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LIFESTYLE

2023.10.15

森山直太朗〝100本ノック〟ツアーを乗り切る秘訣はライブの〝スタバ化〟!?

デビュー20周年を記念して、100公演に及ぶアニバーサリーツアーを開催中のフォークシンガー・森山直太朗さん。10月23日(月)に開催される〝101本目〟となる追加公演は、WOWOWで生中継されるなど注目が集まっています。ツアーファイナルを直前に控えた森山さんに、今の気持ちを伺いました。

追加公演はWOWOWで生中継! 20thアニバーサリーツアー中の森山直太朗さんにインタビュー

デビュー20周年を前に昨年6月にスタートしたアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』は、なんと全国100公演─── 自らの大きな節目に〝100本ノック〟を課したのは、フォークシンガーの森山直太朗さん。まもなくクライマックスを迎えるツアーについて、そしてOggi世代へのアドバイスについて伺いました。

─── 昨年スタートした20周年アニバーサリーツアー『素晴らしい世界』。全国100公演という数字にまず驚かされました!

30〜40公演であれば、どこか自分をごまかしながら乗り切れたりもするんです。だけど、100公演となるとそうはいかない。「ツアーってこういうもの」「音楽や舞台表現ってこういうもの」と、今までどこかで高を括っていた部分があったけど、現実はそんなもんじゃなくて。いろいろな発見や変化がありました。まだ終わってはいないですけど、修行のようなツアーでしたね。

─── まさに〝100本ノック〟ですよね。どのあたりから、ご自身の変化を感じられたんですか?

75公演目です!

─── 即答! しかもかなり具体的な数字ですね!

個人的な体力とキャリアにおいて、100公演は未知の世界。山登りとかフルマラソンって、足が鉛のように重く感じるタイミングがあるんですけど、今回のツアーでもそれに似た感覚を心身ともに味わっていました。

小手先では通用しない。常に〝大一番〟のような気持ちで無茶をしていたら、どこかで嘘がバレてしまう。そんな過酷なツアーだからこそ、その日の自分に正直に舞台に立つようにしていたし、舞台上でもどれだけ日常的な自分でいられるかを観察しながらツアーを回っていました。そうしたら75公演目で急に重さが抜けてふわっと軽くなって。どんどん素の自分に戻っていくような感覚があったんです。

Oggi読者の皆さんも同じだと思うんですけど、いつも気分が絶好調なんてことないじゃないですか。僕も「昨日はあんなに歌いたかったのに、なんで今日は気分が乗らないんだろう…」と感じてしまう日があります。でも、そういうときがあるのは仕方がないことだし、気分が乗らない自分を〝悪〟だと考える必要はない。どこかネガティブになっている自分も肯定してあげて、その日なりの自分のスタンスで過ごせばいいと思うんです。無理に自分を鼓舞して頑張りすぎても、心身にガタがきてしまうだけだから。

緊張や無理をせず、日常の自分のまま公演にのぞむ… 僕、舞台をいかに〝スタバ化〟できるかを実はずっと考え続けてきたんですよ。

───〝スタバ〟ですか!?

スタバに限らずカフェや喫茶店でいいんですけど(笑)、ふらっと行って、ふらっとみんなに会って、せっかくだから楽しく歌って、それで帰る… みたいな場所にしたくて。だけど、なかなかうまくいかなかった。当然ですよね、目の前に何千人という人がいるステージがスタバであるわけがないんですから(笑)。でもそんな事実を受け入れることで、その目標が自然と叶えられるようになってきた気がしています。

今回のツアーは、前篇は弾き語り、中篇はブルーグラスバンド、後篇はフルバンド…と3つのプランでステージを構成しているんですけど、スタバっぽい部分があることで、ショーアップされたエンタメ演出とのギャップが生まれて、それがまた面白いんですよ。

─── 101本目となる一夜限りの追加公演は〝弾き語り+ブルーグラスバンド+フルバンド〟での開催。スペシャルステージにふさわしく、WOWOWでの生中継もあるそうですね。

生中継は、5年以上付き合いのある番場秀一監督が撮影してくれます。バンドメンバーの一員のような感覚で好きに撮ってもらう予定なので、WOWOWの中継でしかみられない面白い映像になるんじゃないかな。僕自身は、いつもの通り自分のビジョンで一曲一曲を歌うだけ。その日にしか見えない景色が必ずあるので、〝101本目〟を終えたらどこにたどり着けるんだろうかとすごく楽しみにしています。

後悔こそが財産。20代のうちは、おもむくままに行動すればいい

─── 『さくら(独唱)』や『夏の終わり』のヒットなど、森山さんにとって20代後半は人生の転換期だったのではないかと思います。Oggi読者世代でもあるこの時期を振り返って、やっておいてよかったこと、やっておけばよかったことなどありますか?

僕はもう後悔してばっかりですよ(笑)。でも、その後悔こそが財産になっています。昔のアルバムを開くと「なんでこんなボーダーのシャツに真っ赤なマフラーをしているんだろう…」と思ってしまうような、恥ずかしい自分が存在していることってありますよね。でもそれは、過去の自分に客観性が不足していたから。

失敗して落ち込んだり、恥ずかしい思いをすることで、自分の中にどんどん客観性が生まれていく。だから20代のうちは、おもむくままに行動した方がいいと思います。考えているだけでは、失敗すらできないですから。

そして、家族とか先輩とか、周囲の目上の人の中には〝反面教師〟がいるはず。その人を眺めてほんの少し客観性をもちながら、基本的には主観で進んでいく。そんなバランスがいいんじゃないかと思います。

─── 現在の森山さんが見る、当時のご自身はどんな状態なんでしょう。

その頃の曲のMVとか、世界観とか歌唱法とか、相当力んでるなって思います。〝スタバ化〟どころじゃない(笑)。まだ自分に自信がないから、力んで、背伸びして頑張ってしまう。でもそんな自分を経験できるのは、若いうちだけなんですよね。30代後半や40代になると、どんどん客観性が生まれてきて、無邪気に頑張りすぎることもできない。60代〜70代になったときに今の自分を見たら、また同じようなことを感じるかもしれないけど。こればかりは、いつだってイタチごっこのようなものですよね。

自分の好きなこと、やっていて心地よいと感じることをとことん探していく。そんな年代にできたらいいんじゃないかな、と思います。

─── ありがとうございました!

◆森山直太朗さんに5つの一問一答!

Q1. あなたにとって「働く」とは?
A. 歌うこと

Q2. 生まれ変わったら、どんな職業に就きたい?
A. 生まれ変わっても歌い手。
もし歌ではなくても、体を使って表現する仕事を選ぶと思います。

Q3. ここ最近、感動したことは?
A. ずっとライブしてますからね… ライブです(笑)。

Q4.「私、意外に○○が得意です」。〝○○〟に当てはまるのは?
A. 料理。
得意なのは炊き込みごはん。一汁一菜生活を送っているので、味噌汁を具沢山にしたり、炊き込みご飯で贅沢をしています。

Q5. 人生でいちばん緊張したのは、いつどんなとき?
A. 運転免許を取るときの実技試験。
運転が本当にヘタで、これに落ちたら仮免からやり直さなければいけない…! というところまで追い込まれまして。あのときばかりは手が震えました(笑)。

◆WOWOWで独占生中継! 森山直太朗20thアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』101本目の追加公演

約1年半にわたって全国100公演が行われてきた森山直太朗さんのアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』も、いよいよクライマックス! 101本目の追加公演として東京・NHKホールで開催される一夜限りの〝スペシャルステージ〟が、10月23日(月)午後5:00〜WOWOW独占生中継で放送・配信されます。この生中継を通じてしか見られない独自の映像を見逃さないで。
【番組情報】
生中継! 森山直太朗20thアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』(前篇・中篇・後篇)
10月23日(月) 午後5:00~ WOWOWライブ/WOWOWオンデマンド
※放送終了後~1カ月間アーカイブ配信あり
番組HPはこちら

撮影/中川達也 構成/旧井菜月

森山直太朗(もりやま・なおたろう)

1976年4月23日生まれ。東京都出身。フォークシンガー。2002年にメジャーデビュー。独自の世界観をもつ楽曲と唯一無二の歌声が幅広い世代から支持され、『さくら(独唱)』をはじめとする多くのヒット曲を生み出す。


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