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「四つ葉のクローバー探しをしたことがある」という方も多いのではないでしょうか? 「四つ葉のクローバー」を見つけたら、「幸せになれる」という言い伝えは知っていても、詳しい名前や開花時期、花言葉など基本的な情報を知っている方はあまりいらっしゃらないかもしれません。一緒に「四つ葉のクローバー」について学んでみましょう。
クローバーの特徴や種類
クローバーは、マメ科、シャジクソウ属の多年草、または一年草の総称です。江戸時代に、オランダから輸入した医療機器、主にガラス器の荷詰め用として日本に渡来してきたことから、「ツメクサ」と呼ばれるようになったとか。
葉は3枚の小葉からなる複葉で、葉柄は長く、茎に互生し、葉腋(ようえき)から花茎を伸ばして、多数の小さな蝶形花が球状に群がって咲きます。
花が咲いた後には、花弁やがくが実を包み、莢(さや)は目立ちません。茎葉はみずみずしく栄養に富んでいて、牧草としてよく利用されますよ。イネ科牧草と間違われることも多いとか。根粒菌により空中の窒素を固定し土地を肥やすので、休耕畑などに植えられることが多くあるようですね。
開花時期は4月~7月
。旬の季節は春~夏
。開花期間は7日くほどです。
種類は、シロクローバー(シロツメクサ)、アカクローバー(アカツメクサ、ムラサキツメクサ)、ストロベリークローバー(ツメクサダマシ)、クリムソンクローバー(ベニバナツメクサ)、アルサイククローバー(タチオランダゲンゲ)、サブクローバーなど、たくさんあります。
シロツメクサは学名を「Trifolium(トリフォリウム)」と言います。「三つ葉」という意味。三つの葉は、「親愛」「愛情」「希望」を象徴すると言われていました。そして、残る一枚は「幸福」を表します。このことから、「四つ葉のクローバー」は幸運の印となったのです。
ヨーロッパの言い伝えには、「四つ葉のクローバー」を見つけると、幸運が舞い込んでくるというものがあるそう。特に夏至の夜に摘む「四つ葉のクローバー」は魔除けや薬草の効果があると言われているそうですよ。
また、ヨーロッパでは3枚の葉が1本の柄についている「三つ葉のクローバー」はキリストの三位一体(キリスト教で、父<神>と子<キリスト>と聖霊のこと)の形に、「四つ葉のクローバー」はキリスト教の十字架の形に似ていることから、幸福をもたらす象徴とされています。
「クローバー」は、アイルランドの国花。3月17日の聖パトリックの祝日に、「クローバー」の葉を胸に挿すか、緑のものを身に着ける風習があります。
「クローバー」は、8月29日と31日の誕生花でもあります。葉のイメージが強いですが、花のことも覚えておいてくださいね。
クローバー全般の花言葉
知っているようで知らないクローバーの花言葉を見ていきましょう。
まずは、クローバー全般の花言葉から。「約束」「幸運」「復讐」「私を思って」などがあります。
「クローバー」というと幸運のシンボルというイメージが強いですが、「復讐」という花言葉には少し引っかかりますね。「私のことを愛してください」という思いを込めて贈った「クローバー」によって、願いが叶えばよいのですが、すべてが上手くいくわけではありません。
残念ながら、願いを込めて贈った相手に気持ちを受け入れてもらえなかった場合や、愛が成就しても後に拗れてしまったときに、その思いは「復讐心」へと変化を遂げるのです。人の気持ちは移ろいやすいもの。強い「愛」と「復讐心」は表裏一体と言えます。
西洋のクローバーの花言葉
西洋のクローバーの花言葉もチェックしましょう。
クローバーの花言葉は、「Think of me (私のことを考えて)」です。
四つ葉のクローバーは「Four leaves clover」と呼ばれ、「Good luck(幸運を)」や「Be mine(私のものに)」など、別の花言葉があります
シロツメクサ(白クローバー)の花言葉
シロツメクサの花言葉は、英語で「Promise(約束)」や「Think of me(私のことを考えて)」です。日本語でも、同じ花言葉が一般的ですよ。
三つ葉のクローバーの花言葉
「三つ葉のクローバー」にも特別な花言葉があるのでしょうか。見ていきましょう。
花言葉は、「信仰」「希望」「愛」「私を思い出して」があります。全般的に、ポジティブなイメージの花言葉が多いですね。
四つ葉のクローバーの花言葉
「四つ葉のクローバー」の出現率ってどのくらいだと思われますか? なんと10万分の1です。このことからも見つけるのは至難の業だとわかります。その希少な「四つ葉のクローバー」の花言葉を確認しましょう。
「四つ葉のクローバー」には色ごとに花言葉があるようです。「シロツメクサ」いわゆる「白クローバー」の花言葉は、「約束」「私を思って」。「ムラサキツメクサ」いわゆる「赤クローバー」の花言葉は、「勤勉」です。
さらに「四つ葉のクローバー」には、その葉一枚一枚にも花言葉があるのですよ。一枚目は、「素晴らしい健康」。二枚目は、「名声」。三枚目は、「富」。そして、四枚目は「満ちた愛」。この葉、四枚すべてがそろうと「本物の愛」を手に入れ、幸せになれるのだとか。とても、ロマンティックですね。
ヨーロッパにおいては、もし「四つ葉のクローバー」を見つけたら、「服の中に縫い込んでおけ」、「ほかの人間に知らせてはいけない」、「左の靴の中に誰にもばれないようにしまっておけ」という言い伝えがあるそうです。
ちなみに、出現率が100万分の1と言われる「五つ葉のクローバー」を、万が一にも見つけた者には、「病気がやってくる」と言われていたり、「隠し持つと不幸がやって来るが、誰かにプレゼントするとお互いが幸せになる」と言われていたりするそうです。
最後に
とても身近な存在ではあるけれど、詳しくは知らなかった「クローバー」についてご紹介しました。「四つ葉」だけでなく、「五つ葉」まであることには驚きでした。
京都の「ヤサカタクシー」は、会社のシンボルに「クローバー」を使用しています。ほとんどの車が「三つ葉」をつけて走っているところ、ほんの一握りのみ「四つ葉」を採用していることから、「四つ葉」タクシーに乗ったら「幸せになれる」と言われていますよ。
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