこのカフェでもできそう。旅行中でも海の雄大な景色を眺めながらなら、ちょこっと作業もテンションがあがりますよね。
テラスもあるので、外でぼんやりしても癒やされそうです。
店内は2階建て。1階の席にはフォトスポットになっている席もありました。
2階も広々としており、まったりと過ごしたい人にぴったり。なにより、雰囲気もおしゃれで居心地がいいんです。
ドリンクはテイクアウトもOK。おいしいコーヒー片手に、舟屋の町並みを散策しても、素敵な時間になりそうです。
INE CAFE
所在地:京都府与謝郡伊根町平田593番地1
営業時間:平日11:00〜17:00(L.O.16:30)、土日祝 11:00〜17:00(L.O.16:30) ※季節により変更の場合あり
定休日:水曜日
ワイン好きは見逃し厳禁♪ お酒が苦手でも安心して楽しめる「天橋立ワイナリー」
「海の京都」の著名な観光スポットと言えば、天橋立。それを目の前に臨む立地にあるのが「天橋立ワイナリー」です。周辺にはブドウ畑が広がっており、自家製ブドウで作ったワインも作られているんですよ。
レストランやパン屋なども併設されており、お酒好きだけでなく、お酒が飲めないドライバーさんやお子さんでも楽しめるスポットとなっています。
ワイナリーではありますが、お酒が飲めない子どもでもワインの風味を楽しめるスイーツがあります。それが手頃価格で楽しめる「白ワインソフトクリーム」(¥200)! ふわっと香るワインの香りと濃厚なミルク感がたまりません。
ワイン好きなら、ワインと合わせておつまみもチェック! 海沿いならではの回線を使った缶詰が充実。ワインと合わせてお持ち帰りすれば、おうちで天橋立ワイナリーの思い出を存分に味わえますよ。
天橋立ワイナリー
所在地:京都府宮津市国分123
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日
運気アップを狙うなら、パワースポットとして名高い「元伊勢籠神社」へ
天橋立にある有名なパワースポットと言えば「元伊勢籠神社」です。元々、食べ物の神様である豊受大神が鎮座されていた場所で、天照大神が伊勢神宮に向かう途中、こちらに立ち寄って、豊受大神と一緒に伊勢に向かったと言われています。
食べ物の神様の場所だからこそ、「海の京都」はおいしいものにあふれているのかもしれませんね!
参道には鎌倉時代と伝わる重要文化財の大きな狛犬さんも。かつて暴れ回っていたという伝説も残っていて、足には成敗されたときの刀傷もあるのだとか。すごい!
由緒正しいこちらの神社の本殿は、伊勢神宮と同じ神明造になっているだけでなく、珍しい五色の座玉(すえたま)を見ることができます。これが見られるのは、伊勢神宮と籠神社だけなのだそう。
参拝の時は、少し後ろに回って、この座玉もチェックしてみてくださいね。
お守りの種類はとても豊富! どれにしようか迷ってしまうほどだったので、イチオシを教えてもらいました。
左側(上)は、「主祭神守り(¥1,000)」、左側(下)は、四季の天橋立が描かれた「天願守り(¥1,000)」。中央の「神力守り(¥2,500)」は、ご神威が込められた強いお守り! そして右側は「言霊守り(¥1,200)」「直霊守り(¥1,200)」「天来潤守(¥1,200)」。見た目もパワーも強そうなお守りから、お気に入りを見つけてくださいね。
最後に運試しもお忘れなく。かわいい傘のおみくじもありましたよ!
元伊勢籠神社
所在地:京都府宮津市字大垣430
開門時間:7:30~17:00(季節により異なります)
お腹もココロもパワーみなぎる「森の京都」「海の京都」へ
今回ご紹介したのは「森の京都」「海の京都」のほんの一部。京都北部は、まだまだ魅力溢れる特産品や素敵なスポットにあふれた場所なんです!
定番の京都市内観光の前後は、こんな“おいしい”がいっぱい詰まった京都北部のエリアへ足を伸ばしてみてくださいね。
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