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LIFESTYLE

2022.05.04

ライブ愛を追求するために大学院で研究! miwaが考える「いいライブ」とは?【DJ・サッシャがナビゲート! miwa編 Vol.3】

J−WAVEの人気ナビゲーターとして活躍中のサッシャさんが旬のミュージシャンと対談する音楽連載。今回のゲストミュージシャンはmiwaさん。透き通った歌声、さまざまな世代に寄り添う言葉を紡ぐシンガーソングライターとして活躍中です。第3回はmiwaさんが音楽活動と並行して力を注いでいる大学院生活について。

【働く私にMusik】ライブでしか味わえないあの感動ってなんだろう? 突き詰めたい課題に向き合うため大学院へ

◆Guest Musician:miwa

みわ/2010年、大学在学中にデビュー。翌年に発表した1stアルバム『guitarissimo』でアルバムチャート1位を獲得。’12年には『ヒカリへ』が大ヒットし、大学の卒業式と同時期に初の日本武道館公演を行い、翌年にはNHK紅白歌合戦に初出場を果たす。ドラマや映画の主題歌なども数多く手がけるほか、アコギ一本の弾き語りライブを成功させるなど、幅広く活躍中。

自身がリスナー目線だからこそとことん追求したかった、ライブでのよりよいパフォーマンス

サッシャさん(以下、S):ところで、今大学院に通っていると聞きました。

miwaさん(以下、M):そうなんです。私が専攻しているのは音楽神経科学なのですが、実は、本業の音楽をやりながら好きな音楽についての研究もされているという人が多いです。

S:えっ、そうなんですか、すごい! miwaさんは何かきっかけで大学院へ行こうと思ったんですか?

M:すごくライブが好きなので、ライブそのものの価値とか自分が思うライブのよさという抽象的な気持ちを明確にしたくて。さっきも話したように、今は音楽がどこでも聴ける時代です。それはすごくいいことだと思うのですが、それでもライブにしかない感動というのがあると思っていて、そこについて掘り下げて考えたいと思ったのがきっかけです。

S:その思いはやはりライブに来てくれるお客さんに、「よりよいライブを届けたい」という思いからでしょうか?

M:そうですね、それももちろんあります。でも、やっぱり純粋にライブで得られる、あの感動ってなんだろう、心の中で何が起こっているんだろうという部分への興味が大きいかもしれません。それを確認することで、みんながもっと音楽で感動できたらいいなっていう思いです。

S:なるほど! そもそも「感動」って、どうやって起こるのか考えたことないかも。

M:そうですよね。ライブでは、私がお客さんの感動を受け取ると演奏にも気持ちがこもるので、それが会場のみなさんにも再び伝わる循環サイクルが起こります。でも、全く同じセットリストで全く同じ演出でやっているライブでも、たくさん回っているとお客さんの反応も違ってきて、自分のパフォーマンスも変わるんですよね。それってなんだろうと思って。大学院では、そうしたメカニズムを研究していて、よりいいパフォーマンスに繋がるといいなと。もっと言えば、「音楽で感動してもらうにはどうしたらいいか」みたいなところまで研究が進めば、自分だけじゃなくて音楽全体に還元できるかなあと思ったりしています。

S:めっちゃくちゃプロ意識が高いですね! そして、とてもファン想いでもある。

M:あはは(笑)! いつかのだれかのために、というか。自分もライブに行くのが生きがいみたいなところがあるので、私自身がリスナー目線なんです。

S:リスナー的には、どういうライブがいいライブですか?

M:技術や才能にあふれたカッコいいライブも好きなんですけれど、やっぱり個人的にはみんなが会場で幸せに包まれる瞬間を共有できるライブが最高だなと思っています。みんなで自然と口ずさんで歌ったり、体を揺らしで踊っていたり、同じ曲で感動を共有できる時間がいいな〜と。

S:今はライブで声が出せないけれど、みんなで歌う高揚感って本当に特別で言葉にし難いものがありますよね。次のmiwaさんのライブに行くときは、面白い仕かけがありそうで楽しみです! こうやってお話を聞いていると、ライブで歌える曲を『Sparkle』にたくさん収録したという最初の話に繋がりますね。

M:そうなんですよね。みんなで盛り上がりたいっていう当初の想いは、いつかのためにとっておきます。

迷いながらも自分の決断を信じ切ることで、自然と自信や責任感に繋がっていく気がする

S:miwaさんはちょうどOggi読者と同じ30代ですが、年下の世代を引っ張っていかないと行けないことも多くなると思います。その辺りはいかがですか?

M:実は、あまり年下のスタッフの人がいなくて。バンドメンバーもデビュー時からずっと同じなので。そんなに30代だからこうしなきゃということは特になくて、いつも自然体でいられたらいいなって思います。でも、どちらかというと大学院では現役の大学生もたくさんいるので、自分が年上という立場を感じることが多いですね。

S:年下の世代からは刺激をもらったりしますか?

M:はい。とても刺激になります。「ググって」と言われたときとか、「え!?」って思いました(笑)。

S:あははは(笑)! 「ググって」なんて言ってくるんですね。

M:私の時代は本を読んだり、紙の辞書をひいたりしなさいと言われて育ちましたが、今の子たちはわからないことがあったら、とりあえず「ググる」みたいな。わからないことを質問するのが普通だと思っていたんですけれど、そうじゃなくてまず「ググりましょう」って。

S:それでもわからないことを聞いてね、と?

M:そうなんですよ。どうしたら自分の調べたいことや知りたいことが出てくるのかとか、うまいググり方を身につけようみたいな(笑)。時代はどんどん変わってきているんだなって思って。

S:会社勤めの読者のみなさんも、まさに「ググって」と言ってくる新入社員と対峙しているかもしれませんね(笑)。

M:きっといるでしょうね! 同世代で会社勤めしている友人がちょうど昇格して異動があったようで、今すごく大変そうです。30代って、責任を伴うポジションを任されたりする年代なんだな〜って思いました。私はあまり変わらないですけれど(笑)。

S:普通の会社員だと徐々に責任のある仕事を任される訳ですが、miwaさんの場合はソロアーティストですからデビューと同時に責任重大なポジションですから。ちょっと特殊ですよね。そこはどうやって乗り越えて来たのでしょうか? 自分が決断しないといけない場面も多かったと思います。

M:そうですね。だから自分を肯定するということが本当に大切になってきます。自分の決断を信じなきゃいけないし、自分がいいと思ったほうを信じきってやっていくしかないので。そうでもしないと、自分に自信をもったり、決断に責任をもったりすることって、なかなかできないですよね。自分の発言で大勢を巻き込んだりするので、そこにはいつも難しさを感じます。

S:自分の決断に「これでよかったのかな?」と不安に思うこともあったということですか?

M:本当のことを言えなかったり、みんなが求めてるものと自分がこの先やりたいことにギャップを感じたりということはありました。そのときに、どちらを選択していくべきだっただろうって感じです。周囲が求めるほうをやりきるのか、自分が新しくやりたいほうに行くのか…。

S:今は何がやりたいですか?

M:今は制作期間中なので、いい曲が書きたいなと思っています。あとは、主題歌と劇中歌を担当させていただいたアニメ映画『神在月のこども』がNetflixで全世界に配信されているので、世界中の人に観てもらえたらいいですね。日本の神社とか神様がたくさん登場して、日本特有の風土が感じられる作品なので、世界中の日本ファンの人も観てくれるんじゃないかなあと。もしかしたら海外のアニメフェスに呼んでいただける機会があるかもしれないと思ったり。

もともと、フランスのパリで開催されたジャパンカルチャーイベント「ジャパンエキスポ」がきっかけで関わることができた作品なので、また出会いに行ける可能性があるかもな〜と思って、それもちょっと楽しみです。

S:長い目では、海外との距離を縮めたいみたいなことも考えていますか? 何か具体的な目標があるとか?

M:そうですね。日本のアーティストが海外ではどういうふうに映っているのかは気になります。私はこれまでずっとステージに立っていたいな〜と思ってきました。これからもその思いは変わらないんだろうな〜とは思います。

S:そのためにも、より感動を届けられるように勉強をしているんですね! 大学院にはあとどのくらい通うんですか?

M:修士は2年間だから、あと1年なんですけど、その後、博士までいこうかなあと。

S:すご〜い! 勉強が好きなんですね。

M:勉強はもともと好きです。ただ、両立は結構大変なときもあります。今はライブツアーと制作モードに入っているので、全然研究に手がつけられていないって感じではありますが。研究に熱心になると、全く制作ができなくて。ギターも全然弾けなくなって(笑)。私はオールリモートで授業を受けているんですけれど、修士のミーティングがあるのでそれは毎週出席をして、私が司会をやっています。

S:えっ、miwaさんが司会をやっているの? すごいじゃないですか!

M:一応、回しています(笑)。

S:5年ぶりの再会でしだけれど、相変わらず精力的に活動をしているところは全然変わってなかった!

M:何かしらやっていますね(笑)。好きになるとめちゃくちゃハマるんです。スポーツ観戦も好きで、ここを応援するって決めたらめちゃくちゃハマるんですよ。NFLスーパーボウルにも行くくらいですから(笑)。

S:体力おばけ(笑)! 真っ直ぐなmiwaさんの感性に感銘いたしました! これからも楽しみにしています。今日はありがとうございました!

M:体力には自信あります(笑)! こちらこそありがとうございました!

<Vol.4へ続きます>

【Information】5年ぶりのオリジナル・アルバム『Sparkle』が好評発売中!

大ヒットドラマ『凪のお暇』の主題歌『リブート』のほか、Netflixで世界配信が決定したアニメ映画『神在月のこども』の主題歌『神無-KANNA-』、映画『総理の夫』の主題歌『アイヲトウ』などのタイアップ曲ほか、アルバムリード曲『Sparkle』などを収録。希望を感じさせるメッセージがたっぷり詰まった一枚!/¥6,100(初回生産限定盤A/CD+Blu-ray+豪華ブックレット)、¥5,500(初回生産限定盤B/CD+Blu-ray)¥3,300(通常盤/CD) ソニーミュージック

* * *

【サッシャさん衣装】
ジャケット¥220,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) シャツ¥14,080(ベルベルジン) パンツ/スタイリスト私物

【協力社リスト】
イザイア ナポリ 東京ミッドタウン:03-6447-0624
ベルベルジン:03-3401-4666

撮影/目黒智子 スタイリスト/SAHO(miwaさん分)、久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/佐々木 篤(GLUECHU/miwaさん分)、坂口勝俊(Sui/サッシャさん分) 構成/竹市莉子・宮田典子(HATSU)

Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。10歳のときに日本に移住。日本語、ドイツ語、英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などにレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況をはじめ、多方面で活躍中。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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