アート作品も素敵! ベージュ アラン・デュカス 東京 @銀座
2023年4月7日(金)にグランドリニューアルオープンした、シャネル銀座ビルディング10階にある「ベージュ アラン・デュカス 東京」。食事はもちろん、内観も屋上テラスも素敵だったので紹介します。
エレベーターを降りてラウンジに⼀歩⾜を踏み⼊れた瞬間、目を奪われるのは圧倒的な存在感のアート作品。
こちらの作品は、フランス⼈写真家アンヌドゥヴァンディエールが、2022年にシャネル・ネクサス・ホールの写真展※のために、シャネルのオートクチュールのアトリエ、そしてそのクリエイションを⽀えるメティエダールのアトリエを取材し撮り下ろした作品です。
作品タイトルの「手」をテーマにした『H/AND』そのままに、これらの作品のフォーカスは職⼈たちの⼿。ツイードや刺繍、そして⾦細⼯まで、シャネルのさまざまなアトリエで働く職⼈たちの繊細な⼿仕事を捉えた作品が展示されています。
展示されている作品はこちら。
H/AND「オートクチュール アトリエ フルー」
撮影場所は、カンボン通り31番地に所在するシャネルのアトリエ。
「フル―」と呼ばれるオートクチュールのアトリエでは、繊細なチュールやオーガンジー、モスリン、クレープ、レースなどの柔らかい素材を使⽤して、ドレスやブラウスなどを制作。その様子を感じることができます。
H/AND「アトリエ モンテックス」
撮影場所は、1939年創業の刺繍のアトリエ。
伝統的な⼿法を守りつつ、最先端の素材を起⽤した特別なクリエイションが感じられる作品です。
H/AND「テキスト」
撮影場所は、1950年創業の金細工のアトリエ。
ガブリエル シャネルと共にビザンチン様式のジュエリーを再現し、カンボン通り31番地にある彼女のアパルトマンの家具をデザインした、ロベール ゴッサンス。今でもアパルトマンにはゴッサンスの家具が飾られているそう。作品からも彫刻と金細工の領域で高い専門性が感じられます。
H/AND「オートクチュール アトリエ タイユール」
こちらの撮影場所は、カンボン通り31番地に所在するシャネルのアトリエ。
「タイユール」と呼ばれるオートクチュールのアトリエでは、ツイードやウール、レザー、そして専⾨的な知識を要する素材を使⽤。ジャケットやスカート、パンツ、コートを制作しているそう。
最高級のフランスの食材と季節ごとの料理を楽しむ
シャネルの贅沢なアート空間のラウンジを抜けると、開放感のある窓と木材、銅、漆など多彩な素材と線が施された洗練されたダイニングルームがお目見え。
今回のリニューアルでは、アラン・デュカスのレストランで10年以上に渡り研鑽を重ねた上岡彰彦さんが総料理長に就任。上岡さんが作るメニューは、最高級のフランスの食材と厳選されたその季節ごとの旬の食材を用いてスマートに仕立てられ、自然本来の味を活かした伝統×革新の極上の一皿が楽しめます。
ドリンクは、フランスの有名なクリュやドメーヌの素晴らしいワインを始め、日本のワイナリーで生産されたワインの他、アラン・デュカス オリジナルの日本酒やスパークリングサケなど好みやお料理に合わせて選ぶことができます。
ここからは試食会でいただいた、メニューを紹介します。
◆フィンガーフードとスープ
最初に登場したのは、カブやニンジンの旬ならではの素材の良さと旨みを活かしたフィンガーフードとアミューズ。
◆前菜「グリーンアスパラガス、ミモザのガルニチュール」
春が旬のグリーンアスパラガスをシンプルにボイルし、細かく切ったアスパラガスを混ぜた卵の白身と黄身のコントラストが春らしいミモザのガルニチュール。アスパラガスピューレのエスプーマと一緒にいただくと、春の香りと素材の美味しさを一緒に楽しむことができる一皿です。
◆魚料理「初カツオのグリル 海藻のソース」
サーブ後にかけられるソースは、バターのコクに魚介の出汁や海苔の味わいをまとわせた、レモンの酸味がアクセントになった海藻のソース。濃厚なのにしつこくない爽やかなお味でした。
弾力のある食感とさっぱりとした味わいが特徴の初カツオのグリルとの相性も抜群で、赤大根や胡瓜、葱などの薬味も食感と味のポイントになっています。
◆肉料理「国産牛のロースト 新じゃがいもと赤玉ねぎ」
素材の良さが際立つほどよくサシの入った牛肉をシンプルに丁寧にローストした一品。しっかりとした肉本来の旨味と柔らかな食感が楽しむことができます。
新じゃがいもと赤玉ねぎ、バターを何層にも重ね、オーブンでじっくり焼き上げた贅沢な口当たりが、肉の味わいをさらに引き立てます。断面の繊細な美しさにも注目です。
◆デザート「カレ・シャネル」
カメリアが描かれた、ル・ショコラ・アラン・デュカスのオリジナルブレンド ノワールを使ったムースが濃厚なデザートです。中にはグルテンフリーのビスキュイ・ショコラ、カラメル・サレ、ライスパフとカカオニブ、そばの実のフイヤンティーヌ、クルスティアン・シリアルが層になって入っています。異なる食感と口の中に広がる酸味がアクセント。
しっかりお食事をいただいた後のデザートは、濃厚でボリュームたっぷりなのにペロリといただけちゃうほどの美味しさです!
また、これからの季節におすすめなのが、同じくリニューアルした、ルーフトップテラスバー「ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード」。
「ツイードの庭」を意味するテラスは、ツイード柄に刈り込まれた草木とツイードモチーフなど、新しく登場したテラスの壁面のロゴマークと共にシャネルのラグジュアリーな世界観を体験できるんです。季節を感じながらシャンパーニュやカクテル、フィンガーフード、スイーツなどをゆったりと楽しめる空間になっていました。
「ベージュ アラン・デュカス 東京」は自分へのご褒美ご飯やデート〜会食まで様々な楽しみ方ができるのでぜひ行ってみてください!
ベージュ アラン・デュカス 東京
住所:東京都中央区銀座3丁目5−3 シャネル銀座ビルディング10F
時間:
ランチ 11:30~15:30(13:30 LO)
ディナー 17:30~22:00(20:00 LO)
大雄寺幹子
女性誌の制作に15年以上携わり、常に情報のシャワーを浴び続けるデザイナー。
職業柄見た目も重要だけど、味が一番大切。「手土産はコミュニケーション」を信条としている。学生時代にデパート地下のお菓子売り場でアルバイトをしたのをきっかけにデパ地下の魅力に取りつかれる。
以来、20年以上最低でも週に3回以上(多いときは週5日)はデパ地下に通うマニア。今までに手土産、お土産、自分へのご褒美に費やした総額は高級外車が買えるほど。(現在も金額は日々更新中!)
365日手土産、お土産、お取り寄せ、自分へのご褒美情報を仕入れ、デザイナーとしての仕事の他、手土産の相談を受ける日々。手土産は貰うのもあげるのも大好きで365日、何かしら甘いものを食べるスイーツマニアでもある。
もちろん美味しいものに目がなく、スイーツ以外に肉マニアとしても寄稿。