コロナ禍も2年目に突入! 消費トレンドから見る2021
働く女性1,179人を対象に、2021年「いいもの」のアンケート調査をOggiが実施し、ランキング形式で発表する企画「Oggiアワード」。今年のランキング結果をもとに、働く女性たちのモノ選びの視点・傾向について、未来調達研究所 調達コンサルタントの坂口孝則さんに分析していただきました!
2021年、日本の消費トレンドはどう変化した?
「コロナ禍にあったこの2年は、以前から進んでいたライフスタイルの変化をより決定づけた」と話す、調達コンサルタントの坂口孝則さん。
たとえば若者を中心とした居酒屋離れや「働き方改革」に紐付く「テレワーク」の提言は、5年ほど前から始まっている。そう考えると日本人は年々内向化傾向にある、と坂口さんは分析。
「2021年の消費トレンドを見てみると、昨年同様〝巣ごもり需要〟が大きい。タブレットやPCなどのリモートワーク必需品は右肩上がり。オリンピックの影響もあってか、30年ほど芳しくなかった液晶テレビの売り上げも増加。その他大型家電に加えて家庭用ゲーム機の売り上げも好調。
興味深いのは、外食や旅行への出費が減っている反動として、高額なジュエリーや時計などを購入している人が多いこと。また整形などを含む美容医療への興味も高まっていて、それに対応して美容家電も好調。
食の消費トレンドに目をやると〝健康志向〟も見えてきます。チーズやヨーグルトといった免疫健康系の商品や、〝ノンアル〟・〝ローアル〟飲料も堅調な伸び。低糖質・高たんぱく質の食品も反響がよく、ボディメイクへの意識の向上がうかがえます」
消費行動に関連して〝お金〟への意識の変化も注目すべきポイント、と坂口さん。
「在宅時間が長い、将来に不安がある、株式市場が伸びている、という条件がそろい、投資や資産運用を始める人の増加が顕著。今後は〝暗号資産〟という新分野も含め、お金の運用方法に着目するOggi世代の女性がより増えてくるのではないでしょうか」
2022年Oggi1月号「Oggiアワード2021、発表!」より
構成/酒井亜希子・赤木さとこ(スタッフ・オン)、福本絵里香
再構成/Oggi.jp編集部
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