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LIFESTYLE

2023.10.20

【耳恋】映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』に出演! 声優・津田健次郎さんインタビュー

働く20代・30代の女性が知っておきたい、旬の男性声優をクローズアップする人気インタビュー連載『耳恋』。今回のゲストは、映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』に出演されている、津田健次郎さん。作品の魅力について、そしてご自身の仕事観についてインタビュー!

映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』で熱演したのは…なんとマンモス! 声優・津田健次郎さんインタビュー

旬の男性声優をクローズアップする人気インタビュー連載『耳恋』。今回は、劇場版アニメ『北極百貨店のコンシェルジュさん』に出演している、津田健次郎さんにお話を伺いました!

気持ちを染み込ませて、滲ませる。とても丁寧につくられている作品

訪れるお客さんはみんな動物。華やかだけどちょっと不思議な「北極百貨店」で働く新人コンシェルジュの秋乃が、一人前になるべく奮闘する姿を描いた『北極百貨店のコンシェルジュさん』。幻想的な世界観の中で繰り広げられるストーリーは、笑えて、泣けて、心がほっこりと温かくなる。老若男女だれもが楽しめるアニメ映画です。

「この映画には、日常でつい見落としがちな大切なことがたくさん詰まっているんです。いろいろな人にいろいろな感じ方をしていただきたいですし、日本を超えて『世界中の人に届け!』と思っています」

津田さんはそう語りながら、キャストとして「とても大人な作品」ともこの映画を評します。

「わかりやすい〝お涙頂戴〟にもっていかず、気持ちを滲ませて染み込ませる…とても丁寧につくられている作品なんですよ」

ストーリーの軸は、百貨店で働くひとりの女性・秋乃の成長譚。さまざまな動物の探し物や困りごとを、持ち前の笑顔とガッツと機転で解決しながら、百貨店コンシェルジュとしての在り方を学んでいきます。映画が描くのは、あくまでも彼女の〝日常〟。でも、観た人の心には感情の波紋が広がっていくのです。

「ともすると、ただ表面をさらっただけの物語になりかねない。逆にやりすぎると、わざとらしく感じられてしまう。繊細なチャレンジが必要なお仕事を経験させていただきました。役者として、とても難しくて、とても楽しかったですね」

声優として、演じるキャラクターの時間をちゃんと生きたい

そんな作品内で津田さんが演じるのは、ケナガマンモスの造形作家・ウーリー。誰もが見上げる大きな体からゆったりと発せられるのは、心を優しく揺らすどっしりとした声。穏やかな津田さんのハスキーボイスがぴったり! と感じますが、実は「今まで演じてこなかったタイプのキャラクター」なのだそう。

「登場する動物の中でいちばん体が大きくて、アーティストとして独自の世界観をもっている。心臓の鼓動が違えば、流れている時間や感性もどこか違っているのかな、と。重厚感のある喋りが理想的だと考えたのですが、そこにいろいろなものが滲まないと、ただ重いだけの声になってしまう…ウーリーさんは、人生の積み重ねが必要なキャラクター。そういう役を演じられる歳になれてよかったなと思います」

年齢と経験を重ねた今だから演じられた、ウーリーというキャラクター。新人コンシェルジュ・秋乃とは異なる、ベテランとしての立ち位置で活躍する津田さんに〝声優として働くモットー〟を尋ねてみました。

「モットーというより、もはや理想に近いんですが…演じるキャラクターとして、心臓が動いていて、呼吸をして、地に足がついているようにすること。その役の時間をちゃんと生きたいなと思っているんです」

ウーリーを演じるにあたっても「(ほかの動物とは)心臓の鼓動が違う」という言葉がありましたが、〝生きる〟を具体的に表現するとしたら、どんな手法になるのでしょうか。

「呼吸とリズムですかね。さすがに心臓の速度はコントロールできませんが(笑)、少なくともリズムは自分で変えられる。演じる役のリズムをつかんで、そこから人物やキャラクターを立ち上げていくようにしています」

マルチタスクは苦手。だからこそ、仕事ひとつずつの密度を上げていく

とはいえ、同時期に演じる役はひとつだけではありません。並行して多彩な役を生きていく…その切り替えはとても難しいもののように感じます。

「無理に切り替えるというよりも、なるべく自然に、現場ごとに中身から立ち上がっていくといいなと思っています。…僕、マルチタスクが本当に苦手で、超スーパーシングルタスク派なんです(苦笑)」

そう困り顔で話す津田さんですが、マルチタスクに対しては、どう向き合っているのでしょう。

「同時進行とはいえ、それぞれの仕事を行なっている瞬間はシングルタスクになりますよね。だから、その瞬間の密度を頑張って上げていく、そう考えるようにしています」

繊細で密度の高い、丁寧な仕事の積み重ねでつくられた『北極百貨店のコンシェルジュさん』。そんな本作を観るにあたって「特にOggi読者の皆さんにチェックしてほしいポイントがある」そうです。

「作品のエンドロールに、映画制作の取材協力先として〝ジョエル・ロブション〟、そして〝高島屋〟と〝伊勢丹〟の名前が並んでいるんです。レストランのシーンは〝ロブション〟を参考にされているそうで、エンドロールでこの名前を見つけたときは『かの有名な!恵比寿の!ロブション!!』と心の中で叫んでしまいました(笑)。そして、百貨店の取材先は、伊勢丹と高島屋。どちらか片方、じゃないんですよ? 日本の最高峰である〝2大巨頭〟をしっかりと取材されているところに、本物を追求するスタッフの皆さんの思い入れを感じました。 そんなところが『超かっこいい! 素晴らしい!』と思いまして……あ、すみません。話、逸れてしまっていますよね?(苦笑)」

と、完成作を鑑賞している最中に発見した〝3つの本物〟への興奮を明かしてくださいました。そんな少しニッチともいえる視点に、ともに映画をつくりあげてきた方々へのリスペクトと〝映画好き〟な津田さんらしさを感じずにいられません。

「僕は、スタッフの皆さんがつくってくださった〝本物の下地〟の上で演技をさせてもらっていたのだな…と改めてありがたさを感じた瞬間でもありました。そんなたくさんの想いがあふれている作品。最後のエンドロールまで、しっかりと観ていただけたら嬉しいです」

撮影中、こんなお茶目な表情も見せてくださった津田さん。素敵なお話をありがとうございました!

◆映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』大好評公開中!

【あらすじ】
新人コンシェルジュとして秋乃が働き始めた「北極百貨店」は、来店されるお客様が全て動物という不思議な百貨店。 一人前のコンシェルジュとなるべく、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら日々奮闘する秋乃の前には、あらゆるお悩みを抱えたお客様が現れます。 中でも<絶滅種>である“V.I.A”(ベリー・インポータント・アニマル)のお客様は一癖も二癖もある個性派ぞろい。 長年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウ、父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク、恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミ・・・ 自分のため、誰かのため、様々な理由で「北極百貨店」を訪れるお客様の想いに寄り添うために、秋乃は今日も元気に店内を駆け回ります。

【キャスト】
秋乃:川井田夏海
エルル:大塚剛央
東堂:飛田展男
森:潘めぐみ
岩瀬:藤原夏海
丸木:吉富英治
給仕長:福山潤
トキワ:中村悠一
ワライフクロウ夫:立川談春
ワライフクロウ妻:島本須美
ウミベミンク娘:寿美菜子
ウミベミンク父:家中宏
クジャク:七海ひろき
クジャク彼女:花乃まりあ
二ホンオオカミ:入野自由
二ホンオオカミ彼女: 花澤香菜
バーバリライオン:村瀬歩
バーバリライオン彼女:陶山恵実里
カリブモンクアザラシ:氷上恭子
ゴクラクインコ:清水理沙
ネコ:諸星すみれ
ウーリー:津田健次郎

【スタッフ】
原作:西村ツチカ『北極百貨店のコンシェルジュさん』(小学館「ビッグコミックススペシャル」刊)
監督:板津匡覧
脚本:大島里美
キャラクターデザイン・作画監督:森田千誉
音楽:tofubeats
アニメーション制作:Production I.G
配給:アニプレックス

公式HPはこちら

撮影/高木亜麗 スタイリスト/小野知晃(YKP) ヘア&メイク/塩田勝樹(Sui) 構成/旧井菜月

 

津田健次郎

つだ・けんじろう/6月11日生まれ、大阪府出身。声優としての主な出演作に『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』海馬瀬人役、『ゴールデンカムイ』尾形百之助役、『呪術廻戦』七海建人役など。ドラマ『最愛』山尾 敦役など、近年は映像作品での活躍もめざましい。

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