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ソロモンの輪とは?
手相において「ソロモンの輪」とは、知恵を意味する補助的な線です。そもそも、ソロモンとはなんであるかを簡単に説明しましょう。ソロモンは「旧約聖書(列王記)」にも登場する古代イスラエルの第3代目の王です。知恵で国を統治し、イスラエル王国の隆盛を極めた王とされています。ソロモンの輪の由来はここから来ているとされています(ソロモンは微妙な王である等々、諸説ありますが)。また、木星輪(環)と呼ばれたり、ソロモンの環と書いたりもします。
ソロモンの輪はどこに出る?
ソロモンの輪は、木星指の付け根、すなわち、人差し指の付け根から木星丘の上に現れます。
直線に近いものもあれば、半円形をとるものもあります。伝説となっている知恵者のソロモン王のような知恵・哲学を持つ人に出る線です。
この線を持つ人は、先生・弁護士・裁判官など、人々からの尊敬を集める権威ある地位にある仕事が向いているとされています。人は権力を持つと偉そうになったり、精神的に堕落してしまいがちなので、正しい知恵と哲学が必要と思われます。そうならないように、ソロモンの輪の知恵を存分に発揮してほしいものです。
右手にソロモンの輪がある人
手相には色々な流派が存在するため、右手と左手の捉え方については、考えがわかれるところですが、私の流派では、右手は「現在の自分の運気」、左手は「生まれ持った運命から今後想定される運勢」が表れているという見方をしています。
故に右手にのみソロモンの輪がある人は、元々の素質を凌駕して知恵と自分なりの哲学を習得した人と言えるでしょう。
左手にソロモンの輪がある人
左手は「生まれ持った運命から今後想定される運勢」が表れているので、左手にだけソロモンの輪が出ている人は、知恵と哲学を内に秘めている人です。その素晴らしい素質を早く発揮できるよう、勉学に励んでほしいですね。
ソロモンの輪が両手にあるのは最強!
ソロモンの輪が両手に出ている人。おめでとうございます! 最強の知恵者です。よく「年の割にわかってんね~、アンタ本当は何歳よ?」などと、周囲の先輩たちに言われるのではないでしょうか。そう、両手にソロモンの輪がある人は、自分でも意識しないレベルでかなりの知恵者。年齢に似合わず、なぜか道理をわきまえているため、自然と人から尊敬されてしまう羨ましい人です。
二重になっているソロモンの輪の意味は?
手相において線が二重になっている現象は、線の意味を強めます。故に、ソロモンの輪が二重、さらに三重になっている人は、知恵者の中の知恵者、キングオブ知恵者です。そして、ここまで持ち上げられても、特に調子に乗らず、「なんだかちょっと嬉しいなぁ~」くらいで収まるところが、ソロモンの輪を持った人の特徴です。
切れているソロモンの輪はよくない?
切れ切れのソロモンの輪について、「これってよくないんですかね?」とお問い合わせを受けたことがありますが、そうでもありません。ソロモンの輪はきれいにつながっている人もいれば、ボソボソと切れ切れの人もいます。あるかないかが重要なので、気にしなくて大丈夫です。
ソロモンの輪が半分だけ出ている
また、「ソロモンの輪が半分だけあるんですが…」と手のひらを見せてきたお客様がいらっしゃったこともありました。確かに木星丘上に、中指と人差し指の間から走る微妙な線が見えました。
鑑定したところ、それは残念ながらソロモンの輪ではないようでした。いや、しかし… お客様の期待に満ちた目、ああそうだ! もしかしたら、成長中のソロモンの輪かもしれない… きっとそうだ! と結論づけ、「知恵がマシマシになっているところのようですよ」とちょっとマシマシでお伝えしてしまいました。あれからあのお客様にお知恵が付いていることをいまだに願っています。
ソロモンの輪、いかがでしたでしょうか。ご自身の手のひらだけでなく、ぜひ上司さんの手のひらなどをそっと覗いて見てください(尊敬できない場合は特に…)。
監修:いけのり
人相学・手相などを使った相手の性格・深層心理の状態を明らかにする心理学寄りの占いをメインとし、明るく楽しい未来を呼び込むお手伝いをしている占い師。ITベンチャー企業に勤めていた際に電車の窓ガラスに映り込んだ自分の顔が、疲弊し過ぎて死神のようになっていて怖かったことから人相学の勉強を開始。これまでに1万人近くを鑑定している。開運のために「薄ら笑い」を熱く提唱中。