オッジェンヌ・大枝千鶴さんおすすめ!
孤独な少女の成長に胸を打たれる物語
Oggi専属読者モデル オッジェンヌ 大枝千鶴さん
35歳・IT関連企業勤務。週末には2~3時間カフェに籠もって読書を楽しむ、生粋の“活字フェチ”。
『ザリガニの鳴くところ』翻訳・友廣 純(早川書房)著・ディーリア・オーエンズ
「2021年本屋大賞 翻訳小説部門第一位、全米500万部突破の話題の小説ですが、想像以上の読み応えがありました。ミステリーとも社会派小説とも、自然を描いた文学ともとれる奥深い物語。情景や心情の美しい描写に引き込まれて、読了までページをめくる手が止まりませんでした。
カイアというひとりの少女が主人公。健気に真摯に孤独と向き合いながら、恵まれない環境の中でも一生懸命に学び、教養と強さを身につけていく姿に深く胸を打たれました。
貧困や暴力、差別に直面しながらも強く生きていく主人公を応援する気持ちになったり、少女の成長物語として自分の10代、20代と心情を重ねたり。物語の真相を知りたくてハラハラするシーンもあったり。ゆっくりと時間を取って、美しく深い物語に浸りたい、という方におすすめです!」(大枝さん)
2021年Oggi10月号「月刊オッジェンヌ」より
構成/篠﨑 舞
再構成/Oggi.jp編集部