生命線とは? 基本をマスター
生命線はその人が持つ生命力や健康状態、体力・バイタリティ・スタミナといった心身の強さ、寿命の傾向などが表れている線です。
健康に関して、日頃特に問題なく過ごしていると忘れがちですが、健康状態というのは各人の人生そのものに影響するため、それを鑑定できる生命線はとても大事な手相です。また、環境の変化による体の状態もわかります。
生命線は人差し指の付け根と親指の間あたりから始まり、金星丘(親指の横のふくらみ部分)に沿いながら、手首の方に向かってカーブを描くように位置しています。全体的に手相が薄い人でも生命線だけは大抵はっきりしています。
生命線は体の弱いところも表れていたりします。わかりやすいのは消化器などの内臓系(おもに胃腸)、呼吸器系(気管支)です。
占い師によっては、何歳のときに事故に遭うとか、病気になるといった予言までしてしまう方がいますが、私の流派では、不吉なことを言ってしまうとそれに引っ張られて自ら災難を引き寄せたりするので、そこまでは鑑定しないようにしています。ただし、体の弱点を知っておくことは、健康維持のために必要不可欠と思いますので、そこはやんわりお伝えしています。
ちなみに、カーブの曲がり方が大きい人は、体力・精神的で非常に強いと言われています。こういう手相の人は自身が上の立場になった時に、知らず知らず、部下にパワハラをしてしまっている恐れがあるので、気を付けてみましょう。
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生命線から下向きに枝分かれしている
ここからは、生命線の先が枝分かれしている手相についてみていきましょう。まずは、下方向に枝分かれしているケースです。二股のようにはっきりと分かれているものとふさふさと複数に枝分かれしているものがあります。
■生命線が二股に下方向に枝分かれしている
生命線が終点(手首の方)でわかりやく小指側に向かって二股になっている場合、この線は「旅行線」と呼ばれる線と見ます。こちらは海外に限らず、自分が生まれた場所を離れて活躍する人に多い手相です。海外線が出ているのに実家にパラサイトしてしまっている人は、思い切って巣立ってみたらいいことが舞い込むかもしれません。
■生命線が下向きにふさふさと枝分かれしている
生命線の終点がふさふさと枝分かれしているのは、胃腸が弱い人に多い手相とされています。ストレスを感じると、胃が痛くなっとり、おなかを下したりしがちな人ですね。もともとあまりタフではない人もこういったふさふさ先端をしているので、「自分はそこまで無理がきかない」というのを自覚して、仕事や人からのお願い事などを背負い過ぎないようにしましょう。
生命線の枝分かれした線が上向きに伸びている
生命線の途中から上の方に向かって枝分かれして、そのまま線が伸びていることがあります。この縦線は「開運線」と呼ばれるよき手相です。人生において新たな良い出来事が起こる兆しを表す、ラッキーな印です。長めのものがベストなのですが、複数本短く伸びているのはもちろんのこと、極薄で一本でも見つけられたら、何か運が開けることが起きる予感です。
ちなみに努力しない人にはどんなに立派な開運線が出ていてもいいことは起こりません。努力が足りない… と思われるなら、さらなる自己研鑽に努めていきましょう。
知能線が生命線から枝分かれして出ている
知能線(頭脳線)と生命線は、線のスタート地点が通常は近いところにあるのですが(親指の上部分)、知能線が生命線の途中から枝分かれするように出ている人がいます。
こういう方は、「熟考タイプ」とされています。よく言うと、慎重派でちゃんと考えて行動する失敗から遠いタイプです。が、悪く言うと、思い切りがなく、石橋を叩いて叩いて、叩いて叩いて、最終的に破壊してしまうタイプです。リスクを計算しているうちにチャンスが逃げてしまうともったいないので、背中を押してくれる人を相方にするといいかもしれませんね。
監修:いけのり
人相学・手相などを使った相手の性格・深層心理の状態を明らかにする心理学寄りの占いをメインとし、明るく楽しい未来を呼び込むお手伝いをしている占い師。ITベンチャー企業に勤めていた際に電車の窓ガラスに映り込んだ自分の顔が、疲弊し過ぎて死神のようになっていて怖かったことから人相学の勉強を開始。これまでに1万人近くを鑑定している。開運のために「薄ら笑い」を熱く提唱中。