世界で注目されているアートを観られるチャンス!
シャネル・ネクサス・ホールにて、2023年3月1日(水)より、新進気鋭のキューバ人アーティスト、マベル ポブレットによる国内初の個展「WHERE OCEANS MEET」を開催します。
マベル ポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で多彩な制作活動を行う、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティストの一人。フィデル・カストロ政権下のキューバで育った若い世代のアイデンティティや世界とのつながりといった彼女自身の経験に基づき生み出された作品を通し、キューバ社会と今日の世界を語ることで、観る者に疑問を投げかけています。
2017年には第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に《SCALE OF VALUES》が展示され、注目を集めました。
「WHERE OCEANS MEET」は、マベル ポブレットが心に抱き続けてきた大切なテーマである“水”、そして“海”を、さまざまな表現を通して感じることのできる展覧会。“水”は、キューバと日本の共通点である“海”と共存する島国ならではの文化的独自性を示しています。
今回のために新たに制作された作品を含む、多数の作品が一堂に会するこの機会をどうぞお見逃しなく。
◆〈My Autumn〉シリーズ
存在の儚さという概念と、それでも成長し続ける人間の、ある意味では無限の道について考察を行う〈My Autumn〉シリーズ。無数のピラミッド型の折り紙が上へと向かう構造は、無限という概念を強調し、連作にすることで時に螺旋のように見える人生を再現しています。
◆〈Homeland〉シリーズ
〈Homeland〉シリーズでは、これまでの作品でも扱ってきた“移民”を集合的な現象として捉え、自らの起源や祖国に対して抱く移民たちの思慕の念だけでなく、国家意識や政治的思考についても考察しています。海を断片化したイメージは、ある場所から別の場所へ移動するときに直面する存在の脆さや困難のメタファーとして機能しています。
◆〈Travel Diary〉シリーズ
旅は新しい人々と出会ったり見知らぬ場所を訪れたりするための手段としてだけでなく、さまざまな方法で世界とつながり、経験するための方法でもあります。〈Travel Diary〉シリーズは、アーティスト自身の“旅”で撮影した写真をある時は小さく分解し、またある時は完全に連結・統合し、まったく新しいイメージの構成要素として用い制作された作品群です。
◆〈Buoyancy〉シリーズ
〈Buoyancy〉シリーズの《SUBLIMATION》では、表現媒体としてビデオ・プロジェクションが使用されています。その意図は、バーチャルな体験を通して、人生をとりまく状況を振り返るための環境を作り出すことにあります。〈Buoyancy〉シリーズを通してポブレットは、不動性(例えば、もがいても動くことができない状態)や、思考、身体、経験などの断片化という概念を追求することで、人間の知覚プロセスを探求しています。
【「WHERE OCEANS MEET」マベル ポブレット展】
会期:2023年3月1日(水)~4月2日(日) 会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F)
主催:シャネル合同会社
※本展は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023に巡回予定です。
シャネル・ネクサス・ホール事務局:03-6386-3071
All photos courtesy of Alejandro Gonzales