仏眼とは?
「仏眼」は親指の手のひら側の第一関節の部分に現れる手相で、目の形っぽい線の出方を言います。目の形というか、白眼の感じですね。この仏眼がある人は、直感力に優れ、霊感があり守られている人と言われています。霊感という概念については、残念ながら私の手相には仏眼がないため、真意はわかりかねるのですが(幽霊を見たことがないのはそのせいかもしれません)、目に見えない気を「感じやすい人」というイメージでしょうか。
仏眼の出方をチェック
では仏眼を実際にチェックしてみましょう。手をひらいて、親指の第一関節を見てください。どうしょうか、図のような感じで白眼っぽく見えるしわは入っていますか? もし入っていたら、それが仏眼です。線が端と端でちゃんとくっついて、きれいに閉じられているのがポイントです。切れている、端が離れているような形のものは、仏眼とは呼びません。
ちなみに、手のひらに出る「島」とは異なるので注意しましょう。島は二本の線で作られる楕円形のマークで、不吉な出来事の予兆とされています。
生命線上に出ると健康を害する何かが起こるとか、感情線上に出ると気持ちが乱されるトラブルが起こる暗示… といった具合です。まあ、島が出ていたら、神様からの「無理するなよ」「気を付けましょうね」という啓示と思って、ありがたく受け取りましょう。
仏眼は珍しい? 両手にある確率は?
手相というのは不思議なもので、左右を比較すると結構異なっています。というわけで、片手に仏眼が出ていても、両手に仏眼を持つという人はかなり稀です。私が出会った人数で言うと、これまでに10人いたかいないか… それほど珍しいです。1000人に1人くらいですね。パーセンテージにすると、0.1%くらいです。
全部の指に仏眼が出ている人
仏眼というのは、指の中でも特別な存在である親指に出ているから仏眼なのであって、それ以外の指に出ていたとしても、仏眼とは言いません。しかし、両手の親指に仏眼がある人自体珍しいのに、10本の指すべてに“仏眼のようなもの”が表れている人がいたら、ぜひ会ってみたい占い師です。
ここで少し、親指がどう特別なのかについて触れたいと思います。5本ある指のうち、親指だけが他の4本と向き合うような位置についています。それも絶妙にちょっと短めの長さで。このことは解剖学、工学的な奇跡とされています。この親指の形態のおかげで、我々は驚くほど器用に手を使って何かをつかんだり、道具などを使いこなしたりすることができるのです。
また、西洋の手相占いでは、親指は「意志の力と性格の強さ」を表すとされています。親指の先端の形で性格判断をしたりもします。親指がとがっていると衝動的な性格、四角形っぽいと論理的でルールに忠実な性格、といった感じです。西洋の手相占いには、仏眼という概念は存在しないのですが、こうして文化によってちょっとずつ観るところが違うのもまた乙なものですね。
仏眼とセットで覚えたい神秘十字
何やら神秘的な手相の種類ということで、仏眼と一緒に覚えておきたいものに「神秘十字線」があります。これは頭脳線から感情線に伸びる横線と手のひらの中央を縦に伸びる運命線とが、ぶつかってできる十字型の線です。先祖や神仏に守られている人や、人並み以上に慈悲の心がある優しい人に出ているとされています。
神秘十字線がある人も仏眼同様、直感力に優れているとされています。こういう人は、危機的状況にあっても、ささっとスマートに脱出できる人です。また、偶然にも助けられ、「よくわからないけどOK!」のようなことが頻繁に起こる、一言で言うと「ラッキーな人」によく見られるのが、神秘十字線ということですね。
この神秘十字と仏眼がセットで手のひらに表れている人は、相当強力な見えない力に助けられているありがたい人でしょう。もしセットで持たれている人がいたら、これまで以上に感謝の念を強く持って生きていきましょう。感謝できる人のところには、続々と次のありがたいことが舞い込んでくるものです。
監修:いけのり
人相学・手相などを使った相手の性格・深層心理の状態を明らかにする心理学寄りの占いをメインとし、明るく楽しい未来を呼び込むお手伝いをしている占い師。ITベンチャー企業に勤めていた際に電車の窓ガラスに映り込んだ自分の顔が、疲弊し過ぎて死神のようになっていて怖かったことから人相学の勉強を開始。これまでに1万人近くを鑑定している。開運のために「薄ら笑い」を熱く提唱中。