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本命殺の意味するところは…
「本命殺」とは九星気学において、年盤・月盤・日盤で自分の本命星が巡る方位のことで、この方位は凶方位となります。
凶方位に本命星が入ると、本来の自分自身が持っている気が弱くなってしまうため、凶方位の悪影響を強く受けてしまいます。つまり、もともと自分が持っている「本命」のいい面を殺してしまうので、自己中心的になり、結果的には自分が原因で不幸な結果を招いてしまうのが、本命殺なのです。
本命殺は、特に肉体的なダメージを受けやすく、自分の不注意によるケガや病気などの形で現れることが多いようです。
本命殺は「六大凶殺方位」と呼ばれる凶方位の中のひとつ
本命殺は、九大凶殺方位と呼ばれる凶方位の中のひとつで、自分の本命星と同じ気の性質があるため、エネルギーが増幅されて悪影響を受ける、大凶の方位と言われています。
ちなみに九大凶殺方位は本命殺・五黄殺・暗剣殺・本命的殺・月命殺・月命敵殺・歳破・月破・日破の9種類を指します。五黄殺や暗剣殺は全ての人に共通する凶方位ですが、本命殺は生まれ年の本命星によって異なります。この方位を犯すと、肉体的な面でダメージを受けやすい、と言われています。
特に旅行、転居、結婚、不動産取得は災いの元です。
本命星は生まれた年からわかる自分自身を表す星です。本命星は9年で一周しますから、吉方位、凶方位も毎年変わります。その年によっては本命殺がないことも。
本命殺は、本命星が入った方位を指す凶方位
本命殺は、年盤のなかで自分の本命星がある方位です。九星の配置は毎年変わるため、自分の本命星がどの方位にいるかを確認しましょう。
本命殺の影響は、五黄殺や暗剣殺ほど強烈ではないものの、注意を怠ると重大な事態になりかねないほどのパワーを持っています。
◆2024年版! 個人(九星)の本命殺とは
本命殺の方位を調べるには、年盤を用います。
2024年の年盤は、以下のようになります。自分の本命星がある方位が本命殺になります。
南:七赤金星
北:八白土星
東:一白水星
西:五黄土星
南東:二黒土星
南西:九紫火星
北東:六白金星
北西:四緑木星
中宮:三碧木星(年盤の中央)
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本命殺のもたらす影響
凶方位の本命殺は、おもに肉体的に悪影響を及ぼすと言われています。突発的な病気やケガ、症状の悪化、またそうした肉体的な不調による精神的ストレスが、孤立感や閉塞感として現れ、心身共に疲弊してしまうことも少なくありません。
こうした肉体的不調以外にも、社会的地位が危ぶまれるようなトラブルを引き起こすともある、と言われています。
◆引越しや移動への影響
本命殺の方位へ引っ越しをしてしまうと、ケガや病気など目に見える部分でダメージを受ける傾向があります。できるだけ、翌年に延期することをおすすめします。本命殺の方位と知らずに引っ越してしまうと、何事も上手くいかないという状態が、一時的ではなく”続いてしまう”恐れがあります。
◆転職・開業などへの影響
仕事などをスタートさせる場合は、影響を強く受けます。仕事での能力そのものは高いのに、人間関係がうまくいかずく孤立したり、ミスが続いてしまったりということが起きやすくなります。本命殺で仕事をスタートさせると、社会的立場に影響を及ぼす可能性があります。
◆旅行への影響
短期間の旅行であれば、本命殺を気にしすぎることはありません。ただし、慣れない場所で疲れてしまったり、体調に不安があったりする場合は、無理なスケジュールを組むのは避けましょう。
また方位によって、トラブルの種類も異なります。
◆南の本命殺
火事ややけど、熱中症や発熱性の感染症にかかりやすくなりそう。契約書など書類に関するトラブルにも注意しましょう。
◆北の本命殺
水に関する事故やトラブル、家庭内の問題が多くなりそう。泌尿器系の病気には注意しましょう。
◆東の本命殺
電気や電化製品のトラブルの可能性があります。詐欺などよるトラブルにも注意しましょう。喉や気管支系の病気にかかりやすくなりそうです。
◆西の本命殺
池や湖の水難事故や崖崩れ可能性があります。男女間のトラブルが発展することも。口腔や肺の病気に注意。
◆南東の本命殺
突風や竜巻の被害の可能性が。ネット上のトラブルに巻き込まれたり、風評被害を受けたりする危険性があります。気管支炎など呼吸器系の病気にかかりやすくなります。
◆南西の本命殺
地震や浸水などのトラブルに遭うかもしれません。また不動産や古物取引に関するトラブルの危険性も。食中毒、胃潰瘍など胃の病気に注意しましょう。
◆北東の本命殺
山での遭難など山のトラブルの可能性があります。腰や背中の負傷、耳鼻科系の病気にかかりやすくなるかも。相続など親戚間のトラブルにも注意しましょう。
◆北西の本命殺
異常気象の被害にあう可能性があります。資産運用、投資、株などのトラブルに注意。心臓、脳、血管系の病気にかかりやすくなる可能性も。
◆健康への影響
本命殺の方位に移動すると、ケガや病気など健康面に悪影響を及ぼすだけでなく、それが原因で精神的なダメージを受ける可能性も高くなります。このように、メンタルに問題を抱えてしまうほどの強力な影響が出るのが、本命殺なのです。
本命殺を回避するための対策4選
本命殺を回避するためには、どんな対策をしたらよいでしょうか? 詳しく見ていきます。
◆本命殺の方位に移動しないこと
本命殺とは凶方位のことなので、基本的には本命殺の方位に行かないことが重要。
もちろん、本命殺の方角への旅行や引っ越しは避けた方がよいです。ただし、移動距離が35km以内の場合は、自分の地盤内のことと考えられ、方位の問題は生じないとされています。
凶方位の影響は、その方角に旅行や引っ越しなどの移動をして初めて起こるため、移動しなければ本命殺の影響は受けません。
◆方位除けのお祓いをする
本命殺を避けるには、移動前に神社やお寺などで方位除けのお祓いをするといいでしょう。
どうしても行かなくてはいけない場合は、厄除け祈祷などを受け付けている寺社に行き、方位除けの申込をしましょう。
◆方違え(かたたがえ)をする
本命殺を回避する場合、その方向に行かないことが大切ですので、方違えをすれば避けることは可能です。方違えとは、まず自分の吉方位に移動して、そこから目的の場所に行くという、迂回のような移動法です。
たとえば北が本命殺だった場合は、吉方位を調べてみましょう。仮に北東と北西が吉方位だったとします。その場合、まず北東に行き、一泊してから北西に向かうといった方法で北の目的地に着くと、方違えができるようです。
◆心配しすぎない
本命殺は五黄殺や暗剣殺ほど強烈な影響はない、とされていますが、やはり気になりますね。
生命エネルギーやメンタルが強い健康な状態であれば、凶方位はそれほど気にする必要はないのかもしれません。でも凶作用は、どんな形で現れるかわかりませんから、「もしかしたら、不運なことに遭遇するかも」と心の準備をしておくのは大切です。あまり心配しすぎないで、スルーするぐらいの気持ちでいてもいいかもしれません。
本命殺の方位に行動を起こす際に注意するポイント
◆距離
旅行の場合は、出発地から目的地への距離や何泊するかがポイントになります。
もし、100km以上離れた土地へ1泊以上の旅行に行った場合は、本命殺の影響を受ける可能性が。旅行先で突然の事故やケガ、また病気にかかる可能性が高くなるでしょう。
移動距離が35km以内の場合は、方位の問題は生じないとされます。
◆滞在時間
本命殺の方位への旅行などは、引っ越しと同様に凶作用の影響があります。しかし、旅行は引っ越しほど強く影響がでないものの、凶作用のルールで距離と滞在日数によって影響力が違います。日帰りであれば、本命殺の影響の心配はいらないでしょう。
最後に
本命殺の凶作用を回避する最大の方法は、本命殺の方角へ行かないことです。自らの行動と日頃の習慣で凶作用の度合いも異なるといいます。
ただ、どうしても心配になってしまうという場合は、紹介した方法を試してみるのも一つの手段です。
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